とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

9月のラボ便り

2018年09月04日 | ラボ便り


9月のラボ便り


皆様、こんにちは。

台風続きで、お天気も不安定な日が続いていますが、
気持ちは明るく参りましょう!

今回のラボ便りでは、顕微授精法について、お話致します。

現在一般的に行われている顕微授精法は「卵細胞質内精子注入法(ICSI)」といいます。
細い針を使って卵子の細胞質へ1つの精子を注入する方法です。

この方法が確立されるまでには、他にも様々な方法が行われて来ました。
1つが、透明帯開孔法といい、
卵子の細胞を覆っている透明帯という膜に少し切れ込みを入れてから、
精子を振りかけて培養する方法です。

そしてもう1つが、囲卵腔内精子注入法といい、
卵子の細胞と透明帯の間に精子を複数個注入し、受精を促す方法です。

この2つの方法がありましたが、
どちらの方法も受精率が低く、
受精卵となった時に、高い確率で、
精子が複数個卵子に入ってしまう多精子受精が起きてしまうというデメリットが多い方法でした。

現在行われている卵細胞質内精子注入法では、
卵子の細胞の中に1つの精子を注入するため、高い受精率が得られます。

受精率は約8〜9割に達します。

他の2つの方法と大きく異なる点は、卵子の細胞膜を細い針で刺している点です。
その点に、不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、心配ご無用です。
卵子の細胞膜には修復能力があるためです。
修復を助ける分子が放出され、膜同士が接着・融合し、修復へと向かいます。

顕微授精の適応となる症状には、主に以下の3つが挙げられます。

1.男性不妊(精子の数が少ない乏精子症や運動精子が少ない精子無力症など)
2.受精障害(精子が卵子の透明帯や細胞膜を通過できない。卵子の細胞質に入って行くことができない。)
3.抗精子抗体陽性(精子の動きを止めてしまう抗体を持っている。)

顕微授精によって、生まれてきたお子様に先天性の異常や、
奇形が発生してしまう頻度が増えることはございません。

当院では、少しでも多くの患者様に妊娠して頂けるよう、
安心・安全で、より効果的な顕微授精を行なっています。



とくおかLCラボスタッフより

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8月のラボ便り その2

2018年08月03日 | ラボ便り


8月のラボ便り その2


皆様、こんにちは。

昨日の続きを書かせて頂きますね。

老化から精子を守る為に、日常生活で気をつける事としては、
以下のようなことがあります。


*禁煙
煙草に含まれるニコチンやタールは体にとって異物である為、
排除しようとする際に大量の活性酸素が生成されます。
また、抗酸化物質であるビタミンCを破壊してしまいます。


*サプリメントの服用
抗酸化物質の含まれたサプリメントを服用することで、
老化した精子の数が減少したという報告があります。
抗酸化物質としては、ビタミンC、ビタミンEなどが挙げられます。


*禁欲期間を長くし過ぎない
精巣内で作られて貯蓄されている精子は、射精までの時間が長いと、
その分酸化ストレスに晒される時間が長くなります。


*食生活の改善
カロリーの取り過ぎは、体内の酸化ストレスを増加させます。
脂質や糖質を減らし、
逆に抗酸化物質の入っている野菜や果物を積極的に取れると理想的です。
抗酸化物質が含まれている野菜は、
かぼちゃ・ブロッコリー・ほうれん草、果物はマンゴー・アボガドなどがあります。
また、アーモンドや落花生等のナッツ類も、抗酸化物質が含まれています。


日常生活で出来ることから気をつけていき、
良い精子を増やして妊娠につながるようにしていきましょう!





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8月のラボ便り その1

2018年08月02日 | ラボ便り


8月のラボ便り その1


皆様、こんにちは。

8月スタート致しましたね。
夏真っ盛りですね!


