イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

こいつがカボチャのウジ虫の犯人だ! カボチャミバエ

2017-08-14 20:11:05 | 趣味・特技
ミバエ科(Tephritidae); 属(Bactrocera); カボチャミバエ(Bactrocera depressus)
学名: Bactrocera depressus
和名: カボチャミバエ(南瓜果実蠅)

 昨年カボチャの棚栽培をした。たくさん成って成功したが、そのうちのいくつかにウジ虫が入っていた。我が后(きさき)はそれ以来、カボチャを自分で切るのを拒むようになった。
 ウジ虫が入った原因については良く分からなかったが、今年それはカボチャミバエが犯人であることが判明した。
 その経緯は以下のとおりである。
 我が農園では瓜類の棚栽培をしていて、カボチャの他にスイカやゴーヤも栽培しているが、今年は待ち望んでいたキカラスウリも花をつけた。これは絶対に実も成らせてやろうと、人工授粉を試みて成功し、一個の実が生長を始めた。
 毎日その実が大きくなるのを観察していたが、ある日、変な虫が着いているのを見つけた。蜂のような感じの虫だが、蠅のようにも見える。よく見るとお尻に針が着いていて一生懸命実をつついて針を刺している。一生懸命すぎて気づかないのか、近寄っても逃げない。
 気になって今度はカボチャの方を調べてみたら、いたいた!カボチャのまだ小さな軟らかい実を一所懸命針で刺しているヤツがいる。この時、昨年のカボチャウジ虫事件を思い出した。直ぐに調べてみたら案の定この虫がカボチャミバエという虫で、カボチャに卵を産み付けるためにカボチャの中にウジ虫が発生するのだという。
 カボチャミバエ対策としては、受粉して花が落ちたら直ぐに袋を掛けてやるのが効果的だというので、今年はカボチャは人工授粉して、直ぐに農作物収穫用ネット2kg用をかけて花ごとすっぽりとくるんでやった。カボチャミバエが卵を産み付けた実はそのままにしておいて、収穫後に中を確かめることにした。その結果については後日収穫後に報告することにする。


キカラスウリの実にカボチャミバエが止まっているのを見つけた。(花巻市桜台、2017年7月27日)


お尻には長い針が着いている。


その針を盛んに実に差し込んでいる。開けた穴からは内部から水滴があちこちに出ている。


カボチャの方を調べたら、こちらの方にもカボチャミバエが着いていた。


お尻に針が見える。確かにカボチャミバエだ。

キカラスウリの花が咲いた キカラスウリその3

2017-08-12 20:38:55 | 趣味・特技
 キカラスウリについては既に2回報告したように、3年前に苗を育て、塊根を収穫した。
 その塊根を別な場所に植え付けて、栽培を試みた。そして、今年やっとキカラスウリの花を咲かせることに成功したので報告する。運が良いことに、植え付けたのは4株だったが、上手いこと雄株と雌株が混じっていて、両方の花を見ることが出来た。
 キカラスウリの花は夕方から咲き始め翌日の午前中くらいまで咲いている。しかし、たった1日しか咲かない短命な花だ。どうやって受粉しているのかと不思議に思い調べてみたら、夜中に飛んでくるスズメガが花粉を媒介しているのだそうだ。それにしてもたった1夜しか咲かないのに、スズメガは良くその花を見つけるものだ。花は花弁の先が糸状に細かく分かれていて、非常に変わった花だ。しかし、その形は夜では蛾にだって見えないだろう。フェロモンでも出しているのだろうかと思って、臭いを嗅いでみたが、何も感じなかった。でもフェロモン以外には考えられないな。


キカラスウリの蕾ができた。子房が膨らんでいるので、雌花だと分かる。(花巻市桜台、2017年7月12日)


蕾が膨らんできた。(同上、2017年7月15日)


夜、ついに花が咲いた。花弁の先が糸状に細く分かれていて独特のきれいな花だ。(同上)


これは別の花を、同じ日の朝5時に撮影したもの。雌しべが3本見える。何という虫だろうか?庭にはカボチャ、スイカ、ニガウリもあるのに何故かこの虫はキカラスウリだけに付き、葉を食べていたが、花も食い荒らし始めた。(同上)


やや遅れて雄花の蕾もできた。子房に当たる部分がほっそりしてる。(同上、2017年7月20日)


夜、雄花も咲いた。(同上)


翌日の朝の雄花。(同上、2017年7月21日)