破李拳竜・日記

ここでは私・破李拳竜が行ってきた仕事やお遊びとかの日記を、つらつらと載せてあります。

ハカイ〇ー

2006年09月30日 23時36分09秒 | Weblog
    某所の特撮板でハケーン!!!おおッこんなツワモノがいたとは・・・
  ハカイダーのマスクを造型するというのは分かるが、人気の高い「人造人間キカイダー」に登場したカッコイイサブローハカイダーではなく、「01」でのボスハカイダーですらなく、よりによって「ブルーハカイダー」のマスクを作ってしまう人がいたとはッ!!!いや~スバラシイ!!!
 普通の人は皆「人造人間キカイダー」に登場したカッコイイ「 サブローハカイダー」派であって当然だ!まあ、ギルハカイダー末期ファンは希少価値という事で・・・(笑)私はサブローハカイダーのカッコ良さは当然の事だが、だんだんダメになっていく「キカイダー01」に登場 ギルハカイダーも好きなのだ。シルバーハカイダーの「電磁棒大車輪」なんて凄かったですよね!のちの「Xライダー」のライドル・アクションの原型になってますよ!
  「ハカイダー四人衆」もカッコイイし、特にシルバーハカイダーは変身して銀エビになっても電磁棒大車輪をやったのにはぶったまげました~!!! そして私は更に、あの「ハカイダー四人衆」の狂った凶行は、「マッドマックス」の敵たちの原型とさえ思っている。人間が相手なら、まだ話し合いの余地があるが、狂ったロボット軍団であるハカイダー四人衆は情け容赦ないから。・・・しかしロボット軍団なのに「四人衆」を名乗るとは、さすが時代劇の東映作品だな。
   アフレコした飯塚昭三さん本人は、ヤケになって声を荒げて喋っていたそうだが、あの傍若無人な暴れん坊ギルハカイダーに合っていると感じる。
  ・・・・しかしサブローハカイダーをカッコ良く登場させたのも長坂秀佳さんなら、どーしようもなくしてしまったのも長坂さんなんだよね(汗) サブローハカイダーは「俺はただ…人質作戦などという卑怯な真似が嫌いなだけだ」・・・と言っていたはずなのに、ギルハカイダーになって落ちぶれてからは「おのれゼロワン! 次はもっと汚い手を使ってやるぞ!!!!!!!」 と、二つのセリフをハカイダーに言わせたのも長坂秀佳さんですからね!忙しいから当時、前の台本を読み直してるヒマなかったので、書いているうちハカイダーのキャラ分からなくなっちゃったんでしょうか?
                

 ・・・しかしコレ、ブルーハカイダーレプリカマスク、本物より出来が良いぞ。本物は現場処理で、ゴーグルを付けたら合わせがズレてガチャガチャな顔になり、それにビニールテープをベタベタ貼って補修した物になってるから。本物のブルーハカイダーは、口までビニールテープで塞がれ、傷だらけだったから、このレプリカマスクは綺麗に出来ている。あの「ギへ~~~~~~~~~!!!!」という独特の奇声が聞こえてきそうな狂った顔だッ!!!
  私が以前ハカイダーのコスプレやった時も、FRPのマスクにヒビが入り、それをパテやビニールテープで補修したらかえってリアルに見えて(ある意味)人から「これ、撮影で使った物ですか?」と、本物だと思われたぞ!

    まあ、これで「人造人間キカイダー」に登場したカッコイイサブローハカイダーだけでなく、「ハカイダー四人衆」のファンもいる事が分かった。・・・・でも、「キカイダー01」後半の、もうどうしようもなくなった末期的ハカイダーが好きなファンはたぶん私くらいしかいないだろう!(断言!)
  私が監督した作品「Pマン サイバー美少女0指令」に登場した敵役「凶珍マン」は、「01」のどーしようもない末期的ハカイダーをおもいっきりリスペクトしたキャラだ。
 しかも決めゼリフはしっかりと、飯塚昭三さんにアフレコしてもらってるのだ(笑)

