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先週の9月9日は、「台湾だけの世紀のスペシャルデー」でした。何のことかお分かりでしょうか。
台湾で公的に使われている年号は、中華民国の初代政府が成立した1912年を元年とする、「中華民国歴」です。今年は、「民国99年」にあたります。
つまり、先週9月9日は、「99年9月9日」という、9が4つも重なる「9999」のスペシャルデーだったんです。
なぜ「9999」がそんなにすごいのか??
実は中華圏では、数字の「9」の発音は、「末永く」といった意味のおめでたい漢字「久」の発音と同じで、とても縁起のよい数字として好まれています。
その縁起のよい数字が4つも重なる大変おめでたい日とあって、この日は台湾中が結婚ラッシュとなり、各地では合同結婚式などのウェディングイベントが数多く行われました。
上の写真は、中部南投県のリゾート地・日月潭で行われたウェディングイベントです。
99年9月9日9時9分きっかりに鳴り響いた鐘の音に合わせ、9組のカップルが地元ホテルの結婚式場に入場。
世紀のスペシャルデーに、「久久久久」の末永~~~~~~い愛を誓い合いました。
数十年、数百年に一度の「9999デー・ウェディング」
数字の「9」が好まれるのは中華圏共通ですが、中華民国歴を使用しているのはもちろん、中華民国台湾だけ。
と言うわけで、「民国99年9月9日」は文字通り、台湾だけの特別な紀念日でした。
9がそろう日となると、これ以前は「民国9年9月9日」の1920年と半世紀以上も昔。
そしてこの次は、「民国999年9月9日」・・・2910年、900年も先になります!!
さらに、西暦で、となると、9999年という想像も及ばない遠~~~い未来の話になってしまいます。
先週の、「99年9月9日」が、いかに特別な貴重な「9999デー」だったかが分かるかと思います。
こちらは永久保存版の縁起物
台湾鉄道の永康駅から保安駅までの「9999」切符
9999デーに大忙しだったのは、結婚式場だけではありません。
台南県にある、永康という小さな駅には、3つ隣の保安駅までの「9999」切符を買い求める人が長い長い列を作りました。
「永康・保安」という4つの漢字を組み換えると、「永保安康」という4文字熟語ができあがります。
これは中国語で、「末永く、健康で安らかに」といった意味になる、大変縁起のいい言葉です。
そんな縁起物切符に、世紀のラッキーナンバー「9999」が刻印されるとあって、この日、小さな永康駅に数台しかない自動券売機には台湾中から人が殺到、およそ6時間待ちという万博顔負けの「アトラクション」状態でした。
小さな駅の周辺は黒山の人だかり!
縁起物にあやかろうというのは迷信、と言ってしまえばそれまでですが、台湾だけの「9999フィーバー」には、何でも積極的に前向きに楽しもう、という台湾のパワーが表れていた気がします。
中には、「9999デーだけのスペシャル価格」と銘打った、99元ランチや999元ディナーなどもあり、このへんはもう、ゲン担ぎの域を超えた商魂のたくましさ、といった感じですよね。
日本の感覚では、「世紀の9999デー」といわれてもいまいちピンと来なかったのですが、この日一日で、台湾からたくさんのパワーや幸せをもらった気がします。(華)
9/13の「数字の台湾」では、9999デーに沸く台湾各地の様子を音声つきでご紹介しています。
↓9/13の日付からどうぞ!
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