夢への道筋

青臭いけど、人が夢の実現のために発揮できる力って無限。夢を実現するための方法論について徒然なるままに。

選択の重み

2009-11-07 10:30:43 | ちょっといいはなし
日経新聞11月7日9面:共産陣営崩壊から20年の教訓
ポーランド映画監督アンジェイ・ワイダ氏インタビュー

---自由のある現在のポーランドをどう見ていますか?
「自由をどう使うかは一人ひとりが決めることだ。自由を手にすることは選択の重みが生じること。私は当時、人々は全員が自由を望んでいるのだと考えていたが、そうではないことに気付いた。旧体制では考えたり、決断したり、行動したり、熱心に働いたりする必要がない。覚悟の要らない、そんな旧体制に居心地の良さを感じる人々が予想以上に多かった」



「自由 = 権利」はある一面では事実だが、権利を行使するには【選択の重み】が伴う。選択の結果に対する責任を自分で取らなければならないからだ。この意味を権利を持つ人がどれだけ正確に理解できているかで、社会や組織の民度(レベル)がわかるような気がする。

「決断したり、行動したり、熱心に働いたりする必要がない」という組織は、生き残れないんだなということも感じた。

「旧体制に居心地の良さ」は人間の本質の一面であり、この側面を見逃しても、組織は束ねられないと思った。

考えさせられる記事だった。