21日から25日まで

5月21日（日）
地元の「ＮＰＯ法人たんぽぽ」の活動のひとつに、デイホームわーくわっくでの介護があります。家族の会の世話人をされているＨさんからの紹介で、わーくわっくを利用している地域の人との昼食会に参加しました。この日の出席者は３２名でした。

お料理は、すべてヘルパーさんたちによる手作りで、献立は、鯛の切り身ソティサラダ添え、竹の子の味噌和え、グリーンピースご飯、味噌汁、小玉すいか、でした。

とてもおいしくいただきました。ほとんどがご高齢の方ですが、アルツハイマー病の患者はＫだけでした。でもそんなところにＫを連れて行くのは、いつも私と二人だけではいけないとの思いからです。Ｋも喜んでくれました。また来月が楽しみです。

5月22日（月）
家族の会の機関誌「ぽーぽら」に紹介されていたブログ「認知症一期一会」を読みました。アルツハイマー病の患者ご自身が書いておられるブログで、ご本人にしか語れない心の内側の言葉が伝わってきて、Ｋの心の中と置き換えながら、一気に読み終えました。このブログは、私のこれからのバイブルとして、毎日読ませていただきたいと思いました。

5月23日（火）
朝食後、Ｋは食器洗いをしてくれました。Ｋは「これは？」っとティーポットを手に持って、私の方に来ました。言葉では表現できないが、「これをどこに置いたらいいの？」と収納場所が分からず、私に聞いているのです。私は立ち上がり、水切りカゴを指差して、「ここだよ」と教えました。Ｋはポットをカゴの上に載せました。それでＫは仕事をしたという意識になって、満足してくれました。

5月24日（水）
私は、息抜き健康管理のため、ゴルフの練習に行きたくなりました。Ｋに「キリンゴルフに行ってくれる？」と頼んだら、「いいよ」と云ってくれました。以前は、私が「ちょっとキリンに行ってくるよ」と云うと、Ｋは「行っておいで」と云ってくれました。自由の時間を満喫できました。

しかし、Ｋをひとり残して、私が外出できなくなった今は、Ｋの機嫌をうかがいながら、Ｋと一緒にキリンに行くことにしています。練習場に着くと、雨が降り出してきました。Ｋは嫌だなという顔をしました。「いいから」と云い出しました。この表情の意味は「練習場に行きたくない。私ひとりで家に帰るから、パパやってきていいよ」なのです。私は、練習を中止して、買物のために西友へ向いました。

一期一会さんにコメントを投稿したら、Ｋに薬（アリセプト）服用を勧められる内容の返信コメントが寄せられていました。ありがたいことです。一期一会をご覧になったエプロンおばさんと未来さんからも、コメントが寄せられていました。こうして、仲間の輪が広がっていくのはうれしいことです。

5月25日（木）

家族の会所沢支部の平成18年度総会が、所沢保健所大会議室にて開催され、私とＫふたりで参加しました。約20名の参加でしたが、アルツハイマー病の患者はＫだけでした。Ｋには保健所で福祉の会合があるから、行ってみようと誘いました。会場には、家族の会の催しでの顔見知りの人が大勢いるので、普通ならおかしいな、と思うはずですが、Ｋは何も云いませんでした。私はほっとしました。

総会終了後、所沢市役所介護保険課のＳさんから、新しい介護保険制度について、改正の要点、保険料の決まり方、要支援１と２、施設サービス利用時の負担見直し、新設介護サービス、認定申請からサービス利用までの流れなどの説明がありました。

私は要介護認定の訪問調査について、聞いてみたいことがありました。Ｋがそばにいたので、私からＳさんに質問することができませんでした。それに気づいた会の世話役のＨさんが、私に代わって次のような質問をしてくださいました。
○調査員からの聞き取り調査で、本人がパニック状態になって答えられない場合は、代わりに親族が答えられるか？・・・答えられる。
○医師の意見書について、現在かかりつけの病院がないが、どうすればいいか？・・・ケアマネジャーにそうだんしてみてください。ケアマネさんが代行することも可能。聞き取り調査で、パニック状態になることが予想できる場合には、あらかじめその旨を相談することができる。
いずれにしても早い時期に認定を受けたいと思っています。