夢への道筋

青臭いけど、人が夢の実現のために発揮できる力って無限。夢を実現するための方法論について徒然なるままに。

「坂の上の雲」を15年ぶりに読む

2008-11-06 21:58:25 | ちょっといいはなし
最近、15年ぶりに「坂の上の雲」を完読しました。

前回読んだのは、大学1年生の夏休みでした。

たぶん、政治学の授業の宿題だったようなおぼろげな記憶があります。
人間の記憶は曖昧なもので、15年前に読んだ内容は、「秋山兄弟」という陸軍・海軍の軍人兄弟がいて、正岡子規と関係があったいうこと以外あまり覚えていませんでした。


今回読んでみましたが、そこらへんの漫画や映画・ドラマよりも、熱中してハマッてしまいました。いろいろあるのですが、何が面白かったというと、「指導者のあり方」でした。


今回は東郷平八郎について。

この作品で一番格好いいなあと思った指導者は、東郷平八郎でした。

どこに惹かれたかというと、下記に整理できます。
1. 国際法に忠実な指揮を行う
2. 死人を前提とした作戦を極力回避(自沈作戦)
3. 日本海海戦で艦橋に立ちっぱなしで動かなかった
4. 命中した弾の数で戦争は決まるという原則に忠実だった
 ・命中率を上げる訓練をともかく最優先で徹底してやらせた
 ・8000m以内まで発砲させない
 など
5. 降伏した敵将への態度
6. 現場の場数を最も踏んできた人物が国の運命がかかった決戦で最高指揮官に選ばれるという海軍の人事
7. 部下にかませているようでいて、重要なところでしっかり自分の意向を織り交ぜるところ
8. 解散の辞で「古人曰く勝って兜の緒を締めよと。」と締めくくっているところ。



でも、とくに4.の「命中した弾の数」という原則に忠実でブレなかったというところに共感を感じました。


それは、つまり、海戦指揮のスペシャリストだったからなんだと思いました。

何かの道を追求した先に大きな使命が待ってるんじゃないかなあと思いました。

上っ面だけで、指導者たることは難しい。

日々精進。