12月のラボ便り その1
皆様、こんにちは。
12月になって、街のイルミネーションがきれいな時期になって参りました。
今月のラボ便りでは、「受精」についてお話しします。
受精は、女性の卵管膨大部で起こります。
卵巣から排卵された卵子は、
卵管先端の卵管采がキャッチし、卵管膨大部へ進みます。
一方精子は、膣から子宮頸管を通り、卵管膨大部まで泳いでいきます。
小さな精子にとって、膣から卵管膨大部まではとても長く厳しい道のりです。
多くの精子が卵子の元に辿り着くことが出来ません。
卵子の周りに到達した精子は、頭部から酵素を出し、
卵子を包んでいる細胞を溶かして卵子に近づきます。
そして、透明帯という卵子の殻をを通り抜けて中に入り、
受精が起こります。
排卵された卵子が卵管膨大部にキャッチされていなかったり、
卵子の周りまで精子が到達していない・到達した精子が少なかったりすると、
受精は起こりません。
この受精に至るまでの過程を手助けするのが、体外受精・顕微授精です。
次回は、体外受精・顕微授精について書かせて頂きますね。