丹波哲郎さん死去

2006年09月26日 23時54分38秒 | Weblog
もう、あちこちで取り上げられているが、丹波哲郎さんが死去された。
  私にとってはガキの頃「三匹の侍」を観てからのなじみの俳優だった。その後「キイハンター」「Gメン75」等でカッツコイイボス役を演じ、「太陽にほえろ!」の同じボスの石原裕次郎とはまた違うダンディな演技を見せてくれていた。
   映画でも様々な作品に出演され、「007は二度死ぬ」をはじめ国際俳優としても活躍し、「日本沈没」の総理、今のトコロ幻の映画である「ノストラダムスの大予言」の博士、「連合艦隊」の小沢長官等、一時期、「どの邦画を観ても丹波哲郎が出てる。」と揶揄されたが、御本人曰く「映画を撮るために資金稼ぎに映画に出てる。」との事で、そして出来た作品は「大霊界」シリーズだった。

  あの中島春雄さんと俳優学校で同期で、「地獄」では薩摩剣八郎さんと共演、二大ゴジラ俳優と縁があったのだから、ゴジラ映画や怪獣映画にも出演してもらいたかったな。息子さんは「ジャッカー電撃隊」を主演しているから特撮には間接的には馴染みあったという事かな?

  「霊界の宣伝マン」を自称していただけに、亡くなられた実感が無い。スピード違反で警察に止められた時も「私はGメンだ!」と言って煙に巻いた逸話があり、息子の義隆氏が、「あの父ですから、受けを狙ってるんじゃないかと。もういい加減起きて、くさい芝居はやめなよ、そう言いたいですね」と言われる程、あの飄々としたキャラクターなだけに、ひょっこりまた顔を出しそうだ。
  多くの方々が言われる様に、「霊界に帰られた。」と思いたい。

                     御冥福をお祈り致します。

トイフェスコラボ/ワルモノオーディション

2006年09月24日 23時59分40秒 | Weblog
  本日は「Pマン ゴールドラッシュ」に続く、「トイフェス」とのコラボレーションによるPマンプロジェクト第二弾「ワルモノオーディション」発表の日。
  内容は、「Pマン」と戦う新しい『ワルモノ』を募集するコンテストで、ファンのみなさんから「ワルモノ」のデザイン・データ等を送ってもらい、優秀作を「トイフェス」で発表するという企画だ。
                          応募内容は以下の通り。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  Pマンは主人公の青年が強化服を着て活躍する等身大のヒーローですが、敵は等身大とは限りません。今までもビルより巨大な怪獣や空飛ぶ戦艦など様々な大きさや形の敵と戦って来ました。
  今回のコンテストでも映像化可能であれば特に制限を設けません。 着ぐるみ、 アニメーション可能な状態の3DCGモデル、衣装とメイクによるキャラクター、 操演で動かす造形物、立体アニメーションのキャラクターなど、どんな手法でも歓迎。デザインのみの応募も受け付けます。

  最優秀作品賞 F団が全宇宙を支配した際に、好きな惑星の支配権をプレゼント?(嘘)
  Pマンの次回作でPマンを苦しめる敵として活躍して貰います。その作品は2007年開催のトイフェスティバル会場で公開されます。(本当)

唐沢俊一賞    唐沢俊一監修 あなたのワルモノがかっこよく活躍しているシーンのイラストパネル進呈
若尾はるか賞   若尾はるか画 あなたのワルモノがいかした活躍をしているシーンのイラストパネル進呈
破李拳竜賞    破李拳竜画 あなたのワルモノが豪快に活躍しているシーンのイラストパネル進呈
成金マン賞    F団のエージェント成金マン(実は実行委員会事務局スタッフ)により選定
          あなたのワルモノが悩ましく活躍しているシーンのイラストパネル進呈
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  と、いう事で、私も審査員に選ばれたため、ワルモノを選び豪快に活躍しているシーンのイラストパネル進呈のため、ワルモノイラストを描かなくてはならないが、実は「日にちはまだまだ先だろう・・・。」とのんびり構えていて、もう目前に迫っていた事を知ったのは、この前NHK-BS番組収録のため、Pマン・メンバー皆でNHKへ行った時、山口A次郎プロデューサーに言われ「ヤベぇ!!!!」となってあわててバタバタと描き上げ、今日に間に合わせた代物だったのだ!
   ・・・しかし、テレビで放送されているヒーロー物とは違い、細々と地道にビデオ、DVDを販売して活躍してきたインディーズ・ヒーローにもかかわらず、本当に多くの人々が応募してきたのにはビックリした。しかもマニアだけでなく純粋な子供達からも多く送られてきたのだから、子供でも分かり易い話に徹底した作りで10年間継続してきた結果が出たと云えるだろう!
         
