うまさいと

お馬さんは好きですか?

あいぽっぱーinめるぼるん。

2005-10-31 03:33:21 | 競馬
最初に言っておくと、あいぽぱさんは欧州のブックメーカーでは7倍前後の4番人気。

Emirates Melbourne C.(AUS-G1 T3200m)
No Horse Trainer Jockey BP Wgt
1 Makybe Diva (GB) Lee Freedman G Boss 14 58.0
2 Vinnie Roe (IRE) Dermot K Weld P Smullen 24 58.0
3 Distinction (IRE) Michael Stoute M Kinane 21 56.5
4 Greys Inn (USA) Mike De Kock W Marwing 13 56.5
5 Franklins Gardens (GB) Mark Tompkins Darryll Holland 10 54.5
6 Eye Popper (JPN) Izumi Shimizu S Fujita 9 54.0
7 Railings John Hawkes G Childs 5 54.0
8 Xcellent (NZ) Michael Moroney M T Coleman 17 54.0
9 Kindjhal (FR) David Hayes D Dunn 12 52.5
10 Hugs Dancer (FR) David Hayes N Ryan 7 52.0
11 Demerger Danny O'Brien B Shinn (a) 4 51.5
12 Dizelle John Hawkes D Beadman 18 51.5
13 Lachlan River (NZ) John Morrisey G Colless 3 51.5
14 Portland Singa (NZ) Neville McBurney L Cassidy 1
15 Vouvray (NZ) Peter G Moody S Seamer 15 51.5
16 On a Jeune Peter Montgomerie D Gauci 11 51.0
17 Umbula Mick Price S Baster 8 51 1.5
18 Bazelle (NZ) Paul Jenkins R McLeod 22 50.5
19 Envoy (NZ) Ken Kelso P Mertens 2 50.5
20 Rizon Cliff Brown J Ford 16 50.5
21 Strasbourg Bart Cummings L Nolen 6 50.5
22 Leica Falcon Richard Freyer K McEvoy 20 50.0
23 Mr Celebrity (NZ) Gai Waterhouse D Beasley 19 49.5
24 Kamsky Bart Cummings C Williams 23 48.5

並び方は斤量順。枠は右の方の「BP」というやつになりますか。


ということで遂にやってきましたMelbourne C.。芝3200mのハンデ戦。今回も出走可能頭数上限のは24頭が出走しています。今年も11月の第一火曜日、つまり11/2に行われますし、その日はVictoria州の休日になることもまたいつも通りでしょう。非常に羨ましい。レース前日は過去の勝ち馬がパレードしたりとかするらしいので、是非ともそちらを観てみたいなぁ。

Victoria州のFlemington競馬場で行われるレースで、Melbourne市内から5km程の場所にありますか。この競馬場の管理組織はVRC(Victoria Racing Club)で、よくレース名の頭に「VRC」とついているアレですねぇ。他にも地区や競馬場ごとに幾つもの統括団体が存在します。

洋ナシ型の左回りの芝コースで、1周は2314mということですが、最初に調べたら2312mでした。メルボルンC公式サイトには2314mと書いてあったので、そちらを採用してみます。レースはホームストレッチを4角奥に伸ばした引き込みからスタートし、まず900mほど直線を走ることになります。その後くるっと回って最後の直線は450mほどになります。

賞金は$5,100,000(AUS$1=¥87.35)ということですが、$5,000,000は賞金、$100,000はトロフィーとのことです。1着賞金はAUS$3,000,000。それとAUS$80,000のトロフィーっぽいので、AUS$3,000,000は¥262,050,000ということで単純計算だとJCを超えます。AUS$80,000は¥7,000,000なので、そんな700万円もする凄いトロフィーなのかしらん。参考までにJCの総賞金は¥475,000,000ということでしょうか。付加賞とかがわからないので何とも言えませんが。2004年にレースのスポンサーにEmiratesが付き、04/05→05/06年シーズンは賞金が大幅(約25%)増。

