破李拳竜・日記

ここでは私・破李拳竜が行ってきた仕事やお遊びとかの日記を、つらつらと載せてあります。

ウルトラマン先生

2007年01月27日 23時24分55秒 | Weblog
   「ウルトラマンメビウス」で恒例になったなつかしウルトラマンシリーズで、今回はウルトラマン80登場!マジで80の後日談的なウルトラマン先生の話で良かった。
  「ウルトラマン80」は私にとっても、見る側から参加者側に移行した思い出の作品。簡単に言うと、初めてアトラクション・ショーでデビューした作品が「ウルトラマン80・ショー」であって、スーツアクターとしての道を歩み始めたのが本作であった。
                     
  劇画事務所「佐藤プロダクション」を辞めた時、友人の漫画家・千之ナイフ君に誘われ「白鳥座」や「早川プロ」といったエキストラ事務所に入り、そこで知り合ったアクション事務所「辻チーム」の社長にスカウトされ、「越企画」という催事会社へ出向し、この「ウルトラマン80・ショー」でスーツアクターとしてデビューしたというワケである。
  ・・・もちろん、当時は一番下っ端であったから、主役の80を演じられるワケもなく、怪獣ゴモラを演じたのであった。会場にはタリスマンが唄う80の主題歌が鳴り響き、カッコ良く80が登場したのだが、子供達から「なあんだ、ちいちゃいや!」と言われた言葉が脳裏に焼きついてる(笑)子供達にはTVで観る「ウルトラマンは巨人!」のイメージがあるから、等身大で現れた事のギャップを指摘したのだろう。それで平成ウルトラマンでは、こういったイメージ・ギャップをなくすため、ウルトラマン達がしばしば等身大でも活躍する様子も描いている。

   TVシリーズの「ウルトラマン80」は、80の人間態・矢的猛が学校の先生と、怪獣専門のチーム「UGM」の隊員を掛け持ちしているという設定だったが、「金八先生」などに合わせ、学園ドラマの面にウエイトが置かれていた。
   本作のメイン監督だった湯浅憲明監督に伺ったところ、浅野真弓氏が演じた女性体育教師・相原京子の役は大場久美子を予定していたそうで、前年、大場嬢が演じた「コメットさん」にウルトラマンタロウ達が登場していた関係から、本作では相原先生の正体がコメットさんだったという話にする予定だったそうだ。
  もし実現していたら、ウルトラの世界観とコメットさんの世界観がコラボレーションした画期的な作品になっていただろう!

    ・・・だが、番組は路線変更で、UGMのみの様子しか描かれなくなり、矢的猛も隊員としての姿だけで終わってしまった。
   だから今回の「メビウス」で、学校OBのクラス会を開き、なつかし怪獣ホーも80を呼ぶために出現したなんてニクイね!そんなお膳立ての中に長谷川初範氏が再び矢的猛役で出演したのだから、未完だった80「学園編」をこれでちゃんと完結出来たので良かったという思いは伝わった。
   さりげなく「ある日突然姿を消した」というセリフで路線変更もフォローしちゃうなんてスゲェー!(笑)

   それから、こないだウルトラの父も登場したが、声を西岡徳馬さんがアテていたな!昭和のウルトラでは「父」の人間態は、「シルバー仮面」のイヤミな「叔父さん」こと大原道雄役や、「レッドバロン」の自転車警部を演じた玉川伊佐男氏が演っていたが、こうなると、平成のウルトラの父の人間態は西岡さんで決定だな!是非とも観てみたいぞ!

