破李拳竜・日記

ここでは私・破李拳竜が行ってきた仕事やお遊びとかの日記を、つらつらと載せてあります。

本日コミケ、皆様良いお年を。

2005年12月30日 23時38分03秒 | Weblog
 本日コミケに行ってきました。まあ昼からののんびり参加で、この頃になると並ばずスンナリ入場出来るから。

 まずはいつもの「創映会/幻視人」のブースは行き、「Pマン・シリーズ」の売り上げはどうかな?と様子見。Pマンとデジタル共子が売り子をやっている。隣りは夏コミと同じく「映遊クラブ」さんという配列だった。
 場所が冬にはチト風通しの良すぎるトコロなので、レオタード作りのデジタル共子の衣装では寒いだろうに、みしま君は気丈に頑張っていた。風邪ひかねば良いが・・・と思う。機械なら少し冷えた環境のほうが良く機能するものだが、彼女も本当にロボットになれればイイね(笑)
 
 古くからの仲間のしょうこちゃんや烈っちゃんもやって来た。烈っちゃん、好きな東映版「スパイダーマン」がやっとDVD化されたから、記念でひさびさのコスプレ、スパイダーマンをやっていた。そこへネット上で知り合ったRuiさんがやって来たので、二人で会場巡り。
・・・しかし最近のコスプレはゲーム・キャラがメインだから、あまり分かるキャラがいないなあ・・・。でも人形物アニメ「ローゼンメイデン」のコスプレが多かったので楽しめたな。小学生の女の子の「雛苺 」のコスプレは、一番キャラのイメージが似合っていたぞ。でも「真紅」なんかのコスプレは、衣装代がかかりそうだなあ。
 中里融司さんのブースに行って挨拶後、吾妻ひでお先生の失踪日記トリビュート本「吾妻讃」を出している「すーぱーがーるカンパニー」へ行き、代表のおでっさ さんに御挨拶。すると吾妻先生の娘さんも参加なされていた。私が知っていたのは子供時代の彼女だけだったので、すっかり美しい女性になられていたので驚いた!

 また、帰り際にはミクシィ仲間のそば藤さん達にも会えました。帰りはいつも恒例の「水上バス」に乗船し、東京湾クルージングして帰路に着いた。
 あ、写真は03年の冬コミの物。

 と、いう事で05年の主な行事は終了。皆様良いお年を。

やっと「男たちの大和/YAMATO」を観てきた。

2005年12月28日 22時33分49秒 | Weblog
  だいぶ遅ればせながら、やっと「男たちの大和/YAMATO」を観てきた。
 さすがにあの広大な大和甲板のセットをフルに生かして撮影されただけはあるな、とか、大和が時速50キロで洋上を走る姿が表現されたり、25ミリ三連装機銃がメインで描かれ細かく描写されているなとか、「アストロ球団」の球四郎が中村獅童に殴られる上官役で出ているよとか、JAEの春田純一が駆逐艦隊司令役で出ているやら、仲代達矢の若き役を助けて一人大和沈没点へ泳いで行ったシーンは、八杉氏の高射長のエピソードをベースにしてるなとか、色々楽しめた。
 私としては、再現ドラマに近い軍部の描写と、情感たっぷりの演出がされていた「連合艦隊」が、「泣き」の部分では好きだが、「男たちの大和/YAMATO」はあえて淡々とした演出と、下級水兵の視点から描こうとしたので、狙いのベクトルは違う作品なんだと感じた。

 とはいえ、主砲で対空用の「三式弾」を撃ったのに、「零式弾」の効果になってるよ!とか、オイオイ、「レイテ海戦」では大和は第二高角砲は被弾してないぞ!(実際には、一番主砲塔右舷最上甲板と、前甲板左錨鎖庫への被弾だったので、中村獅童がケガをするドラマ的意味すら成り立たなくなってしまう。)とか、市川混監督のTVスペシャル「戦艦大和」では伊藤長官を演じた仲代達矢が被り物も無くヘンな敬礼をしてるぞ?とか、やはりツッコミどころはありましたな!。

