花がチューリップに似ている ユリノキ

モクレン科 Magnoliaceaeユリノキ亜科 Liriodendroidaeユリノキ属 Liriodendronユリノキ L. tulipifera
学名Liriodendron tulipifera
和名ユリノキ（百合の木）、ハンテンボク（半纏木）、レンゲボク（蓮華木）、チューリップツリー
英名American tulip tree

　ユリノキは街路樹としてよく見かける樹だ。北アメリカ中部原産で明治初期に日本に伝わったらしい。ユリという名前はチューリップツリーという英名でも分かるように花がユリ（チューリップ）に似ているためらしい。しかし、残念なことに、樹が高くて花も目立たないためか朕はまだその花にお目にかかっていない。そのほかハンテンボクとという名でも呼ばれるが、こちらは葉の形から来ている。葉がまるで半天のような形をしているからだ。
　朕の庭にも一度植えたことがあるが、非常に成長が早い樹だ。まるで草のようにどんどん伸びていく。あっという間に手が届かなくなる程大きくなるので庭木には適さない。木質は非常に柔らかで、若い枝は剪定ばさみで草のように簡単にサクサク切れる。
　10月御所湖広域公園のテニスコート脇に大きなユノキがたくさん生えているのを見つけた。しかも、枝先にはなにやら細長い長さ10cm程のつぼみのようなものが着いている。今は花の時期でないよなと思い、持ち帰って家で包丁で切ってみたら、種の集合体だった。

大田のテニスコート脇に生えているユリノキ。ユリノキは成長が早く高木になる。（盛岡市大田、2015年5月26日）



御所湖広域公園テニスコート脇のユリノキ。（盛岡市繋、2015年8月15日）



同上。10月に行ったときには蝋燭の炎の形をした果実（種子の集合体）がたくさん枝先に着いていた。（同上）



同上



木の幹はこんな感じ。縦にたくさんの裂け目がある。（同上）



家で果実を包丁で切ったら、中からたくさんの種子が出てきた。



同上

実を五倍子の代用とする キブシ その2

　キブシについては既に掲載済みだが、前回の記事ではキブシの雄花しか報告できなかった。しかし、その後雌花にも巡り会うことが出来たので、再度掲載する。是非既に報告した、キブシの記事と見比べて欲しい。
　また、7月にはキブシの実も見つけることができた。キブシの実は染料である五倍子の代用のとして用いられたことからついた名だという。

花巻から鉛温泉を通って西和賀町に抜ける道路沿いでキブシの雌花に出会った。（岩手県和賀郡西和賀町、2015年5月8日）



同上



同上。花をアップ。大きな雌しべが1個突き出ているが、雄しべはその脇に小さく退化している。（同上）



小岩井農場で見つけた雄花。雌花と比べて欲しい。（岩手郡雫石町、2015年4月25日）



キブシの果実を花巻広域公園テニスコートの金網の外側に見つけた。完熟前の緑色だ。（花巻市金矢、2015年7月20日）

初夏に高い木のてっぺんで元気よくさえずる ホオジロ

ホオジロ科(Emberizidae); ホオジロ属(Emberiza); ホオジロ(E. cioides)
学名: Emberiza cioides
和名: ホオジロ
英名: Meadow Bunting[2]

　初夏に広域公園でテニスをしていたら、木の上から鳥のさえずりが聞こえる。「チッチチ・チチチ・チーチチュー」とかなり長く大きな声でさえずっている。空は良く晴れている。高い木の上を注意して見ていたら、見つかった。ほぼ木のてっぺんで空を向いて小さな鳥が一生懸命さえずっている。残念ながら肉眼では黒い小さな影にしか見えない。
　家に帰り調べてみたら、鳴き声や鳥の顔に白い筋があり、ホッペタに白い斑紋もあることからホオジロだと分かった。
　ちっちゃな体のくせにかなり元気良く鳴く鳥だ。6月から7月にかけて、花巻広域公園でテニスをするたびにこの元気な声が空から降ってきた。
　このさえずりを「いっぴつけいじょうつかまつりそうろう」と聞き取るということだが、かなり無理があるものの、聞きようによってはちょっとだけ雰囲気が似ている。声は3音節で聞こえる。つまりこんな感じ。「いっぴつ・けいじょう・つかまつりそうろう」それならこんなんでも良いかな。「今日は・天気だ・テニスをやろう！」

初夏の広域公園でホオジロが鳴いていた。空に向かって一生懸命にさえずっていた。（花巻市金矢、2015年6月25日）



同上。（同上、2015年7月15日）



同上