  会場のビッグサイト入りして控え室に入ると、皆と段取りなど軽く打ち合わせ。Pマン、原作者・樋口君、山口Aプロデューサー、造型の初沢君、成金紳士役・岩村君らの他、新たな敵のヒロイン・アリス役・NEO嬢、みしま君の新ロボット姿HAGANE,怪獣レッドン役に助っ人に来た風間君、成金マン役にスーパーロボット・コスプレ軍団からの助っ人・ロボット寅君、イラストレーターの田川秀樹氏らが勢ぞろいの大人数の控え室となった。
                              
   プログラム最初が「Pマン ゴールドラッシュ」の公開上映なのだが、開場開始と同時の上映なので、お客はみんな買い物目的で、上映を観る人なんかいないんじゃないかな?と思ったが、そこそこ上映席に着いて観ている人もいるし、限定品を買うため並んでいる人達もしっかりと見学していた。彼等にとって、良い時間つぶしになったんじゃないかな。
  「ワルモノオーディション」が行われるまで少し時間があったので、会場内の商品見学と、「仮面ライダースーパー1」イベントを見学。ライダースーパー1=沖一也役高杉俊介さんと、草波ハルミ役の田中由美子さんが登場。お二人共20数年前と全然変わっていないのに驚いた!
 ・・・でも、役柄と違って対照的というか、まるで姉弟みたいな二人だな。しっかり者で世話好きな小さい姉と、マイペースな大きな弟といった感じがほほえましかった。
                                            
 そして我々の出番となる。みしま君の司会で進行。成金紳士役の岩村君と、新に登場する悪の新ヒロイン・アリス役のNEO嬢の悪役コンビによるダンスによってスタートし、ステージに私をはじめ審査員も上がる。
  選ばれた「ワルモノ」は、Pマンスタッフの選考「サンダーロボット」、唐沢俊一さんは「脳玉人」、北原照久さんは「忍人(ニンジン)」、そして私は「赤Pマン」というのを選んだ。そしてステージにこれらワルモノをデザインした人達も上がってもらうが、該当者は大人の人達だけでなく、女の子、子供達だった。岩村君がワルモノをデザインした子にコメントを求めると、「Pマンをかならず倒してやるからなっ!」と大きな声で言われる!子供から「おまえをたおしてやる!!!」と、おもいっきり言われるヒーローなんて!Pマン、カワイソ(涙)
                                    
         そして最優秀作品賞は会場のお客さん達のアンケート集計とプラスされて、「脳玉人」に決定!晴れてこの「脳玉人」がPマンの強敵として映像化される事となった!

     こうして出番も終わり一段落。実は私がステージに登場した時、岩村君と簡単な立ち回りを行ったのだが、彼がアクションに強い興味を持っていたので、控え室に入ると殺陣の基本的な事を教えると、さすがダンサーで、最近カポエラを始めたというだけあってかなりスジが良い!こちらが一度軽く教えるだけで動きをモノにしていく。今度二人で本格的なアクションをやろう!と話す。
   ステージ上ではまついえつこさんのライヴも始った。ブルース・リーファンでジークンドーを習っている彼女は、「燃えよ!ドラゴン」のテーマ曲でヌンチャクを披露!私もさっきのステージでは、「ブルース・リー死亡遊戯」の黄色いトラック・スーツ姿で出ていたので、ちょっとしたブルース・リー繋がりという感じだった。

  そして今回の「トイフェス」も無事終了。メンバーのみんなや助っ人の方々、皆お疲れ様でした。帰りは皆JRで帰ろうと言うが、私はいつも水上バスを利用していると言うと、NEO嬢はぜひ乗りたい!と言って、私と同行。こりゃ彼女と良い水上デートだな!と喜びながら二人で船着場へ行くと、な、なんじゃあ~?今日は休みだとぉ~?
                             