 まあ、ウルサイ事を言わなくとも、戦況が簡単なナレーションのみなので、今時は日本とアメリカが戦争していた事すら知らない者すら居る世代には、当時の状況がどんなものだったのか、ちゃんと伝わったかな?とも気を回してしまう。
 また、下級水兵の視点からの描きかたなので、サイパンやガ島が次々と陥落・玉砕する中、大和は一年以上もトラック島に停泊して、彼等は毎日甲板磨きや洗濯などをやらされて、しかし他の艦と違い冷房完備なので快適な居住生活をおくっていたので、周りから「大和ホテル」とイヤミを言われるようになる・・・とかの描写があれば、のちの戦闘シーンの凄惨さとのコントラストが引き立ったと感じた。

 更に、上層部とは違う大和に対する認識、たとえば「大和なら大丈夫じゃ!あの船は、どんな事があっても絶対に沈まんよ!」と、絶大な信頼感があり、それだけに、

「だから『総員最上甲板命令』が出た時は驚いた。艦を見捨てて逃げろっちゅう、もう最期だという時に出る命令じゃからの!大和が沈む?嘘じゃろォ~!だって不沈戦艦のはずじゃあなかったのかぁ~っ!?と、叫けんどった。」
(元・大和乗組員 八杉康夫)

と、いった描写が入っても良かったかもしれないし、「沖縄特攻」の戦闘では、さっきまで共に奮戦していた戦友が機銃掃射で、蜂の巣 どころか肉片にに変わり果て、 敵機編隊の波状攻撃の合間にその肉片をバケツに入れて片付け作業を行ったり、発狂してハダカになり走り回ったりする者が出たりと、もっとメチャクチャな惨状だったそうなので、そこまで描いてもよかったかな?とも感じた。
 それに「レイテ海戦」では艦長は勝野洋演じる森下信衛大佐だったが、「沖縄特攻」では奥田瑛二演じる有賀幸作大佐に代わったものの、少将に昇進した森下は参謀長となって大和に残ったのだが、それらの説明も無いので事情の知らない人が観たら、艦橋に勝野洋と奥田瑛二がガン首そろえているので「艦長はだれ?」と思ったかも知れない。(長嶋一茂が艦長だと思った人もいるみたい。)

 ・・・しかしナニはともあれ良い映画である事には間違いない。自分は生き残り、友人が戦死し母親にその戦死報告して、地面に額をこすりつけて詫びるシーンが一番感動した。あのシーンに大和生存者の気持ちが一番強く表現されていると感じた。
 それに大和が主役の映像化作品は、ほとんどが吉田満原作「戦艦大和ノ最期」で、それ以外は少なく、この作品はそれとは違う描き方をしていたので、(『宇宙戦艦ヤマト』や『連合艦隊』で描かれた、有賀艦長が自らの体を羅針儀にロープで縛り付けて大和とともに逝ったシーンの否定で、防空指揮所の羅針儀にしがみついたまま最期をとげた描がかれ方になっていた。沈没後浮かび上がったとされるところまでは描かれなかったが。)この作品は「大和映画」の決定版である事は間違いないだろう。


 後ろの席のおばあさんが上映後、「良いドラマを見せてもらった。あんなに乗ってたんだねえ。」と、娘さんと話しながら帰って行った姿が印象に残りました。

 画像は戦艦大和の最期 の「船魂」を擬人化。

またも東宝特撮の職人逝く。

2005年12月26日 00時40分32秒 | Weblog
 
>松本光司
1933(昭和8年)年生まれ、2005年12月20日、肺ガンのため死去、享年73。
新東宝の特機部から61年東宝特殊技術課に移籍、操演技師として活躍。代表作は『モスラ対ゴジラ』『日本沈没』『ゴジラVSモスラ』