Ps、   個人的には、最期にアンドロイドになった城野エミの、その後も観たかったゾ!・・・アンドロイド・エリーのプロトタイプとして活用されたのか、もう、廃棄処分にされたのか・・・?。

友人達の永遠の旅立ち

2007年01月16日 23時58分37秒 | Weblog
      実は正月明け早々に、たて続けに友人二人を亡くしてしまった。

  一人は高校時代からの友人で、メカ物が得意な人間だったので、様々な機材の設計者となっていた。時々飛行機玩具などの設計の仕事も入って来て、その時などとても楽しそうに設計の仕事をしていた様子が思い起こされる。私にもメカデザインの仕事が来た時は、しばしば彼にアドバイスを求めたものだった。
  そんな技術屋肌の彼が、配属変えで「管理科」へ移ってからは、慣れない接待だの人員からみの仕事だので、心労も耐えなかったのだろう。
  相手の奥さんの事も独身時代から知っていて、馴れ初めから結婚と全て見守り、子供が出来てからは、私がその子の好きなゴジラ映画の怪獣役を演じていた人間だからと遊び相手をしたり、家族ぐるみの付き合いだっただけに、残された奥さんと子供達が心配だ。
  ・・・ここ数年ご無沙汰で、ひさびさに見た顔が棺の中の死顔だったというのは、あまりにも悲しい・・・。

  この高校時代からの友人の葬儀の二日後、私のコミケデビューの頃からの仲間の女性の訃報が飛び込んできた。しかも葬儀の前日の夜11時すぎだったので、死亡した事も聞かされずいきなり葬儀の話として飛び込んできたので、まさに青天の霹靂だった。

  彼女は現在のコスプレイヤーの、コスプレ・クイーンの元祖の一人と言えるだろう。川村万梨阿ちゃんや一本木蛮ちゃんらとほぼ同時期に、数多くのコスプレで活躍していたので、御存知の方もいるかも知れない。
  私がコミケで開催したアトラクション・ショー、通称「破李拳竜ショー」にも出演してくれて、なによりその集大成とも云える「20周年記念コミケット・スペシャル」で行われた「破李拳竜ショー」でも活躍してくれた。
   思い起こせば彼女はよく、「ガルーダを倒すんだ!」(笑)とか言っていて、私はてっきりアニメ「コンバトラーV」の美形悪役の「ガルーダ」の事だと思いたが、実は梶原一騎のスポ根劇画「紅の挑戦者(チャレンジャー)」の宿敵ムエタイ選手・ガルーダの事で、彼女は梶原一騎スピリッツを継承した女性だったな!
  また、私の初監督作品「プリティエグゼクター」では、当時アニメでも少なかった「水着の女の子に武装パーツを付ける」というコンセプトを実写でやった、「X-1ハイパーテクター」役をも演じてくれた。続く監督二作目「印刷せよ!共信マン」にもちゃんと出てくれた。それらの恩義も大きい。
  少し前、体調を悪くしていると聞いていたのだが、それがまさかこんな結果になるとは思ってもみなかった。

  20代の頃から、こんな事を続けていたら、自分は早死にするだろうなと思いながら生きながらえ、こうやって友人達をどんどん失っていくのは、正直辛いものがある。
  今はひたすら二人の御冥福をお祈りするしかない。

06年末「秋山vs桜庭戦」

2007年01月11日 22時27分13秒 | Weblog
06年末に行われたおなじみ格闘技イベント「K-1Dynamite!」でのメインマッチ「秋山vs桜庭戦」が物議を醸し出したので、その動向を見守っていたのだが、主催者側から一応の結論が発表されたので、私としても感想を述べてみる。
  
  この「秋山vs桜庭戦」は、秋山が柔道着を脱いで互い裸体で戦ったが、対戦中桜庭が、「秋山の体が滑る!」みたいな抗議をレフェリーにして、タイムを要求したが認められず、そのスキに秋山にボコボコにされレフェリーストップで負けてしまったというものだった。
  どうやら秋山は全身にスキンクリームを塗って滑りやすくして、桜庭に捕まれない、組み付かれても抜け易くしていたようだ。対戦前秋山は「柔道では反則の秘策を使う。」とコメントしていたが、その「秘策」とは「全身を滑りやすくする事」だったのかっ!!と判明!調べれば秋山は柔道時代でもー