欧州からの参戦が意外と多く、今年もVinnie Roe, Distinction, Franklins Gardensがスタンバイ。そして、実績のある欧州馬は毎年人気にもなります。93年に愛国のD Weld師のVintage Cropが勝ってから欧州馬の参戦がメジャーになりました。欧州馬の優勝は93年のVintage Cropと02年のMedia Puzzleのみで、両馬共にD Weld師の管理馬。ついでに02年4着、04年2着のVinnie Roeも同師の管理馬。つまりこのレースで勝った欧州馬はD Weld師の管理馬ということになります。また、実績のある欧州馬は人気になりやすいですかねぇ。そして、豪州馬に比べると何となく斤量を背負わされ易いような気もします。ついでに、今年から斤量に関するルールが変更されましたので、例えば昨年までならば対象にならなかったIrish St. Leger(IRE G1 T14f)の勝ち馬も、9月初めの斤量公開の後にまた斤量が増える可能性が出ることになりました。今年の勝ち馬のCollier Hillは回避してしまいましたが。

02年は59 kgのVinnie Roeが1番人気で4着(僚馬Meddia Puzzleが52.5 kgで優勝)。
03年はGrosser Preis von Baden(GER G1 T2400m), Preis von Europa(GER G1 T2400m)と独G1を連勝してきたMamoolが1番人気でしたが、レース中に右後脚球節の骨折を発症して23着に敗れました。この年は51.5 kgのMakybe Divaが優勝。
04年は58 kgのVinnie Roeが2番人気で2着。1番人気のMakybe Divaが55.5 kgで連覇。

あと、日本人が好きそうなネタは00年の優勝馬Brewの母親は89年のJCを勝ったHorlicks(ホーリックス)。
ここ10年の勝ち馬は
牡馬2勝
牝馬4勝(重複してるので3頭)
セン馬4勝
ここ20年に広げても
牡馬6勝
牝馬6勝(重複してるので5頭)
セン馬8勝
といった感じかなと。

今年はMakybe Divaが前馬未到の三連覇を目指します。というよりも昨年は牝馬の連覇さえ初だったわけですしねぇ。豪州は8月初めから7月終わりまで一つのシーズンなので、昨シーズンの最後に天皇賞・春に遠征してきたということになります。これはもう、ひとえに「つかうレースがなかった」というよりも「つかおうとしてもハンデが」ということでしたし、已む無くという面もあったかと思われます。路面が堅いことを盛んに気にしていたので、多分もう遠征してくることはないでしょう。もし遠征があったとしても欧州のGold C.(GB-G1 T20f)辺りになるのではないでしょうか。という先の話は今はおいといて、今シーズンのお話です。

8/27 Memsie S.(AUS-G2 T1400m) 1
9/10 Dato Tan Chin Nam S.(AUS-G2 T1600m) 2
10/1 Turnbull S.(AUS-G2 T2000m) 1
10/22 Cox Plate(AUS-G1 2040m) 1

といった感じですか。皆さんもご存知のようにオセアニアとその流れを汲む香港は「つかって仕上げる」という意識が根底にあるために、長距離馬であろうと平気でマイル戦にもつかってきます。負けて元々、息を作るために出走するだけで勝敗は度外視しています。
、Makybe Divaは今シーズンその勝ち負け度外視のレースでさえも勝ってきています。唯一僅差で負けたDato Tan Chin Nam S.でも、その相手であるLad of the Manorは10/29に行われたばかりのMackinnon S.(AUS-G1 T2000m)を制しています。ってかその前にCox Plateも走ってますけれど。つまりあれだ、完全無欠の牝馬と言われそうな位、とんでもない領域のお馬さんに近付いているということは間違いないということで。

出走各馬の紹介とかは時間がなくてできませんが、58 kg(牡馬換算で60.5 kgになるそうで)Makybe Divaについてはこれでしたことにしよう。Xcellentは昨シーズンのNZの年度代表馬だけど馬場が渋るとちと困るタイプ。それでCox Plateも回避しかけたし。馬場はそんなに良くはないっぽいねぇ。RailingsはCaulfield C.(AUS-G1 T2400m)を勝った上で斤量も増えて54 kgだから非常に怖い。そこでちょい負けしたアイポッパーさんは馬場が良い方がいいと思う。でも、勝って欲しい。4連勝で挑んだCaulfield C.を不利で落としたっぽい評価をされてるLeica Falconは過大評価の気があるとは思うけど、50 kgという軽量はあまりにも魅力。ドバイでよく見られるDe Kock先生マジック(南ア)はGreys Innで炸裂するかねぇ。実力はあると思うが。欧州勢からはナショナルハントの種牡馬入りが決まったVinnie Roeがいいとは思う(個人的に好き)のですが峠を過ぎた感が否めないので、チョイスするならDistinctionの方かなと。一頭怖いのを挙げろと言われればUmblaかな。