名人戦第一局は60手の短手数で羽生名人が勝利、突然の投了(※下記解説)には驚きましたが、
行方八段らしい華のある負け方とも言えるのかもしれません。
名人戦史上最短手数は63手で、昔の木村名人ー塚田正夫九段戦であり、
木村名人が5時間の大長考の末、後手△56歩を決断した将棋であり、
今のゴキゲン中飛車の最も激しい変化の原型となる将棋、また、王者である木村名人が
名人位を失うという特に当時では衝撃的な出来事だったでしょう。
今調べたら1947年なので70年近く前ですね。
その歴史を塗り替えたということになります。
個人的にはBS放送を何気なく見てて、夕食休憩でこれ以上進まないだろうと思っていたら、
突然、戻ってきた行方八段が投了されたので驚きました。関係者は尚更でしょう。
ご本人が言われているように今後の巻き返しに大いに期待したいところです。
また、封じ手の▲6八飛までの局面がどうだったのかは気になりますが、
一日目の流れとしては長考後に自分の思うような手を指したという流れで
良かったのではないかと思いましたが、羽生名人は強いですね。
素人の印象ながら、行方八段は朝日杯など持ち時間が短めの勝負に強い印象もあり、
前回の王位戦は初の二日制の間合いにやや不慣れな面もあったのではないかと感じましたが、
今回はもっと行けるのではないかと思います。
順位戦を勝ち抜いた以上、当然長い持ち時間の勝負の強さも証明されているわけですし。
ただ、先手番を落としたのは相矢倉が多そうなシリーズでは痛いですね。
先日実家に帰った時に昔の将棋系の書籍類を持ってきたのですが、河口先生の著書には
よく行方四段が登場しますね。同世代の棋士の中でも実力だけでなく、一連の言動に
華のある棋士として、河口先生も期待されていたのが伝わってきます。
今は何かいうとネットで拡散されて、誤解を生むケースなどもあると思うので
なかなか奔放な発言は難しいと思いますが、ただ、棋士が自分の将棋や対局に対する
矜持や意気込みなどを熱く語ることはファンにとってはそこにシビれる所ではあるので
行方八段にはそういう意味でも今後に期待したいですね。
余談ながら、書籍の中に昔の話で、森九段が名人戦に登場した時に頭をつるつるに剃って
第一局に現れ、中原名人はその異様さもあって敗北したというエピソードがあり、
大山十五世名人が「髪のある人は良いですなあ、我々にはできない」と仰ったという話が
ありましたが、特に昔のこういう対局以外の話は非常に面白いですね。
※投了
投了とは将棋の対局で負けを認めて、礼と共にそれを明示することで
将棋の対局は常に投了を以って、終了となります。これはプロだけではなく道場などでも同様です。
子供の遊びでは王様を取るまでやりますが、それはむしろ特別ルールですね(笑)
ただ、投了のタイミングがいつになるかは人それぞれであり、今回のように早めに投了する場合もあれば、
自分の玉が完全に詰まされるまで指すケースもあります。プロ間では相手への信頼があるので
勝ち目がない時点で投了するのが一般的ですが、最後まで粘るか、潔く敗北を認めるか、
人それぞれ美学があるところではあります。
なお、ブログで将棋ネタを書く時は、将棋ミステリーでの初心者向け解説の草稿として
少しずつ解説を書いておこうと思います。
行方八段らしい華のある負け方とも言えるのかもしれません。
名人戦史上最短手数は63手で、昔の木村名人ー塚田正夫九段戦であり、
木村名人が5時間の大長考の末、後手△56歩を決断した将棋であり、
今のゴキゲン中飛車の最も激しい変化の原型となる将棋、また、王者である木村名人が
名人位を失うという特に当時では衝撃的な出来事だったでしょう。
今調べたら1947年なので70年近く前ですね。
その歴史を塗り替えたということになります。
個人的にはBS放送を何気なく見てて、夕食休憩でこれ以上進まないだろうと思っていたら、
突然、戻ってきた行方八段が投了されたので驚きました。関係者は尚更でしょう。
ご本人が言われているように今後の巻き返しに大いに期待したいところです。
また、封じ手の▲6八飛までの局面がどうだったのかは気になりますが、
一日目の流れとしては長考後に自分の思うような手を指したという流れで
良かったのではないかと思いましたが、羽生名人は強いですね。
素人の印象ながら、行方八段は朝日杯など持ち時間が短めの勝負に強い印象もあり、
前回の王位戦は初の二日制の間合いにやや不慣れな面もあったのではないかと感じましたが、
今回はもっと行けるのではないかと思います。
順位戦を勝ち抜いた以上、当然長い持ち時間の勝負の強さも証明されているわけですし。
ただ、先手番を落としたのは相矢倉が多そうなシリーズでは痛いですね。
先日実家に帰った時に昔の将棋系の書籍類を持ってきたのですが、河口先生の著書には
よく行方四段が登場しますね。同世代の棋士の中でも実力だけでなく、一連の言動に
華のある棋士として、河口先生も期待されていたのが伝わってきます。
今は何かいうとネットで拡散されて、誤解を生むケースなどもあると思うので
なかなか奔放な発言は難しいと思いますが、ただ、棋士が自分の将棋や対局に対する
矜持や意気込みなどを熱く語ることはファンにとってはそこにシビれる所ではあるので
行方八段にはそういう意味でも今後に期待したいですね。
余談ながら、書籍の中に昔の話で、森九段が名人戦に登場した時に頭をつるつるに剃って
第一局に現れ、中原名人はその異様さもあって敗北したというエピソードがあり、
大山十五世名人が「髪のある人は良いですなあ、我々にはできない」と仰ったという話が
ありましたが、特に昔のこういう対局以外の話は非常に面白いですね。
※投了
投了とは将棋の対局で負けを認めて、礼と共にそれを明示することで
将棋の対局は常に投了を以って、終了となります。これはプロだけではなく道場などでも同様です。
子供の遊びでは王様を取るまでやりますが、それはむしろ特別ルールですね(笑)
ただ、投了のタイミングがいつになるかは人それぞれであり、今回のように早めに投了する場合もあれば、
自分の玉が完全に詰まされるまで指すケースもあります。プロ間では相手への信頼があるので
勝ち目がない時点で投了するのが一般的ですが、最後まで粘るか、潔く敗北を認めるか、
人それぞれ美学があるところではあります。
なお、ブログで将棋ネタを書く時は、将棋ミステリーでの初心者向け解説の草稿として
少しずつ解説を書いておこうと思います。
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