イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

3倍体で種を作れないのにあちこちで見かける ヤブカンゾウ

2014-04-11 06:32:42 | 日記
ユリ科(Liliaceae); ワスレグサ属(Hemerocallis); ワスレグサ(H. fulva); ヤブカンゾウ(H.fulva var. kwanso)
学名 : Hemerocallis fulva var. kwanso
和名 : ヤブカンゾウ(藪萱草)

  7月中旬から道路脇で時々見かけるようになる。オレンジ色でノカンゾウと似ているが、ヤブカンゾウは八重咲きなので直ぐに見分けられる。原産国は中国であり、有史以前に帰化したらしい。生えている場所はノカンゾウとほとんど同じで、田や畑の脇に咲いていることが多い。ヤブカンゾウもノカンゾウも若芽が食用になり、芥子酢みそ和え 、ごま和え、ひたし 、卵いため 、みそ汁の具などに使用できるらしい。食べてみるには、花が咲く前に見分けられなければならないが、慣れていないとかなり難しそうだ。自信がないときはやめておいた方が無難かも知れない。ヒガンバナと同様に3倍体なので種子による繁殖は出来ず、全て根よりランナーを出して増殖するのだという。それにしてはあちこちで結構見かけるが、農家の人が人為的に植えたり、残しておいたりしているのだろうか。
 ノカンゾウと同様に、蕾からつくった生薬は金針菜(きんしんさい)と呼ばれむくみ、黄疸、発熱、不眠、吐き気、利尿、解毒作用、貧血、止血、増血などに効果があるという。


どぜう庵で見つけた。(花巻市松どぜう庵、2013年7月16日)


花をズームアップ。花はオレンジ色でノカンゾウに似ているが、八重咲きである。(同上)


花巻の農道脇でも見つけた。(花巻市湯口、2013年7月19日)


花をズームアップ。(同上)