ふれるほどやさしくなる立谷沢川流域

山形県庄内町の観光スポットやイベント情報を紹介するサイトです。
四季折々の写真や流域の今をアップします♪

「月山ジオパーク協議会西川町ワークショップ」が開催されました!!

2015年08月17日 | ジオパーク

8月6日(木)に西川町で月山ジオパーク構想ワークショップが開催されましたので、その模様をご報告いたします。

 

まずは簡単に用語の説明

・「ジオパーク」とは「大地の公園」という意味で、ウィキペディアによると「地球科学的に見て重要な自然の遺産を含む、自然に親しむための公園。地球科学的に見て重要な特徴を複数有するだけでなく、その他の自然遺産や文化遺産を有する地域が、それらの様々な遺産を有機的に結びつけて保全や教育、ツーリズムに利用しながら地域の持続的な経済発展を目指す仕組み。」というものです。

月山ジオパーク構想の場合、月山を取り巻く5市町村(鶴岡市、庄内町、西川町、戸沢村、大蔵村)で構成され、来年のジオパーク認定を目指して活動しています

 

・「ジオサイト」とは「ひとつの景観、地形グループ、単独の地形、岩石の露頭、化石床あるいは化石が存在する場のことである。興味の対象となる景観は、例えば火山地形、氷河地形、沖積地形、風食地形、海岸地形、岩石露頭、鉱山などがあげられ、景観には特徴的な地形が内在すること、あるいは岩石・堆積物・化石のような地質によって特徴づけられた景観であることが重要である。」※ウィキペディアより引用。

狭義のジオサイトになると上記ウィキペディアのとおりですが、今回のワークショップでは、ジオサイトを広義でとらえ、その市町村における魅力的な場所やモノ、景観等を参加者それぞれが挙げていくことで進めていきました。

 

最初に月山ジオパーク推進協議会顧問の山形大学八木教授や、環境省の方等からジオパークとはなにかについて説明していただきました

専門家の説明を受け、なかなか馴染みのない「ジオ」について、参加者もおぼろげながらも掴んだ様子

 

その後、誰とも相談せずに自分が考える「西川町の魅力・ジオサイト」をそれぞれが付箋紙に書いていきます

地元の参加者はスラスラと書いていきますが、他市町村からの参加者はなかなか筆が進みません

それでも、外から見た「西川町・月山」について何点かの候補を挙げます。

 

そして、それぞれが書いた付箋を管内図に張り付けていきます。

里から山まで、関連した場所にペタペタ

 

午前中の作業はここで終了して、ようやくお昼休憩

 

昼食会場は、有名な「出羽屋」さん

いただくのは、もちろん名物の月山山菜そば

山菜やキノコ、鶏肉が入った暖かい汁でそばを食べるスタイルです

さすが名物、とってもおいしくいただきました

 

午後からは、午前中に挙げたジオサイトを盛り込んだツアーコースづくりを各班で行います。

それぞれの班で「あーだ、こーだ」言いながらも、ツアーコースを考えていきます。9月のワークショップではこの日に提案されたコースを参考にして、実際に現場を見て歩くことになります

 

班毎にテーマを決めて、魅力的な(と思われる)コースを作り上げ、それぞれが完成したツアーコースを発表

それぞれに個性が出て、見事にバラバラなツアーコース(笑)

まあ、それだけ月山には魅力がいっぱいあるってことですよね 

 

実際に参加してみると、ワークショップって面白いですね

自分の知ってる月山と、ほかの人が知っている月山って結構違うもんですね~

これは次回のワークショップも楽しみだ

 

ということで、次回は8月20日(木)に、庄内町役場立川庁舎大会議室を会場に開催されます。

詳しくはこちら→庄内町HPの案内記事

 

今回の記事も、序盤の難しい説明を読むとついつい読むのをやめたくなってしまうくらい小難しい内容にはなっておりますが、実際に参加してみると、きっと感覚的に「ジオ」についても掴めると思います。

ワークショップに参加して、あなたの「ジオ」を見つけてみてください

 

【参加の申し込み・お問い合わせ】

庄内町商工観光課立川地域観光振興係

☎0234-56-2213


庄内町観光協会主催「霊峰月山登山・月山神社参拝ツアー」が開催されました!!

