破李拳竜・日記

ここでは私・破李拳竜が行ってきた仕事やお遊びとかの日記を、つらつらと載せてあります。

1/350スケールプラモデル 「宇宙戦艦ヤマト」

2007年02月04日 23時09分13秒 | Weblog
全長約766mm1/350スケールプラモデル 「宇宙戦艦ヤマト」が1月27日発売 され話題になってる。・・・しかし、¥47250(税込). という価格はチトキビシイなァ・・・。でも、これをキッカケにまた「宇宙戦艦ヤマト」が盛り上がってもらいたい。
   ・・・なんか、著作権利でまたモメているみたいだけど、以前ファースト・ヤマトの企画書や設定書を読んだが、それを見る限り、「イスカンダル」という名前と、その星へ行って帰って来るというストーリーの骨子は豊田有恒先生が作ったが、それ以外の設定・キャラクターのデザインとネーミング、他、全ては松本零士先生が作ったものだった。
  だからファースト・ヤマトに関しては、松本零士先生が原作者でも良いのでは?と思いう。
  ちなみに、「さらば~」は舛田利雄監督のプロットで、「3」は豊田有恒先生のプロットがベースになっている。

  と言うか、あの当時、どう考えても「宇宙戦艦ヤマト」は松本零士先生が参加していなければ、あそこまでのすさまじいメカ物にはならなかっただろうし、戦場で戦う兵士の心情を描ける作家でもあったからこそ、キャラクターに血がかよっていたのだと思う。
  特に第二話に至っては、戦艦大和が宇宙戦艦ヤマトにリニューアルされて復活し、主砲を撃って宇宙空母を撃墜したまでを描いただけで丸々一本話を持たせてしまい、そこで描かれた描写は本物の戦艦の専門用語がバンバン飛び出して、当時のアニメとしては驚異的なものだった!それは松本零士先生が絵コンテも担当されていたので、藤川桂介氏の脚本を演出の段階で変更したり、セリフを専門用語に代えたりしてよりリアルなものへとクオリティを高め、まさに松本先生の面目躍如という作品だったと評価出来る。・・・だいいち主力兵器「波動砲」の発射機が「ガン・トリガー・タイプ」にデザインされているが、本物の戦艦大和の主力武器46サンチ主砲の射撃機が「ガン・トリガー・タイプ」だったので、あの当時、そんな参考資料、いったいどうやって調べたのだ?と言いたい!
   ・・・音楽面、主題歌等は宮川奏氏の力量によるが、初めて観た時は、オープニング冒頭で、いきなり地球を旅立つ姿からスタートしたのには、とてつもないインパクトがあった!。しかもイントロもなく低いコーラスで「さらば~地球よ~」と始る歌には、乗組員の悲壮なまでの必死の決意が伝わってきた。なんでも、作曲した宮川氏の話では本当は伴奏も出来ていたそうだが、西崎プロデューサーの発案で、あのコーラスになったそうだ。
  惑星間航行しか描かれていなかった当時の日本SF映像界において、初めて光速を突破し恒星間航行を描いた本作品は、本当にスケールが大きかった。
  ・・・本放送当時は、裏番組の「アルプスの少女ハイジ」にごっそり視聴者の子供達をもっていかれたそうで、だからむしろ再放送で視聴率を伸ばしていった番組だった・・・しかし本放送でも関西ではそんなに悪くはなかったようなので、今で言う同人活動は関西から起こったらしい。
  また、たしかに女子人気も凄かった!ただの宇宙戦争物にはしないで、星の海を航海するドラマだったのがロマンあったのだろう。しかし私は古代君がなんであんなに人気があったのか?良く分かりません。 ・・・ちなみにウチの妹は、真田さんのファンでした(笑)
  もう一つの「猿の軍団」もリキの入ったSF作品で、「ライオン丸」の潮哲也さんが良い味だした役を演じ、好きな作品だが、後にブレイクした「ヤマト」と違い、なんか報われない作品だな。

