8月9日(日)に標記砂金掘り事業を開催いたしましたので、その模様をご報告しましす。
昨年も大変好評をいただいた事業でしたが、今回も北月山荘の大広間が手狭になるくらいに多くの方から参加いただきした
また、地元庄内地方からの参加者だけではなく、お隣の宮城や新潟、遠くは神奈川といった他県の方から多く参加いただけるのも、この事業の特徴となっております
まずは、地元「瀬場地区」で昔ながらの伝統の「流し掘り」による砂金掘り技術を伝承する疋田孝一郎氏より、立谷沢川の砂金掘りについて説明してただきました。
続いて、日本砂金・砂白金学会の佐藤卓生氏から、ご自身が今年2月に山梨の金山博物館で行われたシンポジウムで発表された研究内容等について、わかりやすく説明していただきました。
その後、会場を北月山ロッジ前駐車場に移してのパンニング練習
「パンニング」とは、砂や石に比べて金の比重がずっと重いという性質を利用して、水を用いて砂や砂鉄、砂金を分離する作業のことです。
この日は、「ゆり板」「かな板」と呼ばれる昔ながらの道具と、一般的な「パンニング皿」を使って練習しました
それぞれの道具の使い方のレクチャーを受けて、早速やってみます
先生たちはいとも簡単に砂と砂鉄に分離しますが、初めてではそう簡単にはいきません
でも、今回のイベントで練習用として配布した砂には、あらかじめそれぞれ20粒以上の砂金を混ぜておいたため、かなり雑なパンニング作業をしても、全員砂金を見つけられるようにしてあります
↑黒いパンニング皿の中で黄金色に輝く砂金
それでも、なかなかうまく分離できない人や、豪快に砂金まで流してしまう人など様々いらっしゃいました(笑)
お昼ご飯を食べた後は、いよいよ川に移動しての砂金掘り体験です
最初に玉川と立谷沢の合流点付近に準備しておいた堰を使っての、伝統の「流し堀り」体験。
参加者全員、先生の説明を真剣に聞きます
そして、実際にやってみます
↑みんな真剣そのものです
これだけでは終わりません
場所をさらに立谷沢本流に移し、それぞれが思い思いの場所で砂金掘りに挑戦
↑立谷沢川の両岸で、「ここだ!」と思う場所で砂金掘りをする参加者
この辺りは岩盤が多く、砂金が集まりやすい「寄場」になっています
時の経つのも忘れ、みんな夢中に作業を続けます
天然河川での仕込みなしの砂金掘り体験なので、当然まるで砂金が採れない人もいます
自分の選んだ土砂にそもそも砂金が含まれていなかったり、パンニング技術が未熟だったり・・・
それでも、採れた人はしっかりお土産を持って帰りました
↑一回のパンニングで数粒採れた人や
↑中には2mm大の砂金を採った猛者もいました
そして、この日は朝から天気も良かったのですが、それよりもなによりも水がとても綺麗でした
「平成の名水百選」に山形県で唯一選ばれた立谷沢川ですが、数年前に発生した濁沢の大規模崩落の影響により、近年は少し雨が降っただけでもすぐに川が濁ってしまい、ここまで綺麗な立谷沢川を目にする機会は滅多にありません。
今夏はほとんど雨が降らず水不足が心配されますが、雨が降らないせいで立谷沢川は濁ることなく澄んだ水を湛えていました
日常の喧騒から離れ、ゆったりと流れゆく時の中、綺麗な水と戯れ、それぞれ有意義な時間をすごしていただけたのではないでしょうか
最後は参加者全員に修了証を渡して、無事閉講
お疲れ様でした
川はアナタだけのモノではありません
砂金掘りをする際は、地元の人や環境に悪影響を与えないように気を付けて、安全に十分留意して自己責任の範囲内でお楽しみください。
お問合せ先
≪月の沢温泉 北月山荘≫TEL&FAX(0234)59-2137
≪庄内町商工観光課立川地域観光振興係≫TEL(0234)56-2213