  ・・・と、いうワケで残念ながらJRで帰路についたのだった。

PマンNHK-BS番組収録

2006年09月20日 23時59分15秒 | Weblog
   本日、NHK-BSの番組収録をしてきた。デジタル・スタジアム「デジスタ」という、インディーズ映像作品に焦点を当てた番組で、「Pマン ゴールドラッシュ」を取り上げたいからとオファーがあったからだ。それはキュレーターのピエール瀧氏がお気に入りでイチオシだからだとか。

  さっそく主なメンバーは渋谷NHK前に集合。原作者の樋口徹君、プロデューサーの山口A次郎君、Pマン役の野村武正君、デジタル有子役のみちる君、成金紳士役の岩村ススム君、そして私にも怪人・成金マンを演ってくれと依頼され引き受けたのだった。
ひさびさのNHKスタジオで打ち合わせ。しかし100人近いスタッフを使っていた東宝特撮スタジオに馴染んだ身にとっては、数えるほどしかスタッフが居ないスタジオは寂しく感じたが、クレーンカメラなど重しを付けて人力で動かしている東宝のスタジオと違い、おおっさすがはNHK,全自動システムだっ!
 怪獣レッドンの中には番組側から新人ADが入った。彼はこういう被り物が好きなのだそうで、リハーサルからADの仕事より我々に付いて怪獣としての扱いを受けていたが、「ウルトラファイト」話などで盛り上がってる我々の会話に付いていけたのだろうか?
  デジタル有子のコスチューム管理は野村君が行ってるが、手袋手首のリングが無くなり、色も剥げ落ちてしまっている。せっかくTV出演なのだから、ちゃんとお色直ししておかなきゃと私がクレーム付けたら、みちる君、「デジタル有子はあれからメイドロボになって、水仕事させられていたから、手が錆びちゃったんですよ。」とフォロー。そうだったのか、人間だった頃はコミケの女王だったが、ロボットになってからはメイド喫茶で稼働中だったのか、私も知らなかった(笑)。
・・・しかし主役のPマン、カンペが出てるのにセリフがカミカミだな、大丈夫か?なんでもメガネを掛けたままマスクを被ったら、片方のレンズが外れてしまい、片目だけで見ているそうだ。そりゃボロボロだな、お気の毒に。
                          

  んで本番では、「Pマン ゴールドラッシュ」が上映されたら、ピエール瀧氏やゲストの杏さゆり嬢などが、私が演じたブルース・リーのモノマネ・キャラがやけにウケて食いついていた。そしてゾロゾロと我々が登場すると、ヒーロー、怪人、怪獣、女性型ロボットとキャラクターてんこ盛りなので、キャストやゲストも圧倒されたようだ。今までにこの番組にキャラ物が出た時も、皆「素」になっていたそうだが、我々は最期までヒーロー、怪人、怪獣、女性型ロボットといったキャラクターになり切っていたので、それに圧倒されたのだろう。
  ブルース・リーのモノマネ・キャラがウケたのでディレクターの要望で、怪人・成金マンのカッコウをしていたがそのままブルース・リーのアクションを演る事となったり、みちる君のデジタル有子としてのセクシー・ロボット姿にスタッフも嬉しそう(笑)更に彼女が終始ロボットとしての機械的な動きをしているのに、ゲスト、スタッフ共にウケていたのだった。
  収録後、少し年配のプロデューサーが、デジタル有子を「マグマ大使の女性版みたいなロボットですね!」と嬉しそうに感想を言った・・・って、そりゃマグマ大使の奥さんの「モル」になるじゃないか!(笑)
  控え室に戻り着替えを始めようとした時、それぞれのキャラクターの抜き撮りをしたいと言われ、みちる君など着替え直す一幕も。まあ、それだけウケたという事か。
                             
