K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後18年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

出ればいいじゃない

2006-12-01 23:24:46 | ケア日記
きょうから12月。
光陰矢の如し。こうして時は足早に刻んでいきます。

去年の今ごろはこんなことで悩んでいたっけ・・・なんて。
過ぎてしまえばどれも懐かしい貴重な思い出。
なるようにしかならないのですね。
だから先々のことを思い悩まず、
今のこの瞬間をありのままに生きることこそが、
Kとのかかわりにおいても、肩に余分な力が入らなくて、
長続きできそうな気がします。

今朝、デイサービスのスタッフの方にも付き添っていただき、
近くのT医院でKと私はインフルエンザの予防接種を受けました。

その際、Kの便秘のことについても相談したところ、
T先生は、便を柔らかくする薬はいままで診察してもらっている
Y先生に相談してください、水分補給を十分行なってください、
長引くようであれば恐い病気が隠れているかもしれないので、
便の検査も受けてください、とのお話をいただきました。

予防接種が終わり、Kはスタッフの方とデイホーム「花みずきの家」
まで歩いて行きました。

そんなこともあって、デイサービスのスタッフの皆さんも、
Kの排便については注意を払っていただいております。

連絡帳に
「3時頃排便がありました。便器には出ず、おしりについた状態ですが、
硬くありませんでした。・・・」と書いてありました。
汚れの処理、予備パンツとの交換、パンツの下洗いまでやっていただき、
ほんとうに感謝しています。
ここ10日ほど排便がなかったので、まずはほっとしました。

ところで、「便器には出ず」とは、「もらした」ということだったのか、
デイの方には申し訳ない気がしました。

でも私は、
「便器でなくても、パンツが汚れても、出ればいいじゃないか」
と思うことにしました。
きっとデイの皆さんもわかってくださると思っています。

デイから戻ったKは、きまり悪そうに、座ろうとせず、
部屋の片隅にぽつんと立っていました。
Kはきょう何が起きてたのか、しっかりとわかっているのでしょう。
迷惑をかけて申し訳ない、自尊心を傷つけた・・・、
といったことが入り混じって、私を遠ざけていたのだと思います。

夕食後に、二人でお風呂に入り、きれいさっぱり。
Kの顔には何事もなかったような穏やかさが戻っていました。

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2 コメント

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そうですよね、 (にんじんクラブ あやちゃん)
2006-12-02 09:02:38
軽く明るく。
黒田清子さんの、言葉が思い起こされますね。
「ドン・マーイン!」

私も時々、自分にエールを贈っています。
・・ドン・マーイン!・・
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ドン・マーイン! (Route463)
2006-12-02 10:25:47
あやちゃん
私にも、そしてKにも、エールを贈っていただき、
これでよかったんだ、そう思えて、何かしら、
力が湧いてきました。ありがとう。
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