 
 有川貞昌特技監督に続き、またもや円谷監督からの伝統の方を失いました。
松本さんは操演技師でしたが、『日本沈没』の勝鬨橋倒壊シーンでは、まるでゴジラのようにその手でつかみ、力技で倒したカットが一部マニア間で有名なシーンとなっています。
 更に、川北監督が無頼漢でしたので、その分、松本さんは厳しいモラリストでした。身内のマナーは当然として、取材マスコミに対してもマナーの悪い者には遠慮なくカミナリを落としていました。
 ああいう現場を引き締める人がまた一人いなくなったのは寂しい限りです。

我々怪獣を演じる者とすれば、尻尾や、特にギドラなどでは三本の首とかを操演でお世話になるので、操演チームとは息を合わせ、仲良くしなければなりません。
 「ゴジラVSキングギドラ」「ゴジラVSモスラ」の現場でお世話になりました。現場では厳しくされましたが、東宝の本のインタビューで「破李拳は動きが良い。」とお褒めの言葉をされていたのが一番の有り難さでした。そして「ゴジラVSモスラ」で私の出番が終わり、代表の松本さんの所へ挨拶に行ったら「良かったねぇ~。」と言いながら初めて見せたその時の笑顔が今も忘れられません。
 ありがとう御座います、親方。心からご冥福をお祈りします。

               合掌。

(C)東宝

古代怪獣ゴメスにケータイ喰われた!

2005年12月21日 21時11分11秒 | Weblog
  今年も九月の10・11日と「ウルトラQ」で戸川一平役を演じた西條康彦さん主催の 秋祭りが行われ、今年は「ウルトラマンガイア&ウルトラマンタロウショー」に決まり、いつものショー仲間を集めてお手伝いをやってきた。

 敵キャラはぺガ星人と古代怪獣ゴメスという事で、ぺガ星人に人気の韓流 スター、ぺ・ヨンジュンが「ヨン様」と言われている事に引っ掛けて、「微笑みの貴公子・ペ様」とかいうシナリオを一部メンバーで考えた。で、バンリキ君達スーツアクター・メンバー、音響の井上誠さん、烈ちゃん、SAKAMA君らヒーローと悪の声担当者、司会のお姉さんら仲間集合で、さっそくリハーサル開始。立ち回りも当然だが、直接カラむ司会のお姉さんと悪ボス役のナベさんのレッスンも二人念入りに行われていた。

 そして着グルミが到着!円谷プロが引っ越したので、運搬を行ってくれた植木君は少々迷ったそうだが無事搬入出来た。ウルトラマンガイア&ウルトラマンタロウの着グルミも大きくて綺麗な物で、しかも電飾入りの目が光る優れもの!ゴメスも60年代のやんちゃなゴジラの表情が再現され、中々出来が良い。で、続いてぺガ星人をチャックしたら・・・・な、ななな何とッ!こいつはあ~!手違いでプロテ星人が収められていたあ~ッ!これじゃあ「微笑みの貴公子・ペ様」のネタは使えねえ~ッ!「微笑みの貴公子・ペ様」が「プ様」になって意味ワカンナクなってしまうじゃないかよ~ッ残念!!

 昼食は西條さんがみんなを引き連れ、行き着けの中華料理屋で食事。また佐原健二さんが自伝本を出したのだが、西條さんから貰うとサイン入りなので、我々とっては佐原さん、西條さん、桜井さんの「ウルトラQ」三人組のサイン入り本は当然有りがたい宝だ!全員で頂く。素晴しいプレゼントとなりました~!
 