 この番組の放送は、10月14日(土)BS-hi22時より。BS-2=24時30分です。是非御覧下さい。

ヅラ刑事

2006年09月16日 00時39分51秒 | Weblog
  またまたまたおなじみ河崎実監督作品の新作の撮影に参加してきた。「いかレスラー」の成功以来、河崎監督は企画も通り易くなったのだろう。本当に去年から今年にかけては数々の劇場作品を撮っているッ!今の時代に1年でこれだけの劇場作品を撮れる監督は他にはいないッ!。
 
  話題と物議をかもしだし、日中政治にも影響力を与えた(?)「日本以外全部沈没」公開の興奮も冷めやらぬ間に、新たなる河崎実監督作品が、本日よりシネクイントにて公開されるッ!!!
  初主演のモト冬樹さんがズラをブーメランのように飛ばして武器にして戦うという、その名も話もタイトルだけで分かり易い「ヅラ刑事」だッ!!!
 これは様々な超能力を持った『花曲署』の、7人の刑事の超能力ユニットの活躍を描く劇場作品なのだ!・・・と、イっても、ズラをアイスラッガーのように飛ばしたり、汗が臭くて犯人にダメージを与えたり、チ〇ポが勃起巨大化してライトセーバーに変化して武器になったりとか、そんなんばっかり(笑)・・・いや、そーゆー特殊能力を持った刑事達がテロリスト集団に立ち向かって行くというストーリー。
 タイトルやキャラとストーリーにギャップがあり、先の展開が読めない深層心理の暗黒面を描いた、サイコアラ・ホラーの「コアラ課長」と一転してこれは分かり易い話の作品だ。

  ・・・と言ってもこの作品、実は撮影は一年前に行われ、なぜか公開までに一年を要したという、河崎作品のなかでは異例の長期ストロークのあった作品なのだ。
  この作品では私は殺陣師としてアクション演出を担当。「郡闘」の殺陣をつけてくれとの要望なので、河崎監督の事だから今回はきっと「007は二度死ぬ」のクライマックス・アクションみたいな手を付けてほしいのだろうと予測して、アイデアを組み立てて現場へ行く。そして早目に現場に着いたので、立ち回りのカラミの人達に先に手を付けてリハーサル。越社長さんの事務所の方々にもカラミを演っていただいた。キックシーンではヒロイン・トンコ役の橋本まいちゃんのパンチラもあるので(笑)是非お楽しみ!。・・・でも、少し手の込んだ立ち回りを彼女は一生懸命練習して覚えたのだが、撮影時間の関係で丸々無くなったのは少しカワイソウ・・・トンコのパンチラシーンもそうだが、ライバル・ヒロインのメデューサ役の久米田彩ちゃんのもあるので尚お楽しみ(笑)彼女はアクション上手かったな。

   ロケ先から河崎監督がスタジオに戻ってきたので、アクション・シーン撮影開始!ミニスカの女の子に立ち回りを付けていたら、主役のズラ刑事役・モト冬樹さん、露骨にスカートの中覗き込もうとするので「見せパン穿いてますよ。」と言ったら「なあ~んだ。」と急速に冷めていく、本当に自由奔放な人だなあ(笑)
   江口ヒロミ ちゃんはアクションはしないのだが私に挨拶してきて、「幻星神ジャスティライザー」に出演していた時の、川北監督の話などもしてくれた。彼女は演技がたしかなもので、実は今回のこの作品でなんと「母子」二役を演っているのだ!
 今回、かつてはNHKドラマ『七瀬ふたたび』で予知能力者を演って、今や「平成の岸田森」とも云われる個性派俳優・堀内正美さんも出演されている。堀内さんは「ウルトラマンガイア」では人間根絶させようとする宇宙生命体の親玉をスペシャル・メイクで演じていた。「あれを演ったおかげでボクも『怪獣図鑑』に仲間入り出来たよ。名誉な事だね。」と嬉しそうに語ってくれた。私が東宝で「平成ゴジラ」の相手怪獣等を演じてきた人間だと聞くと「東宝の怪獣映画には、呼んでもらってないんだよね~!」と、心から悔しがっていた。