2015年08月17日 | イベント報告

久しぶりの更新となってしまいましたが、標記事業が開催されましたので、そのご報告をします

 

8月2日(日)に庄内町観光協会主催の月山登山ツアーが開催されました。

当日は天気もよく、風の強さも程よい登山には最高のコンディションでした。

 

庄内町役場立川庁舎に6時半から受け付け開始。

お客様が徐々に集まり始めます。

 

 

登山開始が午前8時。青空の下、元気に歩き始めます

 

まずは中ノ宮のなで兎の前で記念写真

 うちで開催する月山ツアーではこれが恒例になっています

 

 

絶好の登山日和で、池塘も稜線もくっきり見えます

天気もよく花もたくさん咲いているので、写真を撮ったり景色を眺めたり、お客様のペースに合わせてゆっくりゆっくり登ります

 

・・・しかし、いつまでたっても私はこのゆっくりなペースに慣れません

自分のペースで歩くことのできない、登山ツアーの引率は私には正直全然向いてないと思います(笑)

 

山頂到着は11時半。登りだけで3時間半とかなりゆっくりなペースでした。

お客様がいない時は昼休憩込みで十分往復できる時間です

月山神社前でも記念写真

 

月山自体は最高の天気でしたが、残念ながら期待していた鳥海山は雲の中で、最後までその姿を現してはくれませんでした

↑雲やガスがないときはこのアングルの月山山頂の左下から鳥海山山頂が見えます。

 

↑ハクサンシャジン

 

 ↑ミヤマウスユキソウ

 

↑標高の低い地点ではすでに終わってしまったコバイケイソウも山頂付近ではまだ綺麗でした

 

↑月山山頂付付近にある「八紘一宇」の碑

二次大戦中には「天皇のもとに道義的に世界統一をする」という意味合いで、国のスローガンとして用いられたため、この碑を見て非常にネガティブな印象を受ける方も当然いらっしゃると思います。

ただ、政治的・宗教的な思想はいったん無視して、本来の「八紘 = 八方向 = 世界」「一宇 = 一つの屋根 = 家族」としてとらえれば、決してそんな悪い意味ではないとは思うのですが・・・。

個人的には、四方八方からの登山道が集まる山の頂上にはピッタリな文言な気がしますが、同意できない方もたくさんいらっしゃるでしょうし、このブログが炎上しても困るので、「八紘一宇」についてはこの辺で

 

 

山頂ではしばらくのんびりする時間もありましたので、普段はなかなか歩く機会の無い「岩根沢・本道寺」ルートの方に少し足を延ばしてみました

見慣れた月山とはまた違い、噴石(?)だらけのごつごつした景色がそこには広がっていました

 

昼休憩を終えて、帰りもゆっくり歩きます

 

↑羽黒口ルート名物の「行者返し」もなんとかクリア

 

そして、最後の木道で希望者を募り、本州では尾瀬とここ月山でしか自生しないといわれるオゼコウホネを目当てに周遊コースをまわることに。

今年は例年より花が早い上に8月上旬と時期的には微妙でしたが、半数くらいの参加者を引き連れていざ池塘へ

 

 

ギリギリ咲いていました 

オゼコウホネは水上で花を咲かせ、開花後は水面下に沈んでいきます。

ここ月山では7月下旬頃までが見ごろで、この日に見ることのできた花も水面に沈んでいく間近の花ばかりで、もう本当にギリギリのタイミングだったようです。

咲いてる確証もないまま一か八かで連れてきたお客様に、一応花を見ていただくことができて、私はかなりホッとしました(笑)

今シーズンはさすがにもう見ることはできないと思うので、来シーズンまでお別れです

 

 

かなりたっぷりと時間はかかりましたが、なんとか参加者全員が無事下山することができました

 

 

次回のツアーは、9月13日()開催の「湯殿山口~月山山頂~羽黒口」ルートです。

羽黒口ルートに比べるとかなりハードなコースで、序盤の月光坂で頑張りすぎると最後の鍛冶月光で足が上がらなくなります。ただ、達成感や景色の変化などは羽黒口ルートとはくらべものになりません。

まだ若干の募集枠はございますので、羽黒口ルートに飽きてしまったとい方は、ぜひ下記までご連絡ください

 

↑湯殿山口ルート名物の月光坂にある鉄梯子

 

お問合せ先

≪庄内町商工観光課立川地域観光振興係≫TEL(0234)56-2213