もともと私(Route463)は、時間の使
い方があまり上手くなくて、放ってお
くと、自分の好きなことにいつまでも
入り込んでしまい、ほかのことに目が
届かなくなる、そんなタイプの人間で
あった。
そんな訳で、一日中パジャマ姿でいた
り、夏ならステテコ一枚でいたり、髭
も剃らないでいたりと、時間の使い方
は実にいい加減であった。
だけど、妻のKが入院してからは、少
し変わったような気がする . . . 本文を読む
高齢化が進行する中で、認知症の人が
運転して引き起こすと思われる事故が
増えてきている傾向にある。
そんな背景があって、2009年からは、
75歳以上の後期高齢者が運転免許更新
を行う際、認知機能検査が義務づけら
れている。
これは、記憶力や判断力をみる30分程
度の筆記試験で、具体的には、「時間
の見当識」」(検査日当日の年月日、
曜日と時間)、「手がかり再生」(16
種類のイラストを記憶し . . . 本文を読む
今年の元旦で妻のKが介護療養型医療
施設に入院して843日になった。
夫である私は、余程の理由でない限り
毎日妻の病床を訪ねてきた。
私の日誌を読み返してみると、声かけ
しても、体に触れても、何の反応も見
られず、いつも「悔しい」という言葉
で締めくくられていた。
そんな思いが募ったのか、今年の初夢
は、妻Kの世界(脳)で使われている
言葉(脳波?)を、私のスマホ上に、
翻訳して表示してくれ . . . 本文を読む
11月4日は、秋の環境美化の日であった。
マンション周辺の道路、公園、水路等
に散乱するゴミや、ポイ捨てゴミを収
集するなどの清掃活動、合わせて芝生
の草取りを行った。
私も参加して、近くの公園の芝生の中
に捨てられているゴミを集めていた。
芝生に入るときは、地面と芝生は同じ
高さにあったが、ゴミ集めが終わった
ときは、芝生は斜面になっていて、
地面との間に約50㎝くらいの高さが
できていた . . . 本文を読む
「K-World」を最後に更新した日から
3か月以上経ってしまった。
更新が滞ったのは、パソコンが故障し
動かなくなったのが直接の原因である。
でもそれはウソで、修理して動くよう
になったのに、気持ちが乗ってこなか
ったのが真の原因である。
今ようやく新たな気持ちでこの投稿記
事を書いている。
ブログをお休みしている間、画像処理
ソフトを使って妻Kさんを描いていた。
その画像がなんと . . . 本文を読む
毎日入院中の妻を見舞う。
病室で私が最初にすること、
それは、
「来たよ、」との声掛け。
だけど、
私のことを認識できない。
夫婦の会話もできない。
悔しいが、
どうしようもない。
妻は静かに横になっている。
そして、妻は、
私の顔をじっと見て
くれている。
少なくとも、
私の目にはそのように映る。
突然、妻は、
「ブー、ブー」っと、
うめき声を上げる。
その声の意味するもの、
嬉 . . . 本文を読む
妻が今お世話になっている病院(介護
療養型医療施設)に入院して、586
日が経過した。
雪が降った時、私の体調が良くない時
を除いて、妻の顔を見るために病院を
訪れることが私の楽しみとなっている。
最近の様子を見ていると、口を真一文
字に閉じて、何か怒ったような顔をし
ていることが多く見られる。
「こんにちは。お母さん、来たよ。
元気してる? そんな顔して何怒って
いるんよ」
こんな具合に . . . 本文を読む
妻がお世話になっている病院中庭の桜
はほぼ満開になっていた(25日)。
恐らく来週中には満開になるだろう。
元気だった頃、二人で所沢周辺の桜を
観て回るのが楽しみだった。
妻はもう桜を認識することはできなく
なってしまったけど、来週には車椅子
に乗せて見せてあげたいと思う。
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妻がお世話になっている病院で、人気
歌手たちが出演した「歌謡ショウ」の
映像上映会が開催され、患者さんと家
族の皆さんと一緒に妻も参加した。
八代亜紀 雨の御堂筋
中村美津子 河内おとこ節
石川さゆり 大阪つばめ
小林幸子 おもいで酒
新沼謙治 嫁に来ないか
千昌夫 星影のワルツ
妻の耳元でささやくように歌ってやる
と、神妙な顔をして、私の声を聞いて
いるようだった。
神野美伽 王将
大月み . . . 本文を読む
私の人生にも、いいところがたくさん
あった。
何といっても、一番は「Kさんと一緒
になれたこと」である。
私にとって、これ以上の幸せは他には
ないからです。
昭和40年、下宿のおばさんの紹介で
Kさんとお見合いすることになった。
仲人さんは、私が時々立ち寄る近くの
乾物屋さんのおばあさん。
Kのお母さんも下宿のおばさんも乾物
屋さんによく買い物に行っていた。
そんなご縁があり、乾物屋さ . . . 本文を読む