 撮影は夜遅くまで続けられたが、立ち回りは皆さん怪我も無く無事終了。監督達スタッフはズラの動きを撮る、単体撮影が残ってる、お疲れ様・・・。私は帰路につき、駅へ向かって高速の道路ずたいに歩いて行くと、突如!すさまじい衝突音が!!!見ると軽トラックが高架道路の柱へハンドル切りそこねてぶつかったのだった!トラックの前半分がグシャりと潰れ、進行方向とは逆の方向を向いて停止してしまった。その間も猛スピードで次々に車が通過していく・・・これは一大事だとしばし眺めると、幸い運転手は無事に姿を現した。
 それで私は事故の目撃者となったので、警察に第三者として状況説明しようと思ったが、いつまでたってもパトカーが来ないので、帰りの時間もあるから再び駅へ向かい、そのまま帰っちゃったのだった~!!!。

神楽坂秋祭り06

2006年09月11日 22時59分19秒 | Weblog
  九月九日、10日両日、毎年お馴染みの神楽坂秋祭りで、西條康彦さん主催の「ウルトラマン・ショー」が開催された。場所は山手線中央線「飯田橋」下車、及び有楽町線「神楽坂」下車の「若宮公園」。

  登場するのはウルトラマンマックスと帰ってきたウルトラマン。怪獣は、西條さんが桜井さん、佐原さん達「ウルトラQ」トリオとして「ウルトラマンマックス」に出演した事にちなみ、「ゲロンガ!」・・・と、言いたかったが、レッドキングとイカルス(ひょとして『ファイト』版?)に決まった。
  宣伝看板は展示作業の関係から、短時間で描き上げなくてはならない制約があるので、かなりいい加減なマックスに描いている。マックスは線が複雑なキャラでタイヘンなので、ほとんど省略しちゃったなァ・・・(汗)
                                                   
  今年は司会のお姉さんが、本来スーツアクトレスでアクションの出来る人が担当したので、司会のお姉さんにも立ち回りしてもらう事になり、「ウルトラマンマックス」のチーム「DASH」に登場したアンドロイド「エリー」の2号機という設定で、「チームDASHで製造してもらったアンドロイドMCで~ス。」というキャラで演じてもらい、悪者達が登場すると戦闘モード・チェンジして真っ先にアクションしてもらい最初の見せ場、しかし性能及ばず敵に捕らえられてしまったところを帰ってきたウルトラマンに助けられるという筋書き。
    実は最初のリハーサルはお姉さんにも普通に司会をしてもらっていたのだが、せっかくアクションが出来るのだからやってもらおうという事になり、だったらチームDASHが造ったアンドロイドになってもらおうとなった訳だ。
                  
 で、「帰ってきたウルトラマン」だが、円谷プロから「名前は『ウルトラマンジャック』で統一してくれ。」とのお達しで、司会のアンドロイドお姉さんから「帰ってきたウルトラマンの本名は『ウルトラマンジャック』、これから『ジャック』と呼んでね!」と会場の子供達にアピール。「ジャック」のネーミングは元々「ウルトラマンA」立ち上げ企画の時の名前の候補の一つ、「ウルトラジャック」だったそうだが、当時は左翼過激派や中東テロリストなどによる「シージャック」や「ハイジャック」が頻繁に行われ、「ジャックする。」という言葉が悪いイメージで使われていた事からNGになり、オフィシャルに帰ってきたウルトラマンの本名になったのは、劇場作品「ウルトラマンZOFFY」で命名され語られてからだった。
  そしてイカルス星人の手下達が会場を占拠し、戦闘員隊長が「子供達をさらって、我々の手下にするのだッ、やれッ!!」と言った時、実行委員会のほうから「迷子が出たので、お知らせをしてくれ。」との要求が急遽入り、そこで戦闘員隊長は「あ~、迷子のお知らせです。青い服を着た〇〇くんのお父様、お母様、〇〇くんが迷子になっていますので、至急委員会席に来て下さい!」とお知らせ。こういうアクシデントには対応出来なくてはいけないが、司会のお姉さんが告知するなら分かるが、悪の戦闘員隊長が迷子のお知らせをするというのは傑作だ!思わず部下の怪人が「隊長!わるい人たちである我々が、なんで迷子の心配をして、お知らせをするのですか?」と突っ込む(笑)・・・これが功を奏して、迷子はすぐ両親の元に戻る事が出来たのだった。
  で、怪獣レッドキング登場にピンチのウルトラマンジャックにウルトラマンマックスが助けに現れ逆転勝ち!ショーは無事終了。
                         
