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11月29日、メキシコのリゾート地・カンクンで、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)の第16回締約国会議(COP-16)が始まりました。
これまでに、中国大陸・ブラジル・インドなどの新興国が、温室効果ガス削減実施状況の検証方法について合意するなどの成果が上がっています。
1997年の第3回締約国会議において議決された京都議定書では、温室効果ガス削減の義務を先進国にのみに課す内容となっていますが、京都議定書で取り決めた削減目標は2012年まで。
締約国会議では、2013年以降の新たな枠組策定という目標に向けて、活発なやり取りがなされています。
新興国からは先進国への要望や条件が多く出され、また先進国からは、削減実施取り組みを実効性のあるものにするためには更なる措置が必要との声が上がっており、包括的合意はまだまだ難しそうですが、今日7日の閣僚級会合では、これまで対立ばかりが目立ったCOPにおいて、新しい方向が打ち出される可能性も期待されています。
中華民国台湾は今、この気候変動枠組み条約(UNFCCC)への参与を強く求めています。
11月29日のCOP-16に合わせて今、行政院新聞局の作成したUNFCCCへの参与を訴えるポスター広告が、欧米の各紙・各空港などに登場しています(上の写真)。
同広告のキャッチフレーズは、
「Taiwan cuts carbon emissions by turning trash into green gold」
(台湾は二酸化炭素排出削減に尽力し、ゴミを黄金に変えました)。
中華民国台湾は国連加盟国ではありませんが、地球的課題である二酸化炭素削減などに対する独自の取り組みを続けており、その技術と成果には目を見張るものがあります。
中でも、ペットボトルの再利用は台湾の得意分野です。
ペットボトルから作られた台湾製のスポーツウェアは国際的にも高い評価を得ており、その他にも、靴下やバッグ、マットなどが作られています。
上のポスターの右下に移っているのは、今台北で開催中の2010台北国際花博覧会の人気パビリオンの一つ、「流行館」。
前面ガラス張りのように見えるこの流行館の外壁はなんと、およそ150万個もの使用済みペットボトルを組み合わせて作られているのです。
これはまさに、再利用大国・台湾の代表作です。
地球温暖化問題は、地球上に住む全ての人々が共に取り組むべき課題です。
その方面で確かな実績と技術のある台湾は、政治的な事情とは関係なくその一員としての役割を果たすべきですし、それはまた世界のためにもなる事なのです。(華)
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