今朝の食事後、Ｋはソファに横になり、眠ったが、１時間ほどで目を覚まし、しゃがんだ（座らない）姿勢をした。私は「うんちが出たのかも」と思い、確認すると、便の臭いがした。ゴルフボール大の便１個が、リハパンの中にあった。便にはうっすら血のあとがあった。
早速トイレに連れて行って、肛門の周りを洗ってやった。ビニール手袋をした私の指をＫの肛門に当てると、少しばかりふくらんでいた。私は、便がもうそこまで来ているんだ、そのように思って、指を突っ込んで、出口の便をかき出してみた。
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18日朝、歯磨きをしてやろうとしたとき、ＫはＫの右下にある何かを取ろうとして、手を伸ばした。その一瞬、Ｋは空を切って腰から崩れた。そこには何も存在していなかったからだ。腰を少し打撲したような感じだったが、骨が折れたり、ひびが入ったりした様子は見られなかったので、一安心した。そんなことがあってから、椅子に座るとき、そこから立ち上がるときに、「痛い」と口にするようになった。起床時、布団から自力で起上れなくて、介助して私の腕力で起こそうとすると、「痛い、痛い」。ダメだった。 . . . 本文を読む
朝食にリンゴを出している。リンゴは、食べやすいように８等分する。食べさせようと、リンゴを差し出すと、小鳥が親鳥から餌をもらうように、口を開け、リンゴを求めてくる。Ｋは、箸やスプーンを使って、自分で食べることができなくなった。私が箸やスプーンでＫの口もとに食べ物を運ぶようになったので、口を開けてリンゴを求めてくる動作は、私にも半分責任があると思う。そこでＫには、リンゴは手に持って、自力で食べさせなければならないと、改めて私自身に言い聞かせた。 . . . 本文を読む
妻がこの病気になってからは、炊事、洗濯、 掃除といった家事をせざるを得なくなったが、 私にもやりたくないというときがある。 世の奥様方の気持ちがよくわかるようになった。 食事なら生協の半調理品をレンジでチン、 掃除は週に１回だけ、洗濯は溜めておいて 晴れた日にやる、といった方法で手抜きする ことも許されるかもしれないが、・・・ これに介護が加わると、手抜きは許されない。
とくに、排泄は待ったなしなのである。 . . . 本文を読む
昨日の朝食後のこと。Ｋは、いつものように食卓の椅子に座っていた。そのとき、私はテレビのニュースを観ていた。突然、「ギャーっ！！」というＫの声。Ｋは椅子からジュータンの上に体ごと落下し、彼女の右腕が体の下敷きになっていた。
「大丈夫か？」と声をかけた。「・・・」、返事はなかった。どこにも怪我はなかったので、ほっとした。私の位置からはＫの背中しか見えないので、はっきりしたことはわからなかったが、恐らく椅子に座ったまま眠ってしまい、バランスを失って、頭から落下したものと思われる。 . . . 本文を読む