イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

早春に咲く黄色い半球形の散形花序が印象的 サンシュユ

2015-12-14 10:00:42 | 趣味・特技
ミズキ科(Cornaceae); ミズキ属(Cornus); サンシュユ(C. officinalis)
学名: Cornus officinalis
和名: サンシュユ(山茱萸)、ハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミ

 4月始め、岩手公園のそばを通りかかったら、石垣を背景に黄色い花をたくさん咲かせている木が目に付いた。小さな黄色い花が集まって、半球形の直径3~4cmの散形花序を形成する特徴的な花だ。花弁は4枚、雄しべも4本、雌しべは1本である。
 木には「サンシュユ」とラベルが貼ってあった。中国、朝鮮半島原産。
 秋になるとグミに似た赤い実を成らせるが、果肉は生薬として用いられるとのことだ。
 
早春、岩手公園の石垣を背景にサンシュユがたくさん花を咲かせていた。(盛岡市内丸、2015年4月9日)



同上



同上、花をアップ。(同上)



同上



近所でも庭木として植えられていた。(花巻市桜台、2014年4月14日)

唇形花の下唇が突き出して内側に巻く ヤマハッカ

2015-12-03 23:48:41 | 趣味・特技
シソ科(Lamiaceae); ヤマハッカ属(Isodon); ヤマハッカ(I.inflexus)
学名: Isodon inflexus
和名: ヤマハッカ(山薄荷)

 薄荷とはいうが、香りはほとんど無い。細長い花穂を出し、青紫色の唇形花をつける。上唇は4裂して立ち上がり、下唇は2裂して前方につきだし、縁が内側に巻くのが特徴。
 葉は対生し、広卵形、基部が細くなり、葉柄が翼になる。
 今まで、釜石の鳥が沢や陸前高田市の長徳寺で見つけた。山野にはごく普通に見られるらしいが、目立たない花だし、似たような草があるので紛らわしい。

釜石の鳥が沢でヤマハッカを見つけた。(釜石市鳥が沢、2013年10月1日)



花をアップ。雨で濡れている。(同上)



陸前高田市の長徳寺の墓地で見つけたヤマハッカ。(陸前高田市長徳寺、2015年10月3日)



同上



同上。花をアップ。(同上)

花巻の街路樹として植えられていた フジキ

2015-12-01 22:39:35 | 趣味・特技
マメ科(Fabaceae); フジキ属(Cladrastis); フジキ(C.platycarpa)
学名: Cladrastis platycarpa
和名: フジキ(藤木)、ヤマエンジュ

 図鑑やネットで調べると、フジキは本州(福島県以南)四国、中国中部に分布すると記載されている。しかし、花巻駅の西口の郵便局前の街路樹は以下の特徴からフジキと判定した。すなわち葉が奇数羽状複葉で小葉が互生すること。木の葉だがなめらかなこと。マメ鞘は平べったく1~3個の種子が入っていることなどである。街路樹として植えれば岩手でも育つのだろう。見つけた時期が7月末だったので既に花は終わっていたが、その代わりたくさんマメ鞘がなっていた。来春花を観察したらまた報告する。

花巻駅西口の郵便局前の街路樹はフジキだった。(花巻市西大通り2丁目、2015年7月27日)



同上。マメ鞘がなっていた。奇数羽状複葉で互生、小葉も互生する。(同上)



同上。