イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

中秋の名月&スーパームーン

2015-09-30 07:50:36 | 趣味・特技
 9月27日、中秋の名月。月に雲がかかったとき、雲が青や赤に染まっているように見えた。これって、月の光による彩雲なのだろうか?
 翌日、再び月を撮影。月だけをカメラで直接撮影すると、露出オーバーになってしまって、月が真っ白く写り、表面の様子が全く分からない。色々と試して何とかスーパームーンの撮影に成功した。その結果、月にはウサギもカニも、かぐや姫もいないことが分かった。

中秋の名月。雲が青や赤に染まっているように見えた。月の光による彩雲か?(2015年9月27日)



同上



同上



同上



スーパームーン。月にはウサギもカニも、かぐや姫もいないことが分かった。(2015年9月28日)


北国に生える常緑性の灌木 エゾユズリハ

2015-09-28 21:39:58 | 趣味・特技
ユズリハ科(Daphniphyllaceae); ユズリハ属(Daphniphyllum); ユズリハ(D. macropodum); エゾユズリハ
(D. macropodum subsp. humile)
学名: Daphniphyllum macropodum subsp. humile
和名: エゾユズリハ(蝦夷譲葉)

 花巻市広域公園の遊歩道脇に常緑性で高さが1.5mにも満たない灌木が生えているのが気になっていた。何度図鑑を調べても当てはまるものが無い。しかし、9月になって黒っぽい実が成っているのを見つけて改めて調べてみたら、ユズリハがこれに該当するようだ。しかし、ユズリハは福島以西と書いてあるものが多くどうも暖地性の樹木のようだ。更に調べると、北海道や北東北の多雪地帯にブナ林の下に生えているものがありこれはエゾユズリハという亜種に当たるらしい。これらのことから広域公園に生えている木をエゾユズリハと判定した。
 葉は互生なのだが間隔が狭く、上方の葉は密生して輪生のように見える。葉の表面はてかてかと光り、前縁である。葉柄は赤みを帯びるのも特徴。雌雄異株だというが、今回は花は雌花しか見つけられなかった。
 高木の茂る林の中を通る遊歩道脇にかなりの数生えているのが目に付く。
 樹皮や葉に毒があり、寄生性皮膚病などに生薬として用いられるという。
 ユズリハという名は初夏に新しい葉が出てくると2年生の葉が落ちて新旧交代することから付いた名だという。

5月、エゾユズリハの花が咲いた。雌花。(花巻市金矢広域公園、2015年5月6日)


同上


同上


7月、青い実を結んだ。(同上、2014年7月20日)


9月、実が黒く熟してきた。(同上、2015年9月20日)


同上


同上

長い花柄に花や実がぶら下がる ツリバナ

2015-09-27 21:50:17 | 趣味・特技
ニシキギ科(Celastraceae); ニシキギ属(Euonymus); ツリバナ(Euonymus oxyphyllus)
学名: Euonymus oxyphyllus
和名: ツリバナ(吊花)

 桜台小学校裏の通学路沿いにツリバナを見つけた。他の大きな木の陰に埋もれるようにして花がさいていた。ツリバナとはその名のとおり、花や実が長い花柄にぶら下がることからついたという。印象的な花や実だ。
 葉は対生、花は白く5弁だ。実が熟すと5裂して、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が5個顔を出す。
 派手さは無いが、何となく風情のある木だ。

5月、桜台小学校裏の通学路でツリバナの花が咲いているのを見つけた。(花巻市浅沢、2014年5月20日)



同上



同上



8月になると実を結んだ。(同上、2015年8月12日)



同上



実が赤く熟してきた。(同上、2015年8月23日)



9月になると実が割れて、中から赤い種子が顔を見せた。(同上、2015年9月20日)



同上

スイレン属の水生植物の総称 スイレン

2015-09-23 21:12:20 | 趣味・特技
スイレン科(Nymphaeaceae); スイレン属(Nymphaea)
和名: スイレン( 睡蓮)

 スイレンとハスは全く違う植物らしい。花はよく似ているが、葉はハスのように水面から大きく立ち上がることは無く、水面上に広がる。葉は円形から広楕円形で、中心に葉柄が付くが葉には深い切れ込みが入る。ハスには切れ込みが無い。また、ハスの葉には撥水性があるが、スイレンには無い。
日本にはヒツジグサ(未草)の1種類のみ自生する。しかし、一般的なスイレンは、いくつかの野生種を交配、品種改良した園芸種であり、様々な品種が存在する。
 今まであちこちで見たのはハスが多かったが、スイレンには花巻市高松と宮城県大衡村の万葉クリエートパークで花が咲いているのに出会った。


どぜう庵のため池にたくさんスイレンが咲いていた。(花巻市高松、2013年6月7日)



同上



万葉クリエートパークでもスイレンに出会った。(宮城県大衡村万葉クリエートパーク、2014年8月29日)



同上


リンゴの爽やかな香りのする キバラヘリカメムシ

2015-09-23 10:11:58 | 趣味・特技
ヘリカメムシ科(Coreidae); ヘリカメムシ亜科(Coreinae); キバラヘリカメムシ(Plinachtus bicoloripes)
学名:Plinachtus bicoloripes
和名: キバラヘリカメムシ

 花巻市広域公園のテニスコートで休憩していると、テニスコート脇のニシキギについていたカメムシを朕のテニス仲間が捕まえて持ってきた。「エエ〜〜へっぴり虫〜〜」と逃げ回っていたが、このカメムシはリンゴの香りがするのだという。勇気を出して嗅いでみた。アラ不思議。何とも爽やかなリンゴの香りがするではないか。ビックリ!このカメムシはキバラヘリカメムシというのだそうだ。知らないだけで、身近な自然は驚異に満ちているのだ!
 どうもカメムシ類ををへっぴり虫の一言でかたずけるのには問題があるようだ。
 さて、キバラヘリカメムシはマユミやニシキギなどにつくカメムシなそうだ。背中は黒っぽいが、羽根の脇から黄色と黒の縞々模様のお腹がはみ出している。足の付け根は赤く、次に白くなり、更にその先は黒くなる。触角の先端は赤い。お腹は黄色い。かなり派手な配色だ。


テニスコート脇のニシキギに付いていたキバラヘリカメムシ。羽根の脇から黄色と黒の縞々模様のお腹がはみ出ている。(花巻市広域公園、2015年9月22日)



同上



同上。お腹は黄色い。(同上)