 夜に入りいよいよショー本番! やっと「ウルトラQ」怪獣が登場したので、話題に西條さんも出そうと、悪ボスに「ここに40年前ゴメスと遭遇した、戸川一平がいるはずだッ!」というセリフを入れたのだが、リハでは無かった西條さんがこの本番で乱入!このアドリブに悪ボスマジビックリ!
 その悪ボス、子共達を襲う演技が迫真のものだったのか、子共達も夢中になり、本気で抵抗して悪ボスに砂を投げつける一幕も。私はゴメスを演じ、60年代のやんちゃなゴジラのイメージの演技で暴れ、立ち回りも間違いもなく全員上手く行えて無事終了。
 ・・・で、お姉さんから聞いたら悪ボスに砂をかけた子供がショー終了後「『さっきはごめんなさいと悪い人に伝えてください』と、お母さんと謝りに来たのは微笑ましかったー。」と話していた。
 演じる側からすれば、子供に砂をかけられる程憎まれるというのは悪役冥利というものですが、神楽坂地元の子供達への教育がしっかりしている教訓として素晴しく思うものである。(ここは良い下町文化が残っている街で、お祭りに来る子共は素直な子が多く、悪い事をするとしっかり叱ってくれる大人が多い。)

  さて明日は「パレード&撮影会」。・・・おや?俺のケータイが無くなったぞ!

 ・・・そう思いつつ、探しているヒマもないのでケータイ無しでその日を過ごし、翌日のパレードでは、私がウルトラマンタロウを演じ、ウルトラマンガイアは引き続き岡田ゆういち君が演じ、「子供神輿」と共に応援のパレードと撮影会も行う。途中、先代の司会のお姉さんも子連れで観に来てくれた。
 昼間の子供神輿応援の時は良い天気だったのだが、午後3時頃から急に雷と土砂降りの激しい雨になってしまった!

 ・・・その後も降りが強くなったり弱くなったりをしながらも中々降り止まない。そして撮影会予定の時間を少し早めて行う。雨はパラつく程度までに弱くなっていたので今がチャンスとばかりに撮影会を強行!・・・っでも撮影会が終了したら雨も止んでしましました~。誰か雨男でもいるのかな?

 ・・・こーして2日間に渡るウルトラ・ショーとパレード&撮影会は無事終了!でもケータイを紛失した私はさっそく翌日、購入元のAUへ手続き、紛失ケータイの機能停止と廃棄。・・・しかし紛失したケータイは、「ケータイのGショック」と呼ばれるチタン鋼製で、何度コンクリートに叩きつけられようがビクともしなかった超・頑丈な物であり、私はお気に入りだったから廃棄は忍びなかったが・・・と思いつつ新機種購入。するとまあ、3年近くがサービス期間だそうで、ナンと!無料で機種変更の手続きのみで写メール機能付き新機種購入出来たぞ!ラッキー

 それから数ヶ月経ったある日、「仙台でショーをやった時、ゴメスの中からケータイが出てきたぞ!」と円谷プロから連絡が。何故か分からないが、どーやらゴメスの着グルミの中にケータイを落としてしまったらしい・・・。
 ゴメスにケータイ喰われたのかよっ!
                         (C)円谷プロ

『鈴村健一の超人タイツ』

2005年12月15日 23時20分34秒 | Weblog
  鈴村健一の特撮魂がほとばしる『鈴村健一の超人タイツ』
オリジナルDVDの発売が決定!しかも完全撮り下ろし!『超人タイツ』を特撮ドラマ化し、特撮ドラマでは河崎実監督がメガホンを握っている。鈴村健一本人が念願のヒーローを演じています。カラーピクチャーレーベル仕様。

  ・・・というキャッチ・フレーズな事で、『鈴村健一の超人タイツ』が発売しました。
  目一杯70年代特撮ヒーローTVテイストを出した作品にするべく撮られた、その名も「超人タイツ」。ヒーローがたいていタイツを穿いているからというワケなのだろうか?何でも今年の冬、福岡で開催される、藤岡弘、さんが実行委員会を勤めるヒーロー・イベントに出品するのだとか。