今回のラボ便りでは、「精子の老化」についてお話します。

精子の頭部には、DNAが入っています。
DNAは、遺伝子と呼ばれる身体の情報が入った大切なものです。

精子のDNAがダメージを受けると、
受精が正常に起こらなかったり、
受精した後に胚の成長が停止する原因となります。

そのような精子の割合が高くなると、妊娠率が下がり、
また、流産率が高くなるという報告もあります。

DNAがダメージを受けた精子は、
見た目や運動性だけで分かるわけではありません。
精液検査にて精子濃度や運動率、奇形率に問題が無かったとしても、
DNAがダメージを受けた精子の割合が高い場合もあります。

日常生活において精子のDNAにダメージを与える原因には、
主に酸化ストレスが挙げられます。

酸化ストレスを受けることは、いわゆる老化といわれています。

(※酸化ストレスについては、6月の診療部便りで詳しくご紹介しておりますので、是非お読み下さい。)

精子は数ある細胞の中でも、酸化ストレスを受けやすい細胞=老化しやすい細胞です。
精子の細胞膜(精子自体を包んでいる膜)は、酸化ストレスの影響を受けやすい物質で出来ています。
また、精子は細胞そのものが小さく、含まれている抗酸化物質(酸化ストレスを軽減する物質)が少ないのです。

そこで、老化から精子を守る為に、
日常生活で気をつける事としては、次回に書かせて頂きますね。

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7月のラボ便り

2018年07月08日 | ラボ便り


7月のラボ便り


皆様、こんにちは。

7月に入り、蒸し暑い雨続きとなりそうですね。

水分補給をしっかりと行い、どうか熱中症などにお気を付けて、お過ごしください。

今回のラボ便りでは、「体外受精の歴史」について、ご説明致します。

世界で初めてヒトの体外受精に成功してから、今年2018年7月25日でちょうど40年を迎えます。
この世界初の体外受精は、
イギリスのロバート・エドワーズ教授とパトリック・ステップトー医師により成されました。

卵管に異常がある為に、自然妊娠に至らなかった女性に体外受精を行ったのが始まりです。
この時(1978年7月25日)に誕生した女の子が、今年40歳になられるルイーズ・ブラウンさんです。

ルイーズさんの誕生はその後の不妊治療の大きな希望となりました。
ルイーズさんは2002年にご結婚され、2006年に自然妊娠で元気な男の子をご出産されております。
「体外受精で生まれた女性が将来、健康な子供を産むことが出来る」という証明になりました。

2010年にロバート・エドワーズ教授は生理学・医学賞を受賞されています。
(1988年にパトリック医師は死去されました。)

現在、ルイーズさんはご自身の経験を元に、
体外受精についての講演を、世界各国で行なっておられます。
今年の5月には来日され、六本木ヒルズでも講演されていました。

そこでルイーズさんは
「父も母も、ただ赤ちゃんが欲しかっただけ。世界を変えようなんて考えていなかった。
私から始まった体外受精が、今や世界で1000万人近いとも言われる子供の誕生をもたらしているのは素晴らしい。
自分の健康に不安を抱いたことはないし、子供を産めることも示せた。
私の存在が不妊に悩むカップルの希望になるはずだ。」
と語ったそうです。

この、勇気ある始まりがなければ、今のような技術の進歩はなかったと思います。

改めて、体外受精という技術の先駆者達に敬意を持って、日々の治療に取り組みたいと感じます。
一人でも多くの不妊に悩む方が妊娠できるよう、より一層精進して参りたいと思います。


とくおかLCラボスタッフより

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4月のラボ便り その3

2018年04月18日 | ラボ便り


4月のラボ便り その3


皆様、こんにちは。

今回は3回に分けて、無精子症について書かせて頂いております。

本日は、無精子症について3回目の投稿となります。

自分が無精子症なのかどうか、普段の生活では全く気付く事は出来ません。

それを調べるにはどうしたら良いか?