  2日目の日曜日は子供神輿の応援にウルトラマンジャックとウルトラマンマックスが、一緒にパレードする。夜は子供達やお客と写真撮影会。
   ここ数年、この日は雨に祟られている事が多かったが、今年は青天に恵まれた。観に来てくれた方々、ありがとう御座いました。
              
来年もこの調子で頑張ろう!               (C)円谷プロ

ゴジラは歩くだけで恐怖を表現

2006年09月07日 02時49分34秒 | Weblog
   NHK教育TVの初心者向けパソコン、インターネット入門番組で、この「mixi」のやり方を教えていた。特定一企業の物をNHKで扱って良いのかな?と思ったが、まあmixiは無料でやってるから良いのかな?
 ナビゲーターのいとうまいこはいつまでも変わらないロリ系でビックリ!とても40女には見えませんな!

  ・・・で、そのまま観てると「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」で、「-円谷英二 特撮の神様-」特集が放送された。
   4回シリーズだそうで、初回は「ゴジラ」から。ナビゲーターは唐沢俊一氏なので彼独特の切り口かな?と思ったら、割と普通な紹介の仕方。ゴジラが荒ぶる神というのも特撮ファンの間ではよく言われている表現。まあ、これは結果論であり、円谷監督は最初からゴジラを荒ぶる神として描こうと考えたワケではないだろうし。
  また、人間が被って演じる着グルミ怪獣であるゴジラを外国人は「能」など日本の伝統文化のように感じているというのも面白い事だが、「ゴジラの動きに『能』の動きを取り入れている。」と明確に語ったのは中野昭慶監督で、この言葉は84年のゴジラが復活した時のものなのだが、これは中野監督が外国人が着グルミ演技を「能」など日本の伝統文化のように感じている事を意識しての発言かどうかは分からないが、84年「ゴジラ」の公開9年前の「メカゴジラの逆襲」でも、メカゴジラとチタノザウルスの都市破壊での進撃シーンはかなり様式化された動きなので、以前から中野監督は「能」の動きを意識していたようだ。
  また、中島春雄さんが「ゴジラの歩きはスリ足で、足の裏を見せない。」と語っていたが、時々ラッシュを観て円谷監督からそっと「足の裏が見えていたぞ。」と言われ、気をつけていたそうだ。
                
  ・・・しかし対して薩摩剣八郎さんは、「足の裏を見せながらバーン!と踏み付けると、重量感が出る!」と、意図的に足の裏を見せていた。実は私もそれに習って、ショーでゴジラを演じた時など足の裏を見せながら踏み付ける、派手な歩き方をしていたのだった。
                            
    ゴジラは崩せない伝統のポーズやスタイルがあるが、その規正の中でも自分のカラーを出そうと、薩摩さんは伝統の中にも独自の動きを確立させた貢献度は高いと思う。・・・とはいえまあ、ゴジラ・アクションは「流派」と云う程その動きが体系化されている訳ではないが、歩き方や咆哮・熱線吐きポーズ等、いくつか動きのパターンがあるので、それらを「型」として体系化・確立して残せば、「舞」の家元みたいに流派が生まれるかも知れないな(笑)
  で、「ゴジラVSメカゴジラ」でベビーゴジラを演じた時など、大河原監督から「竜、足の裏を見せてバタバタ歩くな!」とよく言われたものだが、ベビーが興奮して暴れる時など結局いつもの芝居になっちゃったんだよね。
  「VSデストロイア」のゴジラジュニアでは、私もゴジラジュニアで独自のスタイルを出そうと、熱線を吐く時、片足を大きく上げて、バーン!と踏み込む大きなモーションで行い、現場でも評判が良かったのだが、編集されて映画が出来た時はその動きがカットされたので残念だった。また、デストロイア幼体との戦いも、スローモーションだけでなく、中島さん時代のゴジラの戦いのように速い動きもしたが、これもワンカットのみだったので残念だった。
  ・・・これらのエピソードを西川君が漫画「日本特撮映画師列伝1 ゴジラ狂時代」で描いてくれたが、の漫画はエピソードがリアルすぎて、笑って読めないですなァ・・・(汗)
   このゴジラジュニアの着グルミ、足が高下駄になってたから、つま先まで足が入ってないので反り返る事が出来ず、足の裏を見せないスリ足になった・・・
 ・・・ハッ、それが狙いで川北監督は、ゴジラジュニアの足を高下駄にしたのかな?