 主演は「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」シン・アスカ役でおなじみ声優の鈴村健一さん 。・・・と、いっても私は「ガンダム派」ではなく「ヤマト派」なので、「ガンダムしーどですてにー」と言われても、「ナンのこっちゃ?」なのだが、仕事での殺陣指導だから真剣に担当、アクションを付けて行く。
 聞けば鈴村さんは特撮好きのアニメ声優だそうで、[特撮好きのアニメ声優]って、文字だけ読むと意味不明(笑)なのだが、そうなのだから仕方が無い(笑)。鈴村さんがパンタロン姿の70年代ファッションで登場すると、その甘いマスクから、本郷猛より「流星人間ゾーン」の主人公を演じた、青山一也タイプだな。
 
 河崎実監督から「声優のヒーロー物撮るから、10月7日(金)予定しといて。戦闘員やカエル・カニたちと遊び、映画ごっこだ。」と言われたので、どうやら声優が趣味で撮る特撮ヒーロー物、プライベート・ムービーの遊びだろうと軽く考えていたが、現場入りすると、ちゃんと撮ってるじゃないか!仕事だったのか!と感じたのであった(笑)

  朝7時新宿スバルビル発で「超人タイツ」のロケ地へ向かう。場所は茨城にあるミュージシャンのまついえつこさんの所有地の採石場。ウチの町の岩舟山と違い70年代のムードたっぷりの、赤土がむき出しの場所だ。なんだ、わざわざ栃木から東京・新宿へ行って、更にバスで向かったロケ地が栃木県のとなりの茨城なら、直接現場集合したほうが速かったな、と思いつつ、さっそく鈴村健一さんにアクション芝居をつける。
 で、変身ポーズを付けると、変身後は私が演るものだろうと思ったら、鈴村さん本人がマスクを被って演じる事に。声優でマスクを被ってアクションも演じるとは、かつて「ウルトラマン」でザラブ星人を演じた青野武さんか「風雲ライオン丸」で地虫忍者を演じた千葉茂さんを目指しているのだろうか?「被ったらゼンゼン見えない!」と言いながらも頑張って立ち回りを演じていた。私は相手の怪人を演じ、彼をリードして、久々に崖から転げ落ちたり派手なやられ方をした。
・・・まあ、崖の上に立ち、怪人を投げ落とすシーンのスタントは、私が超人タイツを演じたのだが。

 人気声優なのでアニメ誌の取材もベッタリ板付きで撮影を追っていたが、鈴村さん本人がマスクを被ってタイツヒーローを演じたので、これにはビックリしたんじゃないかな(笑)。後に「声優グランプリ」12月号に「超人タイツ」特集が組まれ掲載されたが、読んだら私も載っていた。私が声優の本に載るなんて、こりゃ初めての事だな。
 立ち回りで気をつける事は怪我のないように行う事ですな。途中雨がパラついたりしてきたので現場がアセってくると、役者の扱いが荒くなり、注意力が散漫になりますから注意点。
 エンディングは「怪傑ズバット」パロだが、「新・木枯らし紋次郎」の大林宣彦監督が撮ったOPを思わす映像でイイカンジでした。
 ・・・でも、フツーに怪人倒して「お、オチないの?」と言いたくなるような・・・(笑)

  ・・・そんなこんなで4時に無事終了!して良かったです。帰りは私はスタッフと別れ、水戸駅から実家へ帰宅。・・・とはいえ実は私のアバラにはヒビが入ってました~!