調べる方法としては、
まずは「精液検査」です。
そこで精液中に精子が確認出来なかった場合、
数回再検査を行います。

また、並行して、
ホルモン検査や、睾丸(精子を産生している精巣)の診察を行います。

複数の検査を行った結果を総合的にみて、
閉塞性無精子症か非閉塞性無精子症かの診断をし、
その方の状態に合った治療方針を決めていきます。

無精子症の方は、
日本人男性の100人に1人の割合でいらっしゃるといわれています。

また、無精子症ではなくとも、
精子の数が少ない乏精子症や、
運動性が悪い精子無力症などを含めると、
「10人に1人は精子に問題がある」といえます。

まだ精液検査を一度も受けられていない、という方は、
早めに受けられることをおすすめします。


とくおかLCラボスタッフより


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4月のラボ便り その2

2018年04月17日 | ラボ便り


4月のラボ便り その2


皆様、こんにちは。

昨日に引き続き、無精子症について書かせて頂きます。

本日は、無精子症の原因について~です。

原因としては、
それぞれ以下が挙げられます。

●閉塞性無精子症
・精管の閉塞
 (幼少期のヘルニア手術後、
 パイプカット手術後、
 先天性の精管形成不全など)
・精巣上体での閉塞
 (精巣上体炎など)
・射精管での閉塞
 (炎症や外傷など)

●非閉塞性無精子症
・先天的なもの
 (染色体異常や遺伝子異常または原因不明のもの)
・後天的なもの 
 (抗癌剤治療や放射線治療、ムンプス精巣炎、
 おたふく風邪感染後の精巣炎)

無精子症かどうか、というのはご自身では分かりません。

射精によって精液が出ていれば精子も必ず出ている、
というわけではないのです。

次回はその検査について書かせて頂きますね。


とくおかLCラボスタッフより


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4月のラボ便り その1

2018年04月16日 | ラボ便り


4月のラボ便り その1


皆様、こんにちは。

今年もきれいに桜が咲きましたね。
皆様はお花見に行かれましたか?

