2月29日19:30NHKテレビの特報首都圏
「見つからない支え・若年認知症夫婦愛」
という番組を観ました。
群馬県在住のご夫婦のお話でした。
奥様(59歳)は若年認知症です。
ご主人(64歳)は、県議のお仕事をされながら、
奥様を在宅介護されています。
奥様に昼夜逆転症状がみられるようになり、
2~3週間受け入れてくれる施設を
探しましたが、見つかりませんでした。
若年認知症は、特別に手がかかるので、
どの施設もスタッフに余裕がないというのが
断られた理由だそうです。
やっと受け入れてくれる施設が見つかり、
入所させましたが、利用者平均年齢が83歳で、
若い奥様にはなかなか馴染めない環境です。
結局、奥様は施設の中を歩き続けています。
5時間も歩き続けたこともあったそうです。
施設としては、奥様にスタッフがついて、
手厚い対応をしてさしあげたいのだけれど、
経営的にやっていけない事情があります。
現行の介護保険からの収入では、
職員の給与、食材費、その他の費用を
カバーできず、日々赤字というのが
この施設の実態でした。
認知症医療に積極的に取り組んでおられる
南魚沼市立ゆきぐに大和病院院長宮永和夫氏が
がゲストとして出演され、介護保険について、
次のように指摘されました。
----------
介護保険は、動けなくなった身体障害者の
介護を前提として始められたものである。
若年認知症、アルツハイマー病の人は、
動くことができ、精神障害がみられるため、
身体障害の人より、かえって手間がかかる。
それを身体障害者の介護と同一介護報酬で
カバーしようとしているところに無理がある。
施設が行う認知症の人への介護・福祉行為は、
今受け取れる介護報酬の約6倍相当額を
付加されなければ、成り立たない。
若年認知症、高齢者認知症の人を対象とした
介護保険制度への見直しが急務である。
----------
以下は、テレビ番組のひとこま・・・
ある日、ご主人が県議会の仕事に行くため、
奥様を例の施設に連れていきました。
「いきたくない。いきたくない」と、奥様。
「きょうは仕事だから、ここにお世話になろうね」
奥様は、施設でご主人の手を離そうとしません。
施設のスタッフが奥様を中へ案内した隙に、
ご主人は、振り返らず、仕事場に向かいました。
奥様は、ご主人がいないことに直ぐ気付きました。
「おとうさん。おとうさん。・・・」と、
3時間に亘って、探し続けたそうです。
後で、そのことをスタッフから聞かされて、
「妻が不憫です。こんな病気にならなければ、
妻も私もこんな苦しみをしなくてもいいのに」
ご主人の目には、涙がどっと溢れていました。
私も目頭を熱くしていました。
若年認知症、高齢者認知症の患者は、
今後ますます増加するといわれています。
明日はわが身、誰にもその脅威があります。
厳しい地方財政の状況は、理解できますが、
若年認知症、高齢者認知症の人と家族を
地域で支える行政を優先的に進めて欲しい
と思います。
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「見つからない支え・若年認知症夫婦愛」
という番組を観ました。
群馬県在住のご夫婦のお話でした。
奥様(59歳)は若年認知症です。
ご主人(64歳)は、県議のお仕事をされながら、
奥様を在宅介護されています。
奥様に昼夜逆転症状がみられるようになり、
2~3週間受け入れてくれる施設を
探しましたが、見つかりませんでした。
若年認知症は、特別に手がかかるので、
どの施設もスタッフに余裕がないというのが
断られた理由だそうです。
やっと受け入れてくれる施設が見つかり、
入所させましたが、利用者平均年齢が83歳で、
若い奥様にはなかなか馴染めない環境です。
結局、奥様は施設の中を歩き続けています。
5時間も歩き続けたこともあったそうです。
施設としては、奥様にスタッフがついて、
手厚い対応をしてさしあげたいのだけれど、
経営的にやっていけない事情があります。
現行の介護保険からの収入では、
職員の給与、食材費、その他の費用を
カバーできず、日々赤字というのが
この施設の実態でした。
認知症医療に積極的に取り組んでおられる
南魚沼市立ゆきぐに大和病院院長宮永和夫氏が
がゲストとして出演され、介護保険について、
