イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

春の岩手はフジだらけ

2014-04-02 08:16:58 | 日記
  マメ科(Fabaceae)、マメ亜科(Faboideae)、フジ連(Millettieae)、フジ属 (Wisteria)属
  フジ(W. floribunda)  
   桜が終わると次の楽しみはツツジとフジ(藤)だろう。特にフジは岩手では5月中旬から一斉に咲き始める。釜石街道をドライブするとこんなに山にはだくさんフジの木があったのかと驚くほどだ。これは釜石街道に限ったことではなく、岩手県の県道沿いは例外なく同じような状況だ。この時期のドライブの楽しみの1つでもある。フジの名所もあちこちにあるが、岩手では猊鼻渓のフジが船遊びとセットでお勧めだろう。花巻市内でも近所の神社にすごく大きなフジが栗の木に巻き付いて咲いているのを見つけた。他にもあちこちにフジの名所があるようだ。
 しかし、フジはつる性であり、他の木にすがって生き延びるので、寄生していると言っても良い。巻き付かれた植物にはメリットはなく迷惑な話だ。他の木がまだ準備が整わないうちに葉を広げて花を咲かせ、子孫を増やす。がっちりした体を作って大木になる道よりも、とにかく他の植物よりも早く成長する道を選んだ結果がこのような形になったのだろう。しかし、これだと単独での繁栄はなく、常に他者に依存する生き方となる。1番にはなれない生き方だ。それは覚悟の上だよなフジ君。


遠野付近で撮った。(遠野市、2013年5月27日)


同上。


同上。(同上、2013年5月28日)


同上。


釜石のフジも満開だった。(釜石市中妻、同上)


近所の神社に生えていたフジ。栗の大木に巻き付いていた。(花巻市天下田鳥海神社、2013年5月30日)


同上。神社の境内には藤棚も設けられていた。(同上)