漕手のやんごとなき日常

~立教大学体育会ボート部の日常を漕手目線で~

大切にしていたこと 4年水谷

2022-09-07 19:21:38 | 感動大作

こんばんは!4年トレーナーの水谷です。

 

本日、全日本大学選手権(通称インカレ)のタイムトライアルが開催されました。

明日は出場する全クルーが予選に挑みます。

 

すでにたくさんのメッセージや差し入れなどの応援とご支援をいただいております。本当にありがとうございます!!

今回は有観客になりますので、お時間がある方にはぜひ選手たちの雄姿を直接見届けていただきたいです!

最後の4日間、応援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

さて、4年生の日記は私がトリということで、感動するかは一度おいておいて、真面目に書きたいことを書いていこうと思います。

今回は、私がこの3年半で大切にしていたことをつらつらと語っていきます。

 

 

 

”一人ひとりを知り続ける”

ずばりこれです。

 

 

高校時代漕手であったとはいえ、入部当初は身体の知識もマッサージの技術も皆無で、先輩方のこと(なんなら同期のこと)も何も知らないただの新入部員でした。

選手は、入ってきたばかりの素性も良くわからない輩のことなぞ到底信頼できなかったことでしょう。

そこで、自分を知ってもらうためにも、まずは自分が相手を知ることに努めようと考えたことがきっかけでした。

 

 

また、同じくトレーナーであった、先輩のげんきさんといずきさんがそれぞれ強烈な持ち味をもっていたこともきっかけとしてあります。

げんきさんは、活動への熱量と行動力が特に素晴らしく、常にチームと選手のことを第一に考え、新しいことに臆せずチャレンジされていました。

いずきさんは、圧倒的なフィジカルと自身のリハビリの経験に由来する説得力に加え、仏のような人格をもって学年問わず絶大な信頼を寄せられていました。

 

尊敬できる人たちが身近にいたからこそ、”自分はなんて取り柄のない人間なんだろうか”と強烈な劣等感を抱くことが何度もありましたね~

そこから”自分だからこそできることは何か”、”チームの中での役割はいったい何か”、といったことを考えるようになり、なんとか見つけだしたものです。

 

 

 

わかりやすい例を挙げると、みんなの身体の特徴についてマッサージを継続していくことで情報を蓄えていきました。

当然ですが、人によって骨格や筋肉の付き方は全く異なりますし、同じ人でも刻々と身体の状態は変化していきます。

これがとってもおもしろいんです。

フォームと身体の癖が相互にどんなふうに影響しているか徐々に推測ができるようになって、さらにボートの面白さを感じるようになりましたし、ケガの予防と競技力向上の両方に貢献できるようになった実感も生まれました。

 

 

他にも、練習しているクルーの調子を聞いてみたり、より日常的でパーソナルな話もたくさんしたりして、

”男女学年関係なく全員のことを同程度に把握して、同程度に近い距離感でいる”

私の立ち位置として形成されたように思います。

 

 

 

 

これまで長々と個人的極まりないことを書いてきたわけですが、これを取り上げたことにはもちろん理由があります。

自分のトレーナーとしての在り方を振り返りたかったのと、あとは後輩へのメッセージですね。

 

 

げんきさんに初めてトレーナーのお話をいただいたとき、

”10年、20年続くものにしよう”

と、言葉を交わしたことが記憶に焼き付いています。

 

しかし、今後トレーナーがどれだけ活動を続けられるかはわかりません。数年後すぐになくなってしまう可能性もあります。

盤石な体制を残していくことができなかったことに関しては、自責と後悔の念ばかりです。

 

トレーナー制度が続いていってくれたときは、一人ひとりと向き合って知ろうとし続ける姿勢をぜひ大切にしてほしいです。

同時に、トレーナーでなくとも個々人を把握している存在がチームにひとりはいてくれたらいいな~とも思っています。

心や身体の変化に気づいてあげられる人、何気ない一言をかけられる人は誰であっても良いのです。

 

 

 

こんな感じで、立教ボート部の今後を後輩たちに託して最後の日記としたいと思います。

個人的な振り返りに最後までお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

 

繰り返しにはなりますが、チーム全員でぶつかってまいりますので、インカレのご声援をよろしくお願いいたします!!!

 

 

次はYシャツが青かった栗山くんです!