東京トイフェスティバルコラボレーション作品 「ゴールドラッシュ 」

2005年12月12日 23時18分52秒 | Weblog
  「Pマン」の新作で、「トイフェス」とのタイアップの作品を製作中なのだが、これには私は監督ではなく一出演者として係わっている。=東京トイフェスティバルコラボレーション作品 「ゴールドラッシュ 」。

 まぁ「Pマン」とは別に、かつて河崎監督の「電エース」で参加し、やはり「トイフェス」とのタイアップの作品を製作した経緯があるので、私にとっては二度目の経験なのだが。この時は、「トイフェス」実行委員長の額田久徳氏が「ふふふ・・・バカなマニアどもめ、限定品と見れば飛びつきおって!」と、悪の大幹部役で出演したり(笑)、そして私は電エースのスーツを被り会場内を練り歩いていたが、丁度「スペクトルマン」のブースがあったので、その前でスペクトルマンの必殺光線「スペクトル・フラッシュ」のポーズをとると、周りのお客さん達一斉に写真を撮りはじめた!慌ててスペクトルマン・ブースの主人が「みなさん、勘違いしないで下さいっ、これはスペクトルマンではありません!」と叫んでいたっけ(笑)
 今回私の役はブルース・リーマニアの武器商人という、怪しげな役だが、ブルース・リー・スピリッツを受け継いで生きたいと思い、またトラック・スーツ姿のコスプレとなったのです。

  まず夏の「トイフェス」でビッグ・サイト内での撮影からスタート。この「トイフェス」は、見学には何度か行ってきたものだが、参加するの初めて。とはいっても、ブースは「Pマン」新作撮影用に借りただけで、実際に物を売買するワケではない。私はブルース・りーおたく屋の主人役で出演。山口Aプロデューサー曰くの「怪演」を披露した。

 午後は「Pマンショー」で出演。ショーをやりながら客の様子をも撮影。しかし楽屋裏では、しばらくマスコミから所在・消息不明だった、「仮面ライダーアマゾン」の岡崎さんがやって来られたので挨拶。
 また、実想寺監督、唐沢俊一さん、加藤礼次郎君らも来場したので挨拶。 友人達は、マルサンの復刻「ウルトラマン」ソフビを買いあさっていた。

 その後国際展示場前の船着場で私と怪人、Pマンのカラミの撮影も終了。新怪人・成金マンの変身前を演じるのは、「IMBRUE the HOOD」のダンサー岩村ススム氏。 新怪人・成金マンは、実は凶珍マスクを金色に塗り替えただけのブツなのっで、元はアレですから、また飯塚さんに声をアテてもらわなくてはなりませんね(?笑)
 そして11月29日は合成シーンの撮影。
 みしまきお君とみちる君演じる、おなじみデジタル共子&デジタル有子の2体のロボットも登場するが、今回は何と、巨大ロボットとして出現するのだ!(・・・って、ジェッ〇ジャガー・ネタかどうかは作品を観て下さい。笑)
・・・オマケに松岡未緒ちゃん演じるニューキャラの「魔法のメイドっ娘MIOたん」というのも登場するから、「Pマン・シリーズ」もすっかり「萌え系特撮ヒーロー物」になったね(笑)
 
 んで、私とプロデューサーの山口A二郎氏は遅れてスタジオ入りだが、偶然同じバス中で遭遇、現場へ向かう。互いにもう、大分撮影は進んでいるだろうと思いつつスタジオに入ると、ナニ~ィ?!まだ全然カメラは回ってないだとォ~?
 ・・・まあ、今回は私は監督じゃないから進行とかあまり考えないようにしたが、撮影が始まっても誰が監督なのか分からない、なんとまあ「OK!」の決定が優柔不断な現場でしょうか・・・業を煮やして思わず私が「スタート!、カット!」の号令係りを行い、監督として仕切ってしまいました~。でもまぁ、現場は引き締まったからいいかな?
 
