K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後18年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

認知症の人を幸せにする接し方

2009-10-25 16:03:38 | ケア日記
わーくわっくの会場で、妻がお世話になっているデイサービス所長から、認知症の人の記憶障害とは何か、それを踏まえて認知症の人とどのように接すればよいか、などの貴重なお話をお聞きした。以下に、その概要をまとめたので、紹介します。---認知症の人は、絆をもつ特定の人との関係が断絶されることを極度に恐れている。愛情の絆が生涯を通して、とくに危機的な状況にあっても、何ら変ることなく、維持されるならば、認知症の人にとって、これほど安心なことはない。それは、なじみのある人(配偶者や家族)との相互的なかかわり、やりとり、ふれあいから生み出される安心感である。 . . . 本文を読む

女優の南田洋子さん逝く

2009-10-21 17:07:07 | ケア日記
くも膜下出血で東京都内の病院で入院中だった女優の南田洋子さんが21日、死去したとの知らせに接した。2004年ごろから認知症の症状が出始め、2006年に芸能活動を休止、夫の長門さんの献身的な介護で、病状の回復した南田さんをテレビで拝見し、よかったと思っていたが、このようなことになり、心を痛めている。76歳だったそうである。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 . . . 本文を読む

生活機能チェック

2009-10-18 18:54:10 | ケア日記
住んでいる所沢の保健センター成人保健課から私宛に「生活機能検査受診票」が送付された。なお、既に介護認定を受けている妻は非対象。この目的は、日常生活を営むために必要な機能(生活機能)をチェックすることによって、行政が、介護予防へ参加の望ましい人を把握することにあると説明されていた。参考までに、その設問内容を紹介しますので、気になるお方は一度チェックをお勧めします。 . . . 本文を読む

アイコンタクト

2009-10-16 18:44:38 | バリデーション
Kは、マンションのエレベータに乗るとき、室内に敷かれている青色のマットを見て、足がぴたりと止まり、前へ進めなくなる。見た青色のマットが、Kの記憶装置の中では、青色のマットとして正しく記憶されておらず、もしかしたら、水たまりとして読み出されて、怖くなったのかもしれない。部屋にいるときも、ときどき何かにおびえ、大きな声を出すことがある。こんなとき役に立つのが「バリデーション」。まずは「アイコンタクト」である。Kと同じ高さの目線になるよう、かがんだり、座ったりして、誠意をこめてKの目を見る。これだけでもKは大分落ち着いてくれる。 . . . 本文を読む

犬の気持ち

2009-10-14 18:03:41 | ケア日記
犬はしゃべることができないので、飼い主はどうやって犬の気持ちを理解しているのだろうか?犬を飼った経験はないけど、恐らく、鳴き声、しぐさ、シッポや耳の動きなどを注意深く見たり、聞いたりしていれば、理解できるようになる気がする。 本当の犬の気持ちがわかったら、きっといい関係が築けると思う。妻を犬とを比較するつもりはないが、犬の気持ちを理解する方法の中に、妻の内なる世界を理解するためのヒントが存在しているような気がする。 . . . 本文を読む

ジャルゴン

2009-10-12 22:13:48 | ケア日記
会話にならない言語になってしまうことを、「ジャルゴン」というのだそうだ。 ジャルゴンは、脳内の言語中枢が障害されて、何かを表現する手段が限られた状態になり、そのため引き起こされる言葉だと思われる。何らかの手段を用いて、Kの内的な世界を、推測することによって、ある程度の会話が成り立つよう、私は工夫してやっている。その手段とは、Kが発するジャルゴンの中に、役に立ちそうな言葉を聞き出し、つなぎ合わせ、Kが私に伝えようとしていると思われるものを推測する方法である。 . . . 本文を読む

ありのままを受け入れる

2009-10-11 21:42:35 | ケア日記
認知症のご主人を、82歳で看取られるまで、6年間介護された奥様(72歳)の手記を読み、ご主人様のありのままを受け入れて介護された生き様に感銘を受けた。 ---------- ある日、おむつ替えのとき、主人に突き倒されて、タンスで頭を打ち、気が遠くなりかけたんです。こんな姿になってしまった夫とこの先、生き永らえるよりも、いっそ2人で死んだ方がいい、と思い始めたんです。 ---------- . . . 本文を読む

Kの見る世界

2009-10-10 03:11:12 | ケア日記
昨日のBSフジのプライムニュースに、「痴呆老人は何を見ているか」の著者 大井玄さんが出演された。「痴呆老人は、健常人と違う世界を見ている」。そのように大井さんは言っていた。私は、Kの見ている世界とはどんなものか、知りたいと願っているので、大井さんの話を興味深く聴いた。痴呆老人は、目の前にいる人が誰であるかを忘れているし、今がいつで、自分はどこにいて、何をしようとしているのかといった見当識も失われているが、過去の経験と記憶は残されているので、その人なりの意味をもった世界を作っているのだそうである。Kは「Kの意味の世界」に住んでいる一人の人間であるということを理解し、尊重すれば、私も、Kを理解することができる。これは、100%納得である。 . . . 本文を読む

大洗濯、雨は困ります

2009-10-03 21:29:44 | ケア日記
昨日の起床時、防水シーツが大きくに濡れていた。ネグリジェとタオルケットも湿っていた。大物で重量のある洗濯となってしまった。予備がないので、寝るまでに乾いて欲しいが、あいにく外は雨だった。 そうして今朝、「どうかな?」と思いつつ、防水シーツを見ると、昨日とはくらべものにならないほど、大きく濡れていた。このとき、お日様が出ていたので、急いで洗濯機を回し、ベランダに干した。 ほどなくして、お隣さんから「雨ですよ」と。せっかく外に干したものを全て取り込んだ。 . . . 本文を読む