日本以外全部沈没!!!

2006年09月01日 23時33分50秒 | Weblog
  いよいよ今週の土曜日である明日9月2日よりシネセゾン渋谷にてにて映画『日本以外全部沈没』がレイトショーされる。
『日本以外全部沈没』は1973年当時のベストセラーであった小松左京氏の長編小説『日本沈没』のパロディであり、日本沈没のヒットを祝うSF作家たちの集まりで筒井康隆氏が酔っ払っている時、星新一氏が題名を考案。小松氏の許可を得て筒井氏が執筆・発表した短編小説。小松左京先生の本家『日本沈没』が1973年度星雲賞長編賞受賞し、「日本以外全部沈没」は短篇賞を受賞している。
                             

  ストーリーはタイトル通り日本列島以外の陸上大地すべてが沈没してしまった世界を舞台に、唯一の陸地である日本へと殺到する世界中の有名人の悲惨な境遇と突然世界でただ一つ残った国を持つ日本人の、島国根性による浅ましさドタバタを描くブラックユーモア小説。それをおなじみ河崎実監督が、本家『日本沈没』が再映画化されたこの時期に映画化してぶつけるというのだから本格的で、しかもテレビドラマ版『日本沈没』と1973年の映画版『日本沈没』で主演した村野武範氏と藤岡弘、氏が揃って防衛庁長官と総理役で同時出演というのだからもう、壮大なシャレが徹底している!
  で、この映画に私も出演しているのだが、役は劇中劇人気TV特撮シリーズ『電エース』の電エース役。何と外人を殺しまくるというキョーアクなキャラで、更に「ガイジン・アタックチームGAT(ガット)」というのも登場する! 最初劇中劇ではただ電エースだけが出る予定だったが、私が「監督が演じてる南郷勇一の『電一』も出しましょうよ!」とリクエストしたので、きもちのいい変身シーンも登場!(笑)
  それに今回は電エースの特撮も本格的に、一年中顔が真っ黒な人(笑)沸田洋特監督に撮ってもらった。外人を殺しまくるというキョーアクなキャラは、「ウルトラマン80」で暴走族に掴みかかる「妄想ウルトラセブン」みたいに、片っ端からガイジンを踏み潰すキャラにしようかと思ったが、それはさすがにアレなので(笑)、不可抗力でガイジン達を潰しちゃうキャラとなった。

  また、映画スター、アー〇ルド・シュ〇ルッツネッガー、ブルース・ウ〇ルスとかも日本へ亡命もして来て出演!皆さんお楽しみ!
            
原典:小松左京  原作:筒井康隆  企画:叶井俊太郎  脚本:右田昌万  監修:実相寺昭雄  監督・脚本:河崎実
シネセゾン渋谷公開後、全国順次公開!

・・・・で、公開されたら、やっぱりというか、本当かどうか分からないが、以下のようなニュースが伝わってきた。

 [中国外務部の孔泉報道官は、18日の定例会見で、日本で9月2日公開予定の映画「日本以外全部沈没」(河崎実監督)について、「日本軍国主義の本性が露見した危険な作品であり、強烈な憤慨を表明する」と強い不快感を示した。また同日、韓国外交通商省の樗亜穂報道官も、同作品について「日帝の侵略性向が高まっている証であり、謝罪と賠償を要求する」と不快感を示した。]
                      
  ・・・う~ん、本当の話なのだろうか?それにしても日本のやる事アレコレに過剰反応するたび思うが、韓国政府や中国政府はもう、必死でなにがなんでも日本を悪者にしておかなくてはならないようだ! と言うよりも、わはははh!これは凄い!もし本当なら、河崎監督は遂に国際政治にも影響をおよぼし、中国政府と韓国政府を怒らせたのですな!!