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近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

「モクズガニ」 海が無くても?

2009年02月26日 07時54分53秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する甲殻類の紹介、今日の1匹はモクズガニ。滋賀県でも2000年代前半には内湖などで見られたようです。滋賀県版レッドリストでは希少種にあげられていますが、今でも採取できるのだろうか?因みに画像の個体は他県産で御座います。
<データ>
名前:
モクズガニ
分布:
 現在は、滋賀県内に自然分布していないのでは? 
体長:
 200mmくらい(殻幅で70mm前後) 
生息:
 河川の河口や海岸沿い 
特徴:
 漢字で「藻屑蟹」と書く、淡水域では大型の甲殻類。形状は四角く硬い殻に覆われた体と、鋏脚(ハサミ)に密度の濃い毛を持つ事(名前の由来)が特徴的です。体色は殻の背面が緑褐色で腹部は白色系。繁殖期は秋から春頃で、他県では10月頃に純海水沿岸部で採取した事があります。海に下って産卵する「降河回遊型」らしく、幼生はある程度の塩分濃度が無いと成長できない様です。ダムにより、海と往来できなくなった滋賀県では見掛けなく成りました。食用にもされているようで、カニ味噌はかなり美味らしいです。ただし、寄生虫の宿主ですので調理はには気を付けましょう!
参考・引用文献
私見:
 滋賀県では天然個体は絶滅ですかね?ウナギもそうですが、海との行き来は大切なんだな~、と考えさせられますね。
採取:
 水草の塊や石の下をタモ網で掬う。
 軍手を着用して素手で採取(挟まれないように注意!)
飼育:
 ①容器:30㎝水槽に成体飼育数は1匹
 ②底床:砂や砂利
 ③濾過:どれでも可
 ④設備:ヒーター×、エアーポンプ×、ファンorクラー×
 ⑤水草:無くても良い
 ⑥餌 :クリルや人工配合飼料など
 ⑦混泳:基本的に不可
 ⑧置物:隠れ家となる流木、脱走防止の蓋
 ⑨繁殖:海水が必要なので難しい

 繁殖を考えず飼育だけなら純淡水でもできます。汽水域だけでなく、海水域で採取した個体でも純淡水で問題なく飼育できました。ただし、脱走の常習犯です!体が出るような隙間は作らないようにしましょう。
動画:

画像:
      
 腹部と正面。ハサミにある泥の塊の様なものが”毛”です。
      
      
      
 子ガニと稚ガニ。子ガニには若干の毛が見られますが、流石に稚ガニには見られませんね。         

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「エビノコバン」 お宝どころか寄生生物

2009年02月25日 10時30分52秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する甲殻類の紹介、今日の1匹はエビノコバン。県内で採取したスジエビに付いて居た謎の生物です。名前不明で放置していましたが、”gattsuristさん”と”あなたのヤドリムシ“Nob!!" ”さんに教えて頂きました、ありがとうございます。
<データ>
名前:エビノコバン
分布:琵琶湖及び滋賀県東部で確認 
体長:10mm前後の採取歴あり 
生息:エビの頭胸甲部など
     
特徴:
 漢字で「蝦の小判」とでも書くのでしょうね、寄生生物です。体型はミズムシやワラジムシに近く、ヨコエビと反対に縦に平たいです。体色は透明感のある白い体に黒い斑が散らばる為、灰色のように見えています(黄色い斑も散らばっています)。琵琶湖ではスジエビに寄生している事が多く、胸部にくっ付き体液を吸っているそうですね。動きは意外と素早く、跳ねる様に瞬発的に前進します。詳しい生態は分かりません。
繁殖期は不明です。越冬は冬にもエビに寄生していましたので、エビと行動を共にしていると思われます。
私見:
 ふと思う。「小判」とか良い名前を貰っていますが、寄生されているエビにとっては迷惑この上ない話ですね。
参考・引用文献
採取:
 寄生したエビから剥がす
飼育:
 現在飼育中で、詳細は不明です。
動画:

画像:
      
      
      
   スジエビから採取した個体、とても小さいです。

      
      
   スジエビ(上)、シナヌマエビ(下)に寄生していまいした。      
  

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「カワリヌマエビ属の一種」 外来?雑種?個体差?

2009年02月17日 00時22分11秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する甲殻類の紹介、今日の1匹はカワリヌマエビ属の一種。農業排水路で採取しましたこの”ミナミヌマエビ”、額角と第一触覚柄部の長さを自分なりに調べて見ると・・・額角 < 第一触覚柄部となる個体が!シナヌマエビ若しくはシナヌマエビとミナミヌマエビの雑種なのかもしれません(若しくは私の勘違い)。
※西村さんに、琵琶湖に移入したカワリヌマエビ属が1種では無い、と教えて頂きました。そため「シナヌマエビ」→「カワリヌマエビ属の一種」に種名を訂正しました。有難う御座います。
<データ>
名前:カワリヌマエビ属の一種
分布:日本各地 
体長:20~30mmくらい 
生息:河川や池などの水草に棲息
     
