破李拳竜・日記

ここでは私・破李拳竜が行ってきた仕事やお遊びとかの日記を、つらつらと載せてあります。

「兜王ビートル」DVD本日発売!

2006年01月25日 00時35分41秒 | Weblog
  「コアラ課長」の公開中、河崎監督の去年の劇場作品「兜王ビートル」のDVDが本日25日発売されたッ!
 こうもたて続けに河崎監督作品ラッシュ!もう、どうにかしている世の中だッてゆーか、よーやく世の中が河崎監督に追いついてキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!!のか、そうか、河崎監督って21世紀向けのカントクだったのですなっ。


 んで、今回の作品での私の役割は珍しく被り物ではなく、擬闘の殺陣担当、アクション演出をおこなったのだ。
 この作品は永井豪先生原作・キャラクターデザインによるプロレスヒーロー物で、実在する「大阪プロレス」の現役レスラー・ミラクルマン選手が兜王ビートルとなり、外宇宙軍のボス・魔蟲王により改造されたサイボーグヒーロー、"兜王ビートル"を演じる。ビートルは全宇宙のフィギュアの利権を我が物にしようと企む外宇宙軍に嫌気が差し、軍を脱走してその敵となったのだった。果たして兜王ビートルは、外宇宙軍の魔の手から地球を救うことが出来るのか?…。というお話。
 その他、スペル・デルフィン、獣神サンダーライガーといった現役レスラー、さらに往年の名レスラー、"人間風車"ビル・ロビンソンも登場!。ヒロインは「王様のブランチ」レポーターで人気となった中川翔子ちゃん。元・ミニスカポリスの大原かおりさんが、敵の女改造人間ラ・マリポッサ役で登場。

発売/販売元:エイベックス・マーケティング。

以下、撮影日誌。

2005年 
3月7日(月)
河崎監督からプロレスの試合とビル上での擬闘の殺陣担当を依頼を受けて、新木場のプロレス会場へ行く。そこでバトルシーンの撮影を延々と行う事になる。
 
 まず打ち合わせのため控え室へ行く。河崎監督は「いかレスラーでできなかったことを全部やるッ!」と語る。「タイガーマスク」の必殺技の切り抜きをまとめ、「こういった事をやりたい。」と、実にビジュアル・イメージが分かり易い。
  しかし、実際にリングを組んでプロレス・バトル・シーンを撮るという演出は、「恋身女子戦隊パティーズ」「いかレスラー」そして今回の「兜王ビートル」と、これで三度目。河崎監督のプロレスに対するこだわりと、「これをプロレス・バトルの決定版にしてやるッ!」という意気込みが感じられるッ!
 ヒロインの中川翔子ちゃんと、ビートルのライバル・破壊王ディザスター役の斎藤工氏を紹介される。斎藤氏は映画「海猿」に出演したイケメンで、スポーツも「カポエイラ」を習っているそうだ。「カポエイラ」とは昔、ブラジルの黒人奴隷達が、踊りに見せかけて練習して作り上げた格闘術で、両手を鎖に?がれているので足技が発達したよ言われる格闘技だ。それで私が「カポエイラの本当の恐ろしさは、足の指にナイフを挟んで切りつけて来る事なんだよね。」と言うと、斎藤氏から「そんな事、ウチのインストラクターも知らないと思いますよ。」と言われた。・・・まあ、昔、私が師範代をやっていた護身術の道場に、カポエイラをやっていたというブラジル人が入門してきて(本当は入門者のフリして道場破りにでも来たのだろうが・・・。)私と立ち合った時、足の指の間に剃刀をはさんでいたという経験があったからだが。
 中川翔子ちゃんは特撮とブルース・リーの熱狂的ファンという、実にコアなアイドルで、かなりディープなネタで盛り上がる(笑)撮影で自分の出番が終わっても帰らずに残り、「ここはわたしの好きな世界だ・・・。」と呟きながら見学していた。
     
 プロレスの演出は、先の河崎監督の「タイガーマスク」単行本の必殺技ページの切り抜きを元に、スチールマンの金子博カメラマンがプロレスの約束事に詳しいので、彼に技の選択と指導をしてもらい、私がその選択された技をカメラ映り等を考えた演出として、動きを付けていく段取りをした。
 見所として、「タイガーマスク」の必殺技で、「フジヤマ・タイガーブリーカー」と「タイガーV」の連続技を行う。特に「タイガーV」はアニメ化の際には登場せず、原作だけの登場となった必殺技なので、この「兜王ビートル」で初めて映像化される事となった。・・・しかし実際にやってみると、漫画と違い、実物のマットの高さやトップロープからの角度等が異なり、中々漫画の形にはならず苦労したが、ビートルは熱心に取り組んでやってくれたのでありがたい。


 次回、ビートル/プロレス日誌の後半を掲載します。

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