日記の更新が遅れて申し訳ありません。 大寒を迎え、肌を刺すような冷たい空気が、否応なく暦通りの厳しい寒さを運んできました冬の戸田です。
前回の日記から季節は一変。朝の気温は氷点下、吐息は白く、船台はつるつると凍り、寒さに震えながら乗艇する季節がやって参りました。 戸田の殺人的寒さに、沖縄に次ぐ雪なし温暖静岡県民は手足がもげるのではないかと心配しています...
さて、寒さの厳しいオフシーズン。殆どのボート部がウェイトやエルゴでトレーニングするのが主かと思います。毎年この季節を迎えるたびに艇から離れる寂しさに私は耐えられません... 乗艇回数が少なくなるからこそ、よりボートと真剣に向き合えるのが冬練の醍醐味でしょうか。
6年間ボート部員をしてきた中で見つけた持論ですが、艇を愛すれば強くなれる、と私は思っています。
中学から続けているのが、練習後に艇に挨拶することです。一緒に乗っているクルーも勿論そうですが、今日は頑張りましたね、すごく良い練習ができました、ありがとうございましたという感謝を込めて練習を終えるのが私の習慣です。
そして大会前には必ずやることがひとつ。艇に願かけてからレースに挑んでいます。
「今日は絶対に勝ちたいのです...よろしく頼みます...」と、かなり強め強めにかけています...笑
艇に手を触れ、念を込めると今までの練習を思い出したりしてきて、するとなんだか緊張も薄らいで、落ち着いた気持ちでレースに臨めるのです。
そして艇には今まで大事に使ってくださった先輩方の歴史と、努力と、たくさんの思いが受け継がれているのです。艇は私たちよりも遥かに多くの練習を、そしてレースを経験しているのです。これほどまでに心強い味方がいるでしょうか?
艇を大切に思っていたら、艇もまた私たちに応えてくれるのです。絶対に負けられない勝負の瞬間、最後のひと伸び、何かもたらしてくれるものがあると思います。
人との信頼関係を築くことは大事ですが、人と物との間にだって確かに信頼は存在すると思うのです。
強くなるにはまず愛することから。きつい冬場の練習ですが、より艇との信頼を結んでいけたらと思います。
長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。