特徴:
 外来のカワリヌマエビ属及びその雑交配種など。生涯を淡水で過す陸封型のエビで、日本のミナミヌマエビとそっくりですが①♂は第一触覚柄部先端(短い方の触覚の節の辺り?)よりも額角(読んで字の如く、頭の角)が短い②前側角部(殻の目の下あたり)に棘が無い③成体の雌雄で額角の長さが違うことで見分けるようです。主に市販されているのは、このシナヌマエビ及び雑種等であるらしいので、市販個体の放流はやめましょう!琵琶湖では80年以上も国産が見つかっていないそうなので、私が採取した琵琶湖産は全てミナミヌマエビでは無いようです。
※ここで書かれたシナヌマエビ以外にも、数種のカワリヌマエビ属と思われるエビがいるようです。また雑交配していることもあるようなので、事実上の目視による同定は不可能なようです。
参考・引用文献
採取:
 川岸のオーバーハングした所や水草をタモ網でガサガサする。(夏場は産卵期の為、捕獲は控えめにしましょう。)
飼育:
 ①容器:30㎝水槽に成体飼育数は10~20匹
 ②底床:砂利や砂
 ③濾過:どれでも可ですが、吸い込めれない用に!
 ④設備:ヒーター×、エアーポンプ×、ファンorクラー×
 ⑤水草:マツモや水苔など
 ⑥餌 :人工配合飼料
 ⑦混泳:メダカサイズなら可能
 ⑧置物:隠れ家となる流木など
 ⑨繁殖:容易

 飼育が容易で繁殖も容易です。冬場の低水温時にヒーターを導入して20度と少しに水温を上げると、抱卵を開始しましました。上手に飼えばどんどん殖えます。
動画:

画像:
      
      
   琵琶湖近辺で採取した♂個体。赤:額角 < 白:第一触覚柄部
      
      
   湖北の河川で採取した♀?個体。赤:額角 < 白:第一触覚柄部          

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「カイミジンコの一種①」 カイエビの子供?

2008年08月08日 13時33分33秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県で捕れる甲殻類(こう見えて甲殻類)の紹介、今日の1匹はカイミジンコです。以前に紹介しましたカイエビを小さくしたようなこの個体、甲殻類です。カイミジンコも色々いるようですが、分類方法は分りませんので、ここに載せているのはカイミジンコの一種と思って下さい。
<データ>
名前:カイミジンコの一種
分布:滋賀県全域
体長:0.5~1.5mm程度 
生息:水路の止水域、池沼、水田、湿地等
 
特徴:
 漢字で「貝微塵子」と書く、とても小さな甲殻類。体(触角や脚等)は、二枚貝の貝殻のような殻に覆われています。殻は楕円形で、色はやや透明。若干、触角の先が殻から出ています。泳ぐ速度は遅く、水田の底等で見掛けることが多いです。水田では渇水期に休眠卵を作り越冬、翌年の春の田植え期に再び孵化するというサイクルを繰り返しています。
参考・引用文献
私見:
 「やさしい日本の淡水プランクトン 図解ハンドブック」でいう所の
『Cypridopsis Vidua』と言う種類でしょうかね?丸い奴です。 
採取:
 水田で瓶・飼育ネット・素手などを使い掬う。
飼育:
 野外のビオトープ環境が良いと思います。
動画:

画像:
     
       別のカイミジンコ画像。
     
 08.08.21追加画像。飼育2年目カイミジンコ(何代目なのか不明です)。

   

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「ケンミジンコ」 高速ミジンコ!

2008年07月24日 11時05分49秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 滋賀県で捕れる甲殻類(こう見えて甲殻類)の紹介、今日の1匹はケンミジンコ。いわゆるミジンコの中1種ですが、ケンミジンコの仲間は姿が似ているので肉眼による判別がし難いですね。恐らくは、ケンミジンコの抱卵個体かと思われます。
<データ>
名前:ケンミジンコ
分布:滋賀県全域
体長:0.6~2.5mm程度 
生息:河川・水路、池沼、水田、湿地等色々
     
特徴:
 漢字で「剣微塵子?」と書く、とても小さなミジンコさん。カブトエビをスリムにした形状ですが、サイズは極めて小さいです。頭部には1つの目と2本の触角を持ち、二股に分かれた尾には数本の毛があります。第1触角が折れ曲がっているのがオスらしい。メスはしっぽ(後体部)に団扇のような卵塊をぶら下げている姿を、よく目にします。生まれた子供は、姿を変えながら成長するらしいです。ミジンコですが動きは素早く、稚魚の餌が不向きかと思われます。
参考・引用文献
私見:
 動きが速いので餌には不向きかな?意外と水槽で殖えていたりします。
採取:
 容器・飼育ネット・素手などを使い掬う(水草などからも付いてくる)。
飼育:
 野外のビオトープ環境が良いと思います。
動画:

画像:
     
     08.10.17追加画像、♀の非抱卵個体です。
     
     
     
     09.05.18追加画像。♀抱卵個体と卵です。  
     
     10.05.25追加画像。♀の非抱卵個体です。 
       

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