「マツモト建築芸術祭」の続きです。松本城を経由して大名町通りを歩きました。お城のすぐ近くにある「コーヒーラウンジ紫陽花」…この壁に描かれた作品はアーティスト「ミシシッピ」…京都在住の画家さんでゆったりと描かれた作品が魅力的でした。
この大名町通りにある湧水を見ながら進んでいくと、昭和12年に日本勧業銀行ビルとして建てられた登録有形文化財の建物があります。今はホテルとして使われています。
古い建物の先には最新の建物「松本市立博物館」があります。お城の中にあった博物館が移転したものです。もう完成している建物ですが「枯らし」期間として館内の湿気を除去していて、今年の秋には開館するそうで楽しみです。ガラスと庇の木の取り合わせも素敵な建物になっていました。
この正面のガラス張りのスペースを飾っているのは写真家「白鳥真太郎」…松本出身の広告写真の第一人者で、この雄大な写真に圧倒されました。
大名町通りから六九商店街の方に入っていきました。この通りはかつてとてもにぎわった場所ですが、今はシャッター通りと化しています。その中で展示のあった「旧高松屋商店」の建物です。昭和36年の建築で正面タイルの文字看板やショーウインドウなど昭和の雰囲気の建物です。
ここに展示されていたのはアーティスト「村松英俊」…既製品の一部を大理石などの石に置き換えた作品に注目でした。
昔の賑わいが嘘のような今の六九ですが、健在のお店もありました。江戸初期創業の「山屋製飴所」さんです。347年もの間伝統の飴を作られているそうです。
「旧油三洋裁店」は六九商店街の長屋状の看板建築で昭和初期の建物です。レトロな雰囲気満載の洋裁店でした。
展示アーティストはスウェーデン出身の写真家「ヨーガン・アクセルバル」とデザイナー「amachi.(吉本天地)」…素敵な写真とファッションコレクションの世界でした。
当時の価格表や当時使われていた巻き尺などがのこされていました。
その後、女鳥羽川沿いを歩いて中町方面へ行きました。川の左手は繩手通りです。中町は蔵造りの建物が多い通りです。
趣きあるお店もたくさんある中町です。「はかり資料館」も蔵造りです。
この「はかり資料館」の蔵の敷地内にある「旧三松屋蔵座敷」は明治27年に旧開智学校を手掛けた大工棟梁に依頼して建てた擬洋風の蔵座敷です。
ここに展示されていた作品は「Droog Design」というオランダで発足したデザインユニットのもの…灯りを素敵に使った作品でした。
この日の最後は「池上邸 土蔵」…明治時代に米蔵として建てられたもので、水害予防のため基礎が高めで寄棟の屋根や小屋組みは洋風です。外壁は鏝の洗い出しだそうです。素敵な土蔵でした。
アーティストは「井田幸昌」…薄暗い土蔵の灯りに作品が映えていました。
この「池上邸」は本棟造りの建物で、他の蔵もありました。
源池の井戸が近いこの場所…脇を流れる水路にもきれいな水が流れていました。セリが青々として春の訪れを感じる一日でした。
一日がかりで歩いて(といっても5時間ほど…)まだ見学出来なかった所もあるので後日また訪れました。この日は良く歩いて13505歩でした…
日本勧業銀行ビルや六九商店街・中町の蔵造が懐かしいです。
六九商店街はシャッターがになっているのですか⁇
長い事ご無沙汰で・・・
知らない建物が随分増えていますネ。
『マツモト建築芸術祭』スケールが大きい芸術祭ですネ。
可成り歩かなければ鑑賞できない芸術祭へはとても行かれません。
タッジ―マッジー様は凄い!
投稿された写真で楽しませて頂きました。
耐震性などいろいろと考えなければならず、
取り壊されるものも多いですから。
それがホテルだというのが、すごくいいですね。
その後第一勧銀、現在のみずほ。
世の中変わります。
私がかつて勤めていた銀行の戦前の本店は
石造建築で、今博物館になっていますが、
それもよく残ったなあと思います。
はかり資料館があるなんてのは、松本という
街の経済力を感じますね。糸関係なんでしょう
か。
前述の私の勤務した銀行の戦前の本店も、
そのまま当時の天秤が保存されています。
こちらは金や銀の重さを計るためのものでした。
この日は一日松本の街を歩いて写真もたくさん撮ったので、
2回に分けて載せました。
写真や記事がどんどんたまってしまって、
なかなかブログアップが追い付きません…
松本の街では古い建物が大事にされていて、
いい建物が多く残っています。
日本勧業銀行のビルも有効に使われて、
結婚披露宴の会場になったりしているようです。
六九商店街は懐かしいですよね。
昔はアーケードのある賑やかな商店街でしたね。
そういえば井上百貨店もその昔はここにありました。
今はアーケードもなく、シャッター街です…
でもそうした建物を工夫して芸術祭が行われ、
見どころいっぱいで歩きました。
楽しんでいただけて良かったです。
この建物は昭和12年の建築から
平成15年まで銀行として使われたようです。
その後解体の危機にあったそうですが、
存続を望む署名活動が起こって残ったそうです。
それがまた生かされて使われているのも嬉しいことです。
おちゃさんのお勤めされていた銀行も残されているのですね。
残されているのも博物館になっているのも素敵なこと!