  そんなこんなで巨大化した3体でビッグ・サイトをグラグラゆすったり、放り投げたり、破壊シーン?が特撮で観られます。
 しっかし「魔法のメイドっ娘」キャラはお尻にシッポが生えているキャラなのですが、Pマン・スタッフ連中が「シッポ萌え」連中だとは思いませんでしたぞい!ゴジラのシッポの操演より凝って演出していました(笑)

    このPマン新作作品「ゴールドラッシュ」は来年2月の「トイフェス」で、上映・販売予定です。

セガール主演「イン・トゥ・ザ・サン」に参加(後編)

2005年12月07日 20時32分03秒 | Weblog
 そしてセガールも来日し、ロケの日。浜離宮でロケが行われたが、春の柔らかい日差しに包まれた絶好のロケ日和だ。

  セガールが池のほとりでのリハーサル中、観光客で高齢者の一行がやって来た。お婆さん、ハリウッド・スターなんか知らないから、「ガイジンさん、すみませんねえ。」と言うと、セガールは「ソーリー。」と言って道をゆずる、さすが気さくなジェントルマンだ。むしろ外人観光客のほうが、「日本へ来てスティーブン・セガールに逢えた!」というリアクションで、セガールとツーショットで写真を撮っていた。現在、ハリウッド・スターは肖像権などでウルサイと聞いていたが、セガールはそんな事まったく気にしていないカンジ。本当にきさくな人だ。
 おまけに日本語ペラペラなのだが、一応通訳を立てているので、ハリウッド・システムで仕事をさせなければならないから通訳を介して喋っていたが、だんだん現場がグダグダになりだすと、助監督に向かって直接「ナニヤッテンダ、ハヨォ~セイヤ~!」と怒鳴っていたのが面白かった。
 
 ・・・しかしハリウッド映画のシステムだと、時間も厳守でちょっとでも伸びると延長料金がギャラに追加されたり、かなりシビアだから、カッチリ撮影カットのクリアも守る!とか聞いていたけど~かなりグダグダ~!日本映画界と、大して変わりないじゃん!
 ・・・そして予定より数時間遅れてやっとメシ時、昼食の時間!料理スタッフが立派な料理を作り、皿盛りしてゆき、浜離宮の一角を借り切って、まるで豪勢なピクニックみたいだ!おお~!こーゆートコロはさすがハリウッド映画のロケ隊だ!と実感したぞ!

 ・・・でも、私も山田氏も、本日アクション・シーンも撮るからと呼ばれたのだが、結局アクション・シーンは無しになり、結局ワタクシらは浜離宮でピクニックやってタダメシ喰って帰ったのであったぁ~。

 この作品の撮影は去年の春に行われたのですが、その後アメリカ本国ではすぐ公開されたという。ハリウッド映画はひと昔前ではクランク・インから公開まで、約二年の時間を要していましたが、この作品は本国ではすでに公開され、DVD発売までになっているのですから、むしろハリウッド映画も短期化製作がなされてきたと感じました。

上の画コンテは私が作成した、大沢たかお氏演じる「黒田」とその手下のチンピラとのバトル・シーン。本当に裏新宿で撮影したので、新宿裏社会にもお世話になったとか?(笑)

セガール主演「イン・トゥ・ザ・サン」に参加。

2005年12月07日 19時48分01秒 | Weblog
現在公開中のスティーブン・セガール製作総指揮・ 主演のハリウッド映画「イン・トゥ・ザ・サン」(原題:INTO THE SUN)の日本側のアクション演出を、元JACで「宇宙刑事シャリバン」の魔王サイコの分身・海坊主を演じた山田一善氏と共同で担当しましたので、よろしかったら是非観て下さい。