      私の「回想録」にも書いたが・・・・      http://ryuanddoll.blog37.fc2.com/

   当時はスマートな宇宙船が主流の宇宙SF界で、無骨な「戦艦」が巨大な大砲を宇宙空間に振りかざした姿は前代未門で、更に未来SFでありながら、沖田艦長のような古いタイプの「漢」を描いているのも異例の事だった。(当初の設定では『提督』と『艦長』が乗り込んで、単艦ながらヤマトが『旗艦』である事を意味させていたようだが、キャラクターを整理して、艦長一人だけにしたのだろう。また、第一話を観る限りでは、沖田艦長は最期の地球艦隊の司令長官でもあったし、松本先生の漫画でははっきりと『沖田提督』と呼ばれていたから、戦艦武蔵の猪口少将のように、艦長も兼任している『提督艦長』みたいなものなのだろうな。まあ、『提督艦長』は通称であって、正式にある役職ではないが。)
     松本先生が参加される以前の企画では、キャラがゴルゴ顔で、さいとうプロオファーのように見えるが、実はあの企画書の絵はスタッフだった山本英一氏だったようだ。(『剣持提督』と『和泉艦長』の姿も山本氏によって描かれている。)元々豊田先生のアイデアで「アステロイド・シップ」という原案を元に、ただ岩塊が宇宙を飛んでるだけじゃ面白くもナンともないので、その岩塊の中に戦艦を格納しているという発案になり、その岩塊をリング状にして艦を防御するアイデアも生まれ、それは実際の放送でも映像化された。
  ・・・しかし、ヤマトのデザインも、松本先生が参加されてからはさすがに洗練されたものになった。ただの岩の塊や、ダサいデザインのままの戦艦だったら、こんなに後世に残る作品にはならなかっただろう。
  そして岩塊は、常にヤマトの周りを回転しているアステロイドリングという設定で、放送当時のイラストでは、必ずアステロイドリングを回転させている姿でヤマトが描かれていたが、現場のアニメーターサイドから「そりゃカンベンしてくれ!」との声で、結局劇中では一度しか描かれなかったのが残念だった。(『2』でも一度、『永遠に』では旅立つシーンに描かれたが、)
  現在の技術ならそれもCGで描写可能だと思うので、ヤマト復活の際は是非ともアステロイドリングでの回転防御を描いてもらいたい!

  ・・・しかしシニア向けに精密な可動モデルが出来たものだ。
[3基の主砲と2基の副砲、側舷に配置される対空用のパルスレーザー砲は回転可動し、発射音が鳴ります。また、「ヤマト」の代名詞でもある波動砲はエネルギーが満ちていく様を音と光で段階的に再現(音と光で18秒)します。] (商品概要説明文より)

   番組放送当時に発売されたヤマトのプラモデルはナ、ナンと!子供向けに「遊べる玩具」という発想で発売されたので、デザインを無視して艦底部が箱型にされ、車輪が付けられていたのだった!
                   
  どうしてもTVのアニメで観るカッコイイ姿に手直ししたかったが、私のつたない造型技術では、第三艦橋をはじめ、アニメデザイン通りに艦底部を再現する事は不可能だった。で、ハテ、どうしたものか・・・?と思い悩んでいたら、「七色星団の決戦」が起こった!それでヤマトは敵将ドメル司令の旗艦の自爆によって艦底部が大きくエグられてしまうのであった!私は思わず「これだっ!」とヒラメキ、車輪が付いた艦底部の箱型部分をエグリ取り、ボロボロになったヤマトのダメージ・モデルを造ったのであった!!!
                    
  ・・・しかし、ボロボロになり船底が抜けて大穴が開いても平気なヤマトってスゲー頑丈!「七色星団の決戦」は勝ったというより、ヤマトだけが生き残ったという形でしたな!・・・これも「戦争」を表現した話でした。
.......そーいや近所の「ヤマト車検」に「大ヤマト零号」の模型立体看板も展示されているな。素晴らしい出来栄えの良さ!けっこう細かいディテールまで凝って立体化されて松本先生が拘って、色々ダメ出ししてここまでのクオリティにしたと想像出来る。これもレアモノだから販売して欲しいぞ!

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (じぇーご)
2007-02-11 16:05:42
ヤマトのプラモですが、雑誌等で見る限りでもかなり精巧に出来ているようですね。でも私の「プラモ」の概念を越える価格とでかさに購入を断念!しかし組み立て前のパーツが入っている箱って当然とてつもなくデカイんだろうな~。それから次回のメビウスは、予告編であれだけ表現してるので、名前だしても構わないと思いますが、あの人も出てきますよね。(本人?過去の映像?)なにしろテレビではザボーガー以来お会いしていないので・・・。
返信する
ヤマトプラモと次回の「メビウス (破李拳竜)
2007-02-13 00:09:13
   あの「ゴジラ・ファイナルBOX」も、とてつもなく巨大でしたね(笑)ヤマトプラモの箱絵は凄い迫力で、ひさびさの高荷画伯の力作ですね!しかし社会人として良いキャリアを積んだシニア向けの商品のようで、ワシらしがない庶民には、なかなか手の届きそうもないのが心苦しいトコです・・・。

  次回の「メビウス」には、ザボーガー以来のあの人も出て来ると思いますよ。一昨年のウルトラのイベントにはゲストで出ていましたから。
  ・・・楽しみですね!
返信する