建物と博物館…推察しましたが、一度訪れてみたいです。
丸の内にある「三菱一号館美術館」に行ったことがありますが、
その昔銀行だったと聞いてよく残してくれたと思ったものです。
はかり資料館は明治時代創業の秤や枡や物差しなどを扱っていた店で、
店じまいの後松本市の博物館になりました。
おちゃさんの推察通り、製糸などで経済力のあったこの地で、
中南信の度量衡器の需要を一手に引き受けていたそうです。
養蚕や製糸業関連の計器も展示されています。
小さいですがこの蔵造りの建物もいい雰囲気の博物館です。
天秤も展示されていましたが、何を計ったのでしょうか…
金や銀を計った天秤とはさすが銀行ですね。
https://blog.goo.ne.jp/kama_8/e/f959208d9410e6f5b4e0dbc23ea36206
こちらにその旧横浜正金銀行本店、現在の神奈川県歴史博物館があります。横浜が本店であり、高橋是清などが頭取だったところに、日本の歴史や輸出産業を盛り立てようという意気込みを感じます。私は若くして退職して外資系に行ってしまいましたが(笑)
銀行の建物が保存されて博物館に!
これは素敵なことだと検索しましたが、都心を探していました。
横浜の銀行だったのですね。
教えていただいてありがとうございました。
早速ブログ記事をじっくり見せていただきました。
素晴らしい建物ですね。
そのうえ神奈川県の歴史博物館とは!
建物に合った充実の展示内容…
これは思い出とも相まって感激されたことでしょう。
何年か前に馬車道を通りましたが、
建物の外観の記憶だけ…博物館の見学はしなかったです。
今度横浜に行く機会があったらじっくり見学したいです。
それにお二人の横浜散策…次もその次も思わず深読み!
横浜の街の良さを堪能させていただきました…
こちらの製糸業が盛んだった頃は横浜とも大いに繋がっていて、
山下公園の近くにはシルク博物館がありますね。
横浜も魅力満載の街…またじっくり歩いてみたいです。
旧横浜正金銀行が横浜に本店を置いたのも、
貿易があったからですね。外国為替専門銀行
だから、外貨交換が多く起こるところにしか
支店が開設されませんでした。都内では
日銀本店のとなりに横浜正金銀行の東京支店が
ありました。
ちなみに横浜正金銀行神戸支店ってのも
当然ながらありました。神戸港からほど近い
ところに建っています。こちらもなんと今は
神戸市立博物館になっています。
https://www.kobecitymuseum.jp/about/
おっしゃるとおりシルクセンターがあります。
信州や群馬とのつながりも多かったことでしょう。
今では神奈川県民がパスポートを発行してもらいに
行くところですね。
そのあたり日本と海外のつながりを思い起こさ
せる古い建物が並びます。ずっと歩かれたらいい
と思います。そしてそのまま山手や中華街。
楽しい横浜を満喫できます。
やはり横浜は港の存在が大きいのですね。
貿易のある場所に外国為替専門銀行ができる…
縁のない世界でしたが、なるほどそういうことだったのですね。
そして貿易港の神戸にも支店があったのですね。
その支店の建物も博物館ですか、それはすごいです!
早速博物館の様子も見せていただきました。
横浜も神戸もどちらの建物もとっても素敵ですし、
こうして残され、いい形で使われているのが素晴らしいです。
長年使われた建物の再生の物語…
それぞれドラマがあって感動しますね。
横浜は若い頃から何度も足を運んでいますが、
この年になって歩いてみるとまた違った魅力の発見がありそうです。
それにいろいろ教えていただきましたので、
次回は(いつ?)充実の横浜散策が出来そうです!
ありがとうございました。