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2010年10月、松山-羽田路線が就航!

2009年12月15日 15時35分04秒 | 台湾ニュース

 来年10月、東京・羽田空港の新滑走路完成に合わせ、台北市内・松山空港と羽田空港間に定期便を就航させる事が、正式に決定しました。

 外交部の亜東関係協会(対日窓口機関)と日本側・交流協会(対台窓口機関)は、今年2月に航空諮問会議を開催。松山-羽田路線の開設のほか、台湾から関西・中部・沖縄方面への増便、更に日本経由での路線延長などが合意されていました。

 12月11日、台北市内のホテルで合意項目に関する署名式が行われ、亜東関係協会の彭栄次・会長(上の写真右)と、交流協会の服部禮次郎・会長(同、左)が、台湾と日本それぞれを代表し署名に臨みました。

 中華民国台湾と日本が正式な国交を失って以来、その影響は航空路線にも及び、特に双方の玄関口である台北と成田を結ぶ路線は、様々な曲折を経てきました。
 当時の中正国際空港(現在の台湾桃園国際空港)と日本の成田空港を結んでいた路線は、日本と中国大陸間の定期便就航に伴い、1974年に断航を余儀なくされます。翌1975年に航路は再開されましたが、様々な制約を伴っていました。
 台湾のフラッグキャリアである中華航空は、日本の国際線窓口である成田空港を使用できず、国内線専用である羽田空港にしか乗り入れができませんでした。
 利用者にとっては、都心から遠く離れた成田を利用するより遥かに便利ではありましたが、国家としての尊厳をないがしろにされているという思いがつきまといました。
 また日本側の乗り入れ航空会社は、フラッグキャリアである日本航空を含め、直接の運航をせず、台湾フライト専用の子会社を設立していました。

 しかしその後、2002年には中華航空の乗り入れが羽田から成田へ移り、2008年には、日本の航空会社による台湾への直接乗り入れも開始され、台湾フライト専用会社は姿を消しました。
 台湾と日本をつなぐ重要なパイプである航路が、本来の正常な形に戻ったのは、つい最近の事なのです。

 このような歴史を振り返る時、今回の松山-羽田路線の開設は、特別な意味を持つを言ってよいでしょう。
 台湾と日本は、様々な制約を受けながらも、断交以降も交流を発展させ、人的往来はますます拡大していきました。
 そうした積み重ねの上に決定された、台北市内中心部に位置する松山空港と、都内の羽田空港とを結ぶ路線の新規開設は、これからの台湾と日本を、より近いものにする事でしょう。(華)


亜東関係協会の彭栄次・会長
「日本は台湾にとって特別な隣国」と


交流協会の服部禮次郎・会長
「この1年半、日台間に起こった様々な事は全てよい方向に向かっている」と

署名式の様子を感慨深げに見守る馮寄台・駐日代表


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
祝)羽田-松山定期便就航! (万太郎)
2009-12-18 11:47:03
おめでとうございます。
成田も桃園も中心部からちょっと距離が有るんですよね。
前回の訪台でホテルから台北市内の空港が見え、後で聞いたら松山空港が有るとのこと。
近いのになぁと帰りの桃園空港までのバスの中で思いました。
日本も都心部から羽田は近い・便利なので利用客がどっと増えるのでは。
就航を機会に大台湾観光キャンペーンをお願いします、ついでに高雄までOKだと良いのにな
周りで台湾旅行が増えており自分で「台流ブーム来る」と勝手に悦に入っております。
グルメ・ショッピングばかりでなく地域文化にまで広がると素晴らしい。
ではまた









 



   
松山ー羽田路線 (華)
2009-12-19 16:07:59
万太郎様

コメントありがとうございます。
松山空港は基本的に国内線専用なので、免税店など空港ショッピングにはちょっと不向きですが、何と言っても市内中心部に位置しているので本当に便利になると思います。
羽田-高雄ができればもっといいのですが、残念ながら高鉄(台湾新幹線)の開通で高雄の小港空港はほとんど開店休業状態に…
現行の成田-高雄直行便もなくなるようです。
でも桃園空港からでも松山空港からでも、シャトルバスやタクシーで高鉄の駅までそれほどかかりませんので、高鉄見物がてら南部まで足を伸ばす方が増えると嬉しいです。

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