夢への道筋

青臭いけど、人が夢の実現のために発揮できる力って無限。夢を実現するための方法論について徒然なるままに。

習慣を支配する

2005-10-08 23:50:02 | ちょっといいはなし
夢を達成する上で大事な要素の一つに、「習慣」があります。習慣って結構軽く見がちなのですが、僕はとても大事だと思うんです。
 よい習慣は成長を促進し、悪い習慣は身を滅ぼします。たとえば、AMAZONで「習慣」で検索すると結構いろんな本が出てきます。習慣も、生活習慣、仕事の習慣、子育ての習慣、いろいろありますよね。今日はそんな習慣について思ったことをまとめてみます。




習慣は辞書で調べると以下のように書いてあります。
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1 長い間繰り返し行ううちに、そうするのがきまりのようになったこと。「早寝早起きの―」

2 その国やその地方の人々のあいだで、普通に行われる物事のやり方。社会的なしきたり。ならわし。慣習。「盆暮れに贈り物をする―がある」

3 心理学で、学習によって後天的に獲得され、反復によって固定化された個人の行動様式
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自分の習慣をレビューしてみて、どんな習慣をみなさん持っていますか?
習慣って面白いもので、その人が送っている人生のステージが顕著にあわられるんじゃないかと思います。たとえば、小学生→中学生、中学生→高校生、高校生→大学生、大学生→社会人で比較してみると習慣ってぜんぜん違うと思います。また、独身と結婚した後では習慣って結構変わりますよね。
 また、仕事は仕事で、会社が変わったり、部署が変わったり、職責が変わったりしても変わるし、実家暮らしから一人暮らしでも全然かわるし、引っ越しをしても全然かわりますよね。

 で、まあ、こういうのは結構、受動的な習慣の変化です。でも、一方で能動的な習慣の変化ってあると思うんですよね。
 たとえば、最近運動不足だなあって感じてる人が一駅前で電車を降りて、そこから歩いて帰るのとかって、自身の問題解決のために習慣を変革していますよね。また、毎晩遅くまで仕事をしていても全然仕事が終わらなくて、どんどんどんどん夜型スパイラルになっている人が超朝型生活に変えたら、仕事の能率がアップして、いいスパイラルに入って、仕事のアウトプットもめちゃくちゃよくなるとか。いい習慣を持つことで、人生を前進させることにつながたってエピソードはよく聞く話ですよね。
 一方で、コレステロールや高血圧や体脂肪率で気になっている人が健康を改善しようとすると生活習慣の改善が一番だなんて話もありますよね。食べすぎ、飲みすぎ、煙草の吸いすぎなど悪い習慣を断ち切ることで、人生を改善するエピソードもよく聞く話です

 そういう意味でいい人生を送ろうとするといい習慣を持つってことが大事な要素になってきます。夢を実現する上でも、いい習慣を増やし、悪い習慣をやめることって非常に重要だと思います。けど、結構そのことを重視している人って少ないような気がします。一方で成功している人、尊敬できている人って、いい習慣を持ってるんですよね。

 自分のことを考えてみると、中学時代は学校に行って、塾に行って、ともかく行きたい高校の受験に成功するために生活習慣を最適化していたような気がします。朝学校行く前に勉強するのがいいか、夜遅くまで勉強して朝はぎりぎりまで寝るのがいいか?とか考えたり、土日はどう勉強したりとか、ともかく受験勉強中心で考えていたような気がします。
 高校時代はアメフトをやっていたのですが、アメフトに熱中すればするほど、アメフトに最適化された生活習慣になっていったなあーと思います。練習の日は当然ながら、長期のオフの期間でもウェートトレーニングをやったりプロテインを飲んだりしないとなんか気持ち悪い感じがしていてずっと継続しました。
 高校生ぐらいまでって、結構まわりから生活習慣が与えられていた印象が強いのですが、大学時代は自由奔放でサークルやゼミなど集団行動をしない場では、自分で習慣を自由に決めれた気がします。まわりでもマージャンにはまるやつ、飲み会にはまるやつ、健康的な人とか、ともかく寝坊する人かいろいろだったと思います。
 一般的にはそれで会社に勤務するとまた会社で仕事をするという最適化がされると思います。社会人になると就業規則もあるし、プロとしての責任もあるので、これまたまわりから生活習慣が与えられる感じがするのかな。僕は、その後も、自分で起業した会社だったので、自由に生活をしてしまいましたが。。。

自由なのがよかったり、悪かったり両側面ありますよね。自由なのはストレスが少ない反面、規律をもっていないととんでもないことになりますよね。習慣というのは、自分の今おかれている環境から作られる側面もあれば、自分の意志により作られる側面もあります。



