長崎県のハウステンボスの近くにある、
片島魚雷発射試験場跡のはなし。
今日は島内の施設の最後です。

明治期の鎮守府開庁以来、軍港都市の歴史を歩んできた佐世保。
その付属施設的な役割を担った片島の魚雷発射試験場跡は、
そういった過去があったことを全く感じさせないそぶりで、
大村湾の片隅にひっそりと佇んでいます。

今はただ木漏れ日にそよぐ木々の葉が影を落とし、
自然のしじまに身を委ねる美しい光景が広がっているだけです。

島への入口に立つ案内板からは、
町が戦争遺跡として保存しようとする意欲を感じます。
撮影をしていると、建設業者の人が見学に来ました。
省庁からの依頼で、保存へ向けての下見に来たそうですが、
別にここはなにもする必要がありません。
平日には、犬の散歩をする地元の人に、
休日には、たまに訪れる見学者に見守られながら、
静かに崩れていくのもまたいいもんだと思います。
◆ 片島魚雷発射試験場跡 ◆
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片島魚雷発射試験場跡のはなし。
今日は島内の施設の最後です。

明治期の鎮守府開庁以来、軍港都市の歴史を歩んできた佐世保。
その付属施設的な役割を担った片島の魚雷発射試験場跡は、
そういった過去があったことを全く感じさせないそぶりで、
大村湾の片隅にひっそりと佇んでいます。

今はただ木漏れ日にそよぐ木々の葉が影を落とし、
自然のしじまに身を委ねる美しい光景が広がっているだけです。

島への入口に立つ案内板からは、
町が戦争遺跡として保存しようとする意欲を感じます。
撮影をしていると、建設業者の人が見学に来ました。
省庁からの依頼で、保存へ向けての下見に来たそうですが、
別にここはなにもする必要がありません。
平日には、犬の散歩をする地元の人に、
休日には、たまに訪れる見学者に見守られながら、
静かに崩れていくのもまたいいもんだと思います。
◆ 片島魚雷発射試験場跡 ◆
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少なくても潰されるということはないようですね。
でもやはり、わざわざ手を入れることもないでしょう。
下草は刈られてしまうでしょうし、木もどうされるか分かりません。
建物の崩落で誰か怪我でもしないか、行政は心配するかもしれませんが、
それも自己責任ってことでいいんじゃないんでしょうか。
いやいやこれがわからないんですよ。
このすぐ近くに崎戸という炭鉱跡があって、
そこにある独身アパートや映画館跡が、
スケッチの町というキャッチフレーズと共にに保存されていたんですが、
ついこの前いきなり解体されちゃったんです。
保存の方向と聞いていたんで、まさかの結末でした。
千代田区議員の問題などが行政の基本的な姿勢だとすれば、
「安全の確保」も結局は表向きのお題目で、
どうせ建築業者との癒着だろう、と思わざるを得ないですね。
そんなとき、利害関係の少ない過去の遺物は、
格好のネタになってしまうんだと思います。