今回のラボ便りでは、無精子症についてお話します。

無精子症とは、精液中に精子が認められない状態です。

無精子症は、大きく分けて2つの状態があります。

●閉塞性無精子症
精巣内で精子が作られているが、
射出されるまでの通り道が閉塞している為、
精液中に精子が確認できない状態

●非閉塞性無精子症
精巣内で精子が作られていない、
もしくは精子を作る機能が低下している状態


次回は、その無精子症の原因について書かせて頂きますね。


とくおかLCラボスタッフより


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3月のラボ便り

2018年03月12日 | ラボ便り


3月のラボ便り


皆様、こんにちは。

段々と気温も暖かくなり、過ごしやすくなって参りましたね。

今回のラボ便りでは、
「アシステッドハッチング(孵化促進法)」についてご説明致します。

「アシステッドハッチング」とは、
その名前のとおり、
アシスト(補助)+ハッチング(孵化)=受精卵の孵化を促進する技術を言います。

受精卵は子宮内膜に着床するために、
受精卵の細胞を包んでいる透明帯という薄い膜から完全に飛び出す必要があります。

これを孵化と言います。

受精卵は成長し、大きくなり、
受精卵から分泌される酵素により、透明帯が柔らかくなり、伸展します。

さらに受精卵が成長して、透明帯に亀裂が生じて孵化できるようになります。

受精卵の細胞が子宮内膜に接して初めて、
受精卵が子宮内膜に着床できるようになります。

しかし中には、何らかの原因により、透明帯から出て来ることができず、
透明帯に閉じ込められたまま、
子宮内膜に着床することができない受精卵もあります。

透明帯が硬い受精卵に、こうした現象は生じやすくなります。

透明帯は女性の加齢によって、硬くなってしまいます。

「アシステッドハッチング」を行うことにより、
このような受精卵の手助けし、着床率を高めることができます。

顕微鏡で受精卵の状態を見ながら、
中の細胞が飛び出しやすいように透明帯に切り込みを入れます。

体外受精では、確実に孵化できるよう、
受精卵の状態に応じて、アシステッドハッチングを行います。


とくおかLCラボスタッフより


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2月のラボ便り

2018年02月14日 | ラボ便り


2月のラボ便り


皆様、こんにちは。

インフルエンザが猛威を振るっていますね。

全国の定点医療機関から報告された1週間での患者数は、
一医療機関当たりに52.35人と、過去最多を記録したそうです。

そこで、今回のラボ便りでは、
インフルエンザと精子の関係についてお話し致します。


インフルエンザウイルス自体が精子に直接悪さをする、
ということは無いと言われています。
したがって、
インフルエンザに感染していた時期に性交渉を取った、
人工授精や体外受精を行なったとしても、
妊娠した赤ちゃんに先天性の異常が増えることは無いと考えられます。

ただ、インフルエンザにかかる事によって、
精液中の精子の数が減ったり、運動率が下がったりすることがあります。

これは、インフルエンザ罹患時に高熱が出ることで、
熱に弱い精子が影響を受けてしまうからと考えられます。

インフルエンザだけでなく、
ノロウィルスや扁桃腺炎等に感染して高熱が出た場合も、同様です。

また、インフルエンザが治癒して少し後の期間も、
精子の所見が悪くなると言われています。

それは、インフルエンザ罹患中に
精巣にあった精子が影響を受けると考えられるからです。
精子は、射精される約70日前から作られ、精巣に蓄えられています。


インフルエンザの治療薬が、精子に悪影響を与えることも、ありません。
例え、影響を受けた精子があったとしても、
そのような精子は卵子との受精の前に淘汰されてしまうことが多い為、
妊娠には至りづらいと考えられます。

インフルエンザに感染すると精子の状態に影響が出るというだけでなく、
ご主人様から奥様にうつってしまう可能性もありますので、
女性だけでなく、
男性もしっかりインフルエンザの予防をしていくことが大切ですね。


とくおかLCラボスタッフより


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1月のラボ便り

2018年01月11日 | ラボ便り


1月のラボ便り


皆様、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

お通い頂いている患者様皆様が、
1日も早くご妊娠されるよう、本年もより一層精進して参ります。


今回のラボ便りは、
「精液所見に影響を与える因子」についてご説明致します。

【年齢】
男性も女性と同様年齢が上がることが、不妊の原因となります。
精液の液量や運動率が低下し、精子の奇形率が上昇します。

【喫煙】
精子の質を低下させる(染色体異常をもつ精子が増えるということ)可能性があると言われています。
可能性がある以上は、妊娠を考えられ始めた時から禁煙が好ましいです。
また、ヘビースモーカーは非喫煙者に比べ、
精子濃度が19%低下するとの報告もあります。

【糖尿病】
液量の減少が起こると共に、精子のDNA損傷率が高くなることが報告されています。
また、精液所見とは別に糖尿病が神経障害を引き起こし、
ED(勃起不全)のリスクが上がることがわかっています。

【アルコールの過剰摂取】
アルコールを長期的に慢性飲用することで、
精巣の萎縮を引き起こしEDなどの性機能障害の原因となります。

【サウナなどの高温環境】
週に数回のサウナを慢性的に続けることで、
精液所見が悪化するとのデータがあります。

以上のような原因が精液所見に影響を与えている可能性があります。

精液の検査は、一度だけの検査では結果を断定することは出来ません。
今回ご紹介させて頂いたことのように、
日々の生活習慣が精液所見に影響を与えてしまうことがあります。

このため、精液検査は定期的に受けて頂くことをお勧めしております。

そして、精液所見をより改善し、1日も早く妊娠して頂けるよう、
サプリメントや漢方、ホルモン剤を処方しております。
是非、ご利用になられてより良く改善して参りましょう。


とくおかLCラボスタッフより


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