●世界柔道選手権の代表決定戦にて、中村兼三選手に「柔道着が滑る」と抗議されたことがある。
●世界柔道選手権でフランス、モンゴル、トルコの3カ国から「柔道着が滑る」という抗議を受けたことがある。
(3カ国から抗議を受けるのは史上初の珍事)国際柔道連盟のチェックでは大きな問題なしとされたが、「疑われるようなことが問題」
という山下泰裕理事の指示で柔道着が交換させられた。「洗ったばかりで石鹸が少し残っていた」と弁解。
●2003年2月4日放送のフジテレビ『ジャンクSPORTS』に柔道家として出演した秋山は、番組中に「道着を滑りやすくして有利に試合をすすめる」、「母親が柔軟剤のハミングを使って洗っている」といったコメントを残している。

  ーと、過去にも同様の事を行ってきたので、どうやら得意技だったようだ。それに対戦前、TV番組で清原選手と対談していた時も、清原選手が「じゃあ、これから桜庭選手のホテルに行って、桜庭選手がいない時に一服盛るか!(笑)」とか話していたので何かやるな!と予感していたが、こういう事だったのか!
    ・・・体に油などを塗って組みつかれにくく、また掴まれても抜け易くするという戦法は、紀元前ローマのグラディエーター達の戦い「パンコラチオン」の頃からあり,ゴレコローマン・スタイルのレスリングもそれが原型となって生まれたスポーツと云われている。・・・もっとも、油を付けていると、逆に裸締めなどは腕が入り易くなる弱点もあるが。

   そして試合直後、桜庭の抗議が無視され、一方的に秋山勝利が告げられたので、「秋山有利に進められた仕組まれた試合」と云われたのだった。
  
   ・・・まあ、こういった事は格闘技興行では昔からあったワケで、あの世に知れた宮本武蔵VS佐々木小次郎の「巌流島の戦い」も、どうやら小倉藩にとって邪魔になった佐々木小次郎を、合法的に始末するための「仕組まれた試合」とも言われる説が浮上している。そのため宮本武蔵自身が書いたオフィシャル・バトルヒストリーの中からは外され、「巌流島の戦い」は無かった事になっている。小次郎殺しに自分が小倉藩に利用された事を屈辱と思ったに違いない。

   「HERO’S K-1Dynamite!」は大会としては、視聴率確保の為だけの茶番といわれてもしょうがない状態だな。TBSとしては「紅白歌合戦」の対抗策であるので、本来なら前田日明兄さんの言う通り、アマチュア大会レベルの実力の金子賢を、視聴率が一番良かったという理由で使い続けているし、曙VSジャイアント・シルバという怪物キワモノ対決まで組んだから。(しかし怪物対決で力同士のぶつかり合いになるかと思ったら、シルバの技術にすら曙は負けてしまったのだから、曙はもう、何の値打ちも無いのに、話題性があるのか、視聴率が取れているのか、主催者はまだ使い続けているのだから、その体質をよく現していると思う。)

   で、私の「秋山vs桜庭戦」の感想と言えば、完全に「秋山の秘策勝ち」としか言うしかない。格闘技を「武芸試合」の観点から見れば、秋山の作戦勝ちという事になる。
   武士のモラルが確立したのは、やはり平和になった江戸期の中頃だが、江戸初期では戦国末期を引きずり、先に述べたかの宮本武蔵などは、相手選手の控え室に忍び込み、後ろから裸締めにして絞め殺してしまったりともう、卑怯極まりない、まさにどんな手を使ってでも必ず勝ち、「一乗寺下がり松の決闘」に至っては「敵将を射止めることが勝利」という事で、跡継ぎという理由から、「将」に着任させられた吉岡家の子供までをも武蔵は、情け容赦なく斬り殺してしまったと云われ、まさに武蔵は「勝ったから強い」の典型的な例だった。
  実戦柔道を標榜していた木村政彦は、打撃無しルールの柔道の試合でも、脚払いを掛ける時など踵蹴りをしたり、やはり反則スレスレの事を行ってきた。しかし技だけでなく細工までした秋山のこの行為は、スポーツマンシップの側から見れば卑怯なものと云え確かに反則だが、格闘技とはきれいごとだけではない事が多い。私は秋山が、わずか二年で総合の王者になれた真の「実力」の秘密が分かった思いだ。
  だからこそ桜庭に何とか1ラウンドしのいで、2ラウンドから逆に桜庭が道着を着て、秋山がそういう手で来るならと、その道着を秋山に被せ、帯で秋山の首を締め付ければ良かったと思う。
  しかし武芸試合ではそれでもOKだが、スポーツとして行われる「K-1Dynamite!」では反則なので、結果ー