次のように指摘されました。
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介護保険は、動けなくなった身体障害者の
介護を前提として始められたものである。
若年認知症、アルツハイマー病の人は、
動くことができ、精神障害がみられるため、
身体障害の人より、かえって手間がかかる。
それを身体障害者の介護と同一介護報酬で
カバーしようとしているところに無理がある。
施設が行う認知症の人への介護・福祉行為は、
今受け取れる介護報酬の約6倍相当額を
付加されなければ、成り立たない。
若年認知症、高齢者認知症の人を対象とした
介護保険制度への見直しが急務である。
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以下は、テレビ番組のひとこま・・・
ある日、ご主人が県議会の仕事に行くため、
奥様を例の施設に連れていきました。
「いきたくない。いきたくない」と、奥様。
「きょうは仕事だから、ここにお世話になろうね」
奥様は、施設でご主人の手を離そうとしません。
施設のスタッフが奥様を中へ案内した隙に、
ご主人は、振り返らず、仕事場に向かいました。
奥様は、ご主人がいないことに直ぐ気付きました。
「おとうさん。おとうさん。・・・」と、
3時間に亘って、探し続けたそうです。
後で、そのことをスタッフから聞かされて、
「妻が不憫です。こんな病気にならなければ、
妻も私もこんな苦しみをしなくてもいいのに」
ご主人の目には、涙がどっと溢れていました。
私も目頭を熱くしていました。
若年認知症、高齢者認知症の患者は、
今後ますます増加するといわれています。
明日はわが身、誰にもその脅威があります。
厳しい地方財政の状況は、理解できますが、
若年認知症、高齢者認知症の人と家族を
地域で支える行政を優先的に進めて欲しい
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昨夜のNHKの放映見ました。振り切るように職場へ向かわれるご主人と、探し回る奥様の姿は身につまされました。どうしても自分の現在と重ね合わしてしまいます。一昨年の暮れに私自身が病を得てしまい、入院期間のほぼ1ヶ月妻を施設に預けねばならず、大変な思いをいたしました。いろいろあって、昨年の6月妻は市内の特別養護老人ホームに入所しました。
今は歩行も出来ず、抱えるようにして歩く練習をさせています。言葉も失いました。片言の単語は時々発しますが、笑顔は極端に少なくなりました。
ほぼ毎日食介に通っています。車で20分ほどと近いのが救いです。当初は混乱しましたが、例え離れていても介護は続くし出来る限りの愛情を注ぐつもりでいます。route463様もお身体に気をつけてお過ごしください。最近妻と接しながらつくづくと思います。
表現する手段はほぼ失われているけど、内心はよく解っているのです。時折みせる笑顔や、時には激しい怒りなども丸ごと受け止めて、これからも楽しい介護を続けるつもりです。
お久しぶりでございます。
私もご主人を探し回る奥様のシーンには
ひどく胸を締めつけられました。
cricketさん、いろいろありましたね。
ご自身の病気は、その後いかがですか。
奥様が特養に入居されたとの由、
お二人にとってよかったと思います。
夫婦が離れて暮らすのは、本意ではないが、
介護者が倒れてしまってはなにもなりません。
どうか毎日お会いになってください。
cricketさんの顔を見れば、奥様はきっと
幸せな気持ちになれるはずです。
笑顔、怒りは、奥様の自己表現の一つです。
それを愛情をもってしっかり受け止めて、
お二人だけの世界をつくるのも素敵です。
たびたびと御免なさいね。
「若年認知症夫婦愛」
皆さん身につまされる思いで見たようですね。
あの辛さは自分達だけでいいです。
5時間も歩き足から、血を流し
ご主人さまを探す姿
言葉どうり本当に「不憫」です。
とくに、ご主人を探して、3時間歩き回る、
奥様の姿には、胸が痛くなりました。
夫婦は、離れないで一緒にいるのが一番いい。
つくずくそう思いました。
離れて暮らさなければならない日が来たとしても、
会える時間を絶対に作りたいと思います。