 それで、とても大事なことは、自分の使命・目標・目的に対して、またはその先にある自分の大きな夢に対して、自分の今の習慣は適しているのか?ということです。
 習慣を最適化する必要があるのです。最適化とは、いい習慣を増やしたり、すばらしい習慣はやめずにしっかり継続したり、悪い習慣をやめることです。それができたところで、あなたは「習慣を支配する」ことになるのです。
 完璧に支配することは不可能かもしれませんが、どれだけ夢に向かって自分の習慣を支配できるかで、成功の確率が決まってくることは間違いありません。


僕自身がここ数年でこころがけたプライベートというか生活面での習慣の改善は、他にもあるのですが、たとえば以下の通りです。
 1)自転車で通勤すること(運動不足対策)
 2)ジムに通い始めたこと(運動不足対策)
 3)早起きすること(朝は会社に到着するのが一番早く到着を必達)
 4)新聞を複数紙、毎日読むこと
 5)タバコをやめたこと(結婚を機にやめることにした)
 6)漫画雑誌を辞めて、読書に変えたこと
 7)英語の勉強をすること
 8)家事を毎週さぼらないこと(これまでは結構不定期だったので、結婚を機に改善)

 仕事面では仕事面で、いろいろな試行錯誤を繰り返しています。一番こころがけたことは、受け身で仕事をしないことです。よく言われているPlan→Do→Check→ActionというPDCAサイクルをしっかり行うように心がけました。PDCAの中でも「Plan」と「Check」を今まで以上に力を割くことにしました。計画をしっかり作り、Doの結果をよくチェックし次の行動につなげ、受身ではなく自分で狙ったところに戦略的に持っていけるように心がけています。
 漫然と義務感だけで仕事をしていても、質が落ちるし、自分にも会社にも成長がありません。今の自分の問題を解決して、成長のきっかけになる習慣をいろいろ練って実行したり、悪影響を及ぼしそうな習慣はやめるように気をつけています。
 このあたりはまた機会をみて、多くの人に使えそうなテクニックは、今後、紹介していこうと思います。



イチロー選手の言葉がまとめられた本の一節にある以下の言葉がありました。


ちいさいことをかさねることが、とんでもないところに行くただひとつの道

2004年10月にイチローが258本安打を達成したときの記者会見での言葉だそうです。一つの真理だと思いました。僕は、この言葉に本を読む前にNHKスペシャルでイチローがシーズンオフに同じようなセリフを語っていたのを聞いて、背筋に鳥肌が立ちました。「イチローほどの男でもそこまでの信念をもって、ちいさいことをかさねているのに、今の自分はちゃんとかさねているのだろうか?」と夜も眠れずにめちゃめちゃ自分に問い続けた記憶があります。


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また、鈴木敏文氏の言葉が記されたに以下の言葉がありました。

「業績は体質の結果である」

 僕は、習慣の先に体質があるのではないかと思います。よい生活習慣の上には個人のよい体質が育まれると思います。それが会社にとっても、会社のよい習慣の上に会社としての体質が出来上がります。結局のところ、業績というのは、その結果でしかないじゃないでしょうか。
 鈴木敏文氏は、この言葉を語る文脈の中で、セブンイレブンの基本4原則(フレンドリーサービス・クリンネス(清潔)・品揃え・鮮度管理)という基本の徹底が出来ないとそれが、問題として全て自分たちに返ってきてしまう、ふだんから基本を徹底することがなによりも大事だということが書かれていました。
 何がいい業績に結びつく体質なのか、経験、また、そこから出来上がる見識がないと、こうは言い切れないですね。この言葉に出会ったとき、数字の結果にだけ追いかけられている自分を恥ずかしく思いました。よい習慣(基本)をもち、よい体質をつくるという日々の基本である「ちいさいこと」をやらずにして業績がいい・悪いと一喜一憂するのは愚の骨頂だなと思いました。

どんな大きな夢に対しても、「ちいさいことをかさねること」だけだと思います。そのためにも夢に向けて「習慣を支配する」こと、大事ではないでしょうか。
 何が自分にとって「かさねる」ことであるべきなのかをしっかり考えてみてください。何を「かさねる」かしっかり考え抜いた上で、行動に移し、それをしっかり日々やり続け、また「かさねてきたこと」やこれから「かさねるべきこと」をレビューして、次の改善につなげる、っていうサイクルをやり抜くことが「習慣を支配する」ってことなんだと思います。

「言うは易し、行うは難し」
頑張ろう!