 「HERO’S」審判団は以下の処分を決定。

1.秋山vs桜庭戦はノーコンテストとする。
2.反則行為を犯した秋山成勲を「失格」とし、ファイトマネーを全没収する。

 またプロモーターサイドからはグローブチェック、ボディチェックを見過ごした審判員、桜庭のアピールに対応しなかった審判員(サブレフェリー)にそれぞれギャランティの50%を没収。また、グローブ、ボディチェック両面でミスがあった審判員1名は6ヵ月間の職務停止処分。さらにHERO’S審判団全員に厳重注意、という処分が下された。
                                    「HERO’S」

  これは紙媒体のマスコミでは、タイムラグもあり、表に意見を載せてもらうにせよ、いいように選ばれてしまったりするが、ネットの発達により、リアルタイムで直接発言する事も可能で、たとえばレフェリーのブログにフルコンタクトで叩き、2ちゃんで火災炎上したからこそ主催者側も無視出来ず、今回のノーコンテストという結論と処分決定にならざるを得ない結果となったのだと思う。
 そうでなければシナリオ通り秋山勝利で疑惑はウヤムヤのまま、新ヒーローとして秋山を今年から本格的に売り出していこうとしていたに違いない。


   かくして「秋山vs桜庭」の再戦が決まった(?)秋山は「何の弁明の余地もありません。桜庭選手、申し訳ありませんでした。どんな処分も受けるつもりでいました」と謝罪。受けて桜庭は「ボクはリングに立つときは正々堂々とやりたい。ただそれだけです」とコメントしているが、それだけに対戦者は「何をしでかすかわからない相手」という事を考慮に入れ、ルールに助けてもらうだけでなく対策を練ってもらいたいと思う。
  だから「秋山はどんな手を使ってでも勝ちにこだわる人間だ」という事を、桜庭には十分に心掛けて挑んでほしい。それにしても秋山の不自然に膨れたグローブの中には「メリケンサック」も仕込まれていたという疑惑もあるから、それで殴られたとしたら桜庭のダメージは心配だ・・・

謹賀新年

2007年01月01日 22時33分55秒 | Weblog
07新年明けましておめでとう御座います。皆様、今年もよろしくお願い致します。
  
 今年は夜でも寒さが緩んでいたので、年が明けたらすぐに地元の「村檜神社」へ初詣。甘酒を飲みながら杉の木の枝越しに見上げた夜空は風流で、もうじき満月になろうとする9、10日くらいの月齢の月が綺麗に輝いていた。
  ・・・しかし昔は元旦というと、周りはどこも休みでし~んと静まり神秘的な感じすらあり、TV番組も日本の風景などを写していましたが、今はお笑いばっかですからね。
  そんなワケで、去年も書きましたが、毎年正月は日本神話のアニメ「わんぱく王子のオロチ退治」を観てるのですが・・・
http://blog.goo.ne.jp/ryuanddoll/e/3ceeaf837fa65fc58904f07118a4e6ec
今年は更に「大魔神」も観たくなりました~。
  ・・・あれは戦国時代を舞台とした作品ですが、日本建国期、神代時代の魔神だからという事で・・・・。設定からいうと、魔神を封じて武神像を建てたけれど、女性や子供の祈りに答えて動きだしたのは、その武神像に魔神が宿ったという解釈で良いのでしょうな? 武神像は「代物」であって、飛来した青い光が魔神アラカツマの本体なのでしょうね。
                      
  ちなみに元祖ガメラの湯浅憲明監督に伺ったところ、大魔神の身長が4・5メートルに設定されたのは、実物大モデルを造るからではなく、大映京都での撮影だったので、そこでは特殊美術が存在せず、ミニチュアが作れなかったから、家のセットは実物の半分サイズまでなら造型出来るという物理的理由で、逆算して大魔神の身長が、人間の2倍サイズになり、だったら実物大も造ろうという事になったそうです。