とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

12月のラボ便り その1

2018年12月07日 | ラボ便り


12月のラボ便り その1


皆様、こんにちは。

12月になって、街のイルミネーションがきれいな時期になって参りました。


今月のラボ便りでは、「受精」についてお話しします。

受精は、女性の卵管膨大部で起こります。

卵巣から排卵された卵子は、
卵管先端の卵管采がキャッチし、卵管膨大部へ進みます。

一方精子は、膣から子宮頸管を通り、卵管膨大部まで泳いでいきます。

小さな精子にとって、膣から卵管膨大部まではとても長く厳しい道のりです。
多くの精子が卵子の元に辿り着くことが出来ません。

卵子の周りに到達した精子は、頭部から酵素を出し、
卵子を包んでいる細胞を溶かして卵子に近づきます。
そして、透明帯という卵子の殻をを通り抜けて中に入り、
受精が起こります。

排卵された卵子が卵管膨大部にキャッチされていなかったり、
卵子の周りまで精子が到達していない・到達した精子が少なかったりすると、
受精は起こりません。

この受精に至るまでの過程を手助けするのが、体外受精・顕微授精です。

次回は、体外受精・顕微授精について書かせて頂きますね。

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