K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後18年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

鎌田先生の医師時代の体験談

2008-02-05 01:07:12 | 鎌田實のしあわせ介護
先日、NHKの生活ほっとモーニングで、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんと諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんのビッグ対談が放映されました。私は、鎌田先生の著書「しあわせ介護」から、介護の苦しみを喜びに変えるヒントを教えてもらいまた。 そういうこともあって、とくに鎌田先生の話は、引き込まれるように見てしまいました。そんな中で、鎌田先生の医師時代の体験談。入院中のおばあさんが、先生のおチンチンをズボンの上から触ってきたというのです。それからは、太ももくらにしてもらって、おばあさんの要求に応じたそうです。地域医療、患者本位の医療をめざす先生は、こうしてスキンシップの大切さを身をもって実践されておられたようです。 . . . 本文を読む

心のモヤモヤを吐き出そう

2007-08-23 20:59:03 | 鎌田實のしあわせ介護
介護者は、自分の思いを飲み込まず、家族や親戚、友人、介護のプロに、愚痴でもなんでもいい、自分が大変だという状況を伝えていく努力をしたほうがいいと思う。なかなか理解してくれない夫や、無関心な兄弟姉妹には、「疲れた、このままでは続けられないかもしれない」などと、少し大げさに言って、脅すくらいのほうが功を奏することもある。 . . . 本文を読む

笑いの効果

2007-08-17 00:42:34 | 鎌田實のしあわせ介護
鎌田先生のおっしゃっている笑いの効用は、私も全くその通りだと思っています。 人は、落ち込んでいるとき、気づかないうちに、辛さのあまり、つい悲しい顔をしがちです。そんなときであっても、私(Route463)には、意識して笑顔をつくる能力があります。「心で泣いて、顔で笑う」というやつです。すると、私の体内に生きる活力がわいてきて、周りの人も、元気にさせることができます。私が笑顔でいると、Kも笑顔で応じてくれます。 . . . 本文を読む

第三者がかかわる

2007-08-13 00:04:36 | 鎌田實のしあわせ介護
介護する人もされる人も、ストレスをためこみながら、家という狭い空間のなかで、24時間生活することは、けっしてよいことではない。介護は、ただでさえストレスが大きい。どんなやさしい人でも、過酷な状況下では、一瞬、自分を見失う。つい声を荒げたり、つねってしまったりということもある。しかし、第三者がかかわると、介護する人もされる人も、自分を客観視することができる。第三者がいることで、ヒステリックにならずにすむ。 . . . 本文を読む

介護で幸せになる

2007-08-11 00:12:42 | 鎌田實のしあわせ介護
Kのために行っている介護は、身体に対してというより、心に対しての割合のほうが多いと思われます。何をしたいのか、したくないのか、何を悩んでいるのか、 彼女の心の中を正確に知りたいと、いつも思っています。しかし、Kは、コミュニケーション手段としての言葉を失ってしまったので、Kの心、すなわち「K-World」を理解するのは、一層難しくなっています。鎌田先生がおっしゃるように、心に寄り添うことができれば、Kの心の中の「声なき声」を聴くことができるでしょう。Kの声なき声を聴くことができれば、言葉はなくとも、的確なケアができるものと思います。そのことで、Kの表情や生活が生き生きと輝き出せば、Kにとっても、私にとっても、喜びとなりましょう。先生のおっしゃる「しあわせな介護」とは、こういうことだったのです。 . . . 本文を読む

男性介護の問題

2007-08-06 00:59:53 | 鎌田實のしあわせ介護
私が妻の面倒をみるのは、当然のことと思っていました。Kの介護は、私がすべて背負い、他人に頼らずやっていく、それが始めの頃の、私の考えでした。 考えてみれば、確かに危険な考えでした。そのまま進んでいけば、肉体的にも、精神的にも、抜き差しならない状況に追い込まれていたでしょう。 家族の会に入り、そこで、第三者による介護サービスを利用することの大切さを強く教えていただきました。 今は、週3回のデイサービスを利用しておりますが、さらに介護サービスの利用を拡充させていきたいと、思うに至りました。どうにか、危険な状態は脱出できたと、感謝しています。 . . . 本文を読む

健康寿命

2007-08-05 00:29:53 | 鎌田實のしあわせ介護
妻Kは、60歳でアルツハイマー病を発症しました。これを境に、自立して健康に暮らすことが、難しくなり、Kは、60歳の若さで、17.7年も早く、計算上の健康寿命を失ったことになります。さらに、平均寿命の85.6歳まで、なんと25.6年の長期にわたり、何らかの形で、介護を受けながら、生活していかなければなりません。 この期間を、短いととることはできませんが、かといって、長いととってしまえば、介護している私には、耐え難い重圧だけがのしかかってきて、身動きがとれなくなるでしょう。私は、ただひとつのことを強く思っています。それは、「先々のことを思い悩まず、今のこの一瞬を、精一杯、明るく、楽しく、寄り添って、生きていくことに徹する」ということです。 . . . 本文を読む

鎌田實のしあわせ介護

2007-08-03 19:57:15 | 鎌田實のしあわせ介護
7月13日の朝刊で、「鎌田實のしあわせ介護」という書籍の広告を目にしました。「がんばらない介護」「あきらめない介護」のコツを伝授。介護体験がいつか、しあわせに感じてくれるメッセージ満載。と付記されていました。私は、早速ネットで注文しました。鎌田實先生が書いているように、届けられたこの本を読み通せば、私もきっと、介護を通して幸せをつかめると思いました。 . . . 本文を読む