K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後18年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

痛くても痛いと言えない

2012-03-21 19:53:43 | ケア日記
妻は便秘気味で、肛門近くの便が硬くなるため、
すーっと出ることが難しい状況にある。

やっと便の神様からのお許し(指令)が来て、
それまで止む無く我慢してきたもの(本人は
我慢していたわけではない)が、我慢しきれ
なくなって、排便という行為になる。

一気にどっと押し寄せてくる便に、肛門は
抗することができず、脱肛症状を起こす。

便の神様からのお許しが一旦出ると、脱肛の
痛みも何のその、お構いなく次から次へと
便を肛門に押し出してくるのである。

こうした厳しい排便が終わった後の肛門は、
すさまじい状態を呈し、耐え難い痛みが
襲ってくるのである。

しかし、どんなに痛くても、それを乗り越え、
排便がなされてしまう様子を見ていると、
人間の体はよくできているなと、むしろ
そのことに感謝さえするのである。

とはいえ、脱肛の痛みは半端なものではない。

妻は「痛いよ!」と口に出して、助けを
求めることができないので、腰を引き、
頭を前に下げて、何とかして痛みから
脱出しようとしている。

きょうもそういう状態が起きたので、
トイレにてお尻をきれいに洗い流した後、
私が使っている痔薬を肛門に塗ってやった。

しばらくして、痛みが少し柔らいだのか、
普通の立ち姿に戻った。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sakura)
2012-03-25 09:30:23
Route463様
生前の義母も同様でした。
症状を説明できず、私たちもどうしたのかわからずにいたときに、ベテランの介護士さんが摘便をしてくださって、不快感を和らげられたことを思い出しました。
不快感、痛さなどをこらえていたのか、と思うと、いたらなさに申し訳なく涙が出ました。
お手紙ありがとうございました。夫は何事もなく元気です。桜新町を留守にしていまして、お返事が遅くなりますが、ご容赦願います。
お手紙書きますね
Unknown (Route463)
2012-03-25 21:50:17
sakura様
痛み、苦しさがあっても、それを周りの者に
伝えることができないのは耐え難いことです。
だから、周りの者がそれをいち早く察知して、
苦痛緩和の手立てをしなければなりません。
状況によっては、直ぐに医師の診療を仰ぐ
ことが急務かと思っています。
ご主人様、何事もなくお元気とのこと、
ほっといたしました。

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