製作は去年04年の春行われたが、山田一善氏とは丁度20年ぶりの再会。彼は魔王サイコの分身・海坊主を演じながら「宇宙刑事シャリバン」のビーストも演じ、「シャイダー」ではシャイダー・スーツアクション担当で、その後はアクション監督になりつつ自ら怪人も演じてきた。彼とは年齢も変わらないハズだが、彼の髪は真っ白。苦労したんですなあ・・・。
 日活撮影所内にスタッフ・ルームが組まれたので打ち合わせに行ったが、監督のミンク氏はこれがデビュー作との事。私が参考に見せた「ゴジラVSキングギドラ」と「ゴジラVSモスラ」 のストーリーボードを、 ハリウッドの映画資料館に展示すべきだ!とか言って欲しがっていた。(笑)
でも、このミンク監督、えらくシャイでおとなしい人物。競争率の激しいハリウッド映画界では、生き馬の目を抜く勢いで、常に前へ!前へ!という態度が必要ではないかなあと、いらぬ心配をしてしまう程だ。私と二人になると、閃いたアイデアを話したりするが、プロデューサーなどが居る前では、とたんにおとなしくなってしまう。
 千葉真一氏が創設した「JAC」出身の山田氏だが、打ち合わせでたとえ話の時、「こういう場合、かつてサニー千葉が出演していた作品で・・・」とか他人行儀で言うので、私が「あなたの師匠でしょ!」とツッコミを入れるとぺロリと舌を出す(笑)
  アクションの共同演出の内容は、山田一善氏がアクションの全体の流れを作り、私がサブミッション技術のディテールを補助してコンテに起こしたという流れ。セガールは合気道を習っていて、立ち技関節が得意なので、それに準じたアクションを組み立てた。
(後編へ続く)

『ブルース・リー コレクション』が絶賛発売中だッ!

2005年12月05日 00時37分39秒 | Weblog
  ブルース・リー生誕65周年記念出版!
 ベースボールマガジン社B・B・MOOK『ブルース・リー コレクション』が絶賛発売中だッ!!

 「まだ見ぬお宝も、カラーページにズラリ陳列!遺品や、世界のキャラクター商品を、1500点以上掲載!全国縦断ファン124人の「思い入れの一品」も登場トレーディングカード2枚が付録!ダン・イノサントのサイン入りカードプレゼントあり!」

 ・・・といった内容で、「ブルース・リーを愛するファンに贈る、とどめの一冊!」と銘打ってるように、難しい格闘技理論だとか、「水になれ!」といったブルース・リー哲学が論じられているワケではありませんので、ディープなマニアでなくとも、ブルース・リーに興味がある、という程度のファンでも楽しく読めてコレクションを楽しめる本です。

 倉田保昭先生、中川翔子ちゃん、田野恵さん、いしだ壱成君、河崎実監督、赤司竜彦氏といったファン達がインタビューされており、私もコメント寄稿を寄せました。BSの「フジテレビ’721」でブルース・リー ごっこをやった時の話を書きました。
 ★河崎実的道楽空間 「リスペクト探Q大図鑑」という番組で、これはサブ・カルチャー紹介ドラマ・バラエティなのですが、当時公開される「死亡的遊戯」のプロモーションとしてブルース・リー特集が組まれる事となり、大々的にパロディするぞ!となったのでした。

 で、私がトラック・スーツ姿でハンの要塞島へ乗り込み、そこの「死亡の塔」1階を守る、どう見ても日本人にみえないインチキ日本人武道家・スズキさんとか、「死亡の塔」2階を守る、ヌンチャク合戦をするフィリピン棒術「エスクリマ」の使い手パスカル、そして3階を守るカリーム・ハキム・ジャパールなる、本当に巨人格闘家と戦ったり、徹底的にパロディを行った。で、最期は、河崎実カントクはこの作品のプロデューサーでありディレクターだが、実は暴君ハンの正体。ブルース・リーごっこをやりたいなと思い、ちょいと番組を操作してみたというオチ。
    よろしかったら読んでみて下さい。

 ・・・しかしモスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ南部)で、民族を問わずヒーローで絶大 な人気を博してきたカンフー映画の英雄ブルース・リーの銅像が、除幕式からわずか数時間後に破壊されてしまう事件が起きてしまったのは悲しい。 銅像は民族和解のシンボルとして設置されたのに、アッというまに倒されれてしまったとは・・・しかも「ブルース・リーは宗教をも超える!」と云われていただけに、まったく残念です!

監修●中村頼永とドラゴン・ピット部/A4判/税込み価格1980円/全108ページ