国語塾長、情報集めて考えます・書きます的ブログ

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タキーレ島の思い出

2021-03-18 22:29:53 | 旅行
ウロス島
葦(トトラ、という)でできた島


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本年(2021年4月より)の募集に関わる記事

2021年度募集要項

新年度の入塾希望者(話を聞きたい方も含めて)の面談日程(3/4月)と休止期間について

もへじは少し変わります、そして今後は?


リンクしておりますので、プチッとな、してご覧下さい。


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★本日の記事★
ペルーのチチカカ湖に旅したときのこと。
チチカカ湖。
小学5年の時に衝撃を受けた。
この湖の島に葦でできた浮き島があって、そこで暮らす人たちがいる、という記事をお年玉で買った世界の国々事典のような本で読んだからだ。
いつか行きたい・・と、ずっと記憶のどこかにあった。

ペルーは10日ひとり旅した。
クスコ(多分3泊)とマチュピチュ(多分2泊)チチカカ湖のほとりの街プーノに1泊・島に1泊・プーノに戻って1泊。行き帰りの都合で首都のリマ2泊。
で、チチカカ湖。
まず、私がずっと気になっていた葦の島はウロス島だ(冒頭写真)。
ホントに葦だった。
この島滞在中、足元が心許なかった。
迫害されて、葦の島に住むようになったという話だが、ふつーは山に逃げて、海の上に自分らで島は作らんと思うが。
ここで聞いたのは、葦の島だから火事が多くて、そのたびに子どもが犠牲になっていた。ソーラー発電をするようになってそれが減った。それをしてくれたのは、日系人大統領のフジモリ氏。
この地域での評判は高くて神様みたいにいわれていておどろいた記憶がある。

民泊したのはアマンタニ島。
ほとりの街プーノから葦の島ウロスによって、そこから1時間以上船に乗った。
かなり大きな、山の上に古代遺跡が残るような伝統的な生活をする島。
穏やかな初老夫婦のお家に、新婚旅行に来たデンマーク人夫婦と配分?されて一緒に過ごした。彼の方が家電店勤務とかで、私のカメラの不具合を直してくれて有り難かったわ。

この島からプーノに戻る途中に寄った島がタキーレである。
この島、とても平等な島、政治的な言葉でいえば「プチ正しい共産主義」
どういうことかといえば、島の自治組織が島を仕切っていて、任期1年の代表20人ほどであらゆることを決めていくのだ。
島に船が着くと坂道を延々と上がって、集落に着く。
車の走るような道路は見当たらなかった。
電気はソーラー発電でまかなわれていて、水道は所々に公共の蛇口がある感じ。
島を散策した後でレストランに行ったのだが、まあ料理が出てくるのに時間がかかった、かかった。
島時間である。
標高が高いので、火力の弱いプロパンだと沸騰したり、煮炊きが遅くなるのだと思う。(推測)
メニューは1つだけ。
湖で捕れる鱒のソテー、キヌアスープ、あとパンだったかな。
デザートもあった気がするが・・・忘れた( ̄ー ̄)
島中のレストランメニューも価格は決まっていて、売られるもの値段も決まっていて。
それは前述の島の自治組織が決める。
売られるモノ(目玉)は、織物。
男子も女子も織る。
結婚も織物で決める。あれこれ聞いたけど、これまた忘れた。
ただその家の模様とか結婚した人としてない人の柄が違うとか、ものすごく細かい織物や身につける約束を聞いたけど・・・詳細は忘却。
1つだけ島で買った品が塾の壁に掛けてある。
観光客から得た収益は基本的に平等に分けられる、子どもの教育にもつかわれる。
子どもたちは島の外で教育を受ける。

卒業後に帰ってこない場合は、それ以降は島には帰れない。
あるいは島から出たら帰郷して再びすむことは許されないということだった。

このあたりは、私の英語能力の聞き取り不足かもですけど・・・。
外の資本主義(先住民にとっては植民地支配の匂いが残るものだ)や物質主義の泥をたっぷり浴びた人はもはや島に住めない、というか島をダメにするということなんじゃないか。

話横道
このツアーのガイドは英語のみ。15人くらいいた気がするけど、日本人はいなかった。
この英語ガイド氏は、日本人ということで格別に親切にしてくれた。
それはフジモリ氏と大いに関係するような。
彼は、フジモリスクールで学んだ、と誇らしげに語ってくれたのだ。
フジモリスクールとは、フジモリ氏が主に先住民の優秀な子達を無償教育するものとして作ったみたい。
これまた、私の英語能力の限界でこの程度しか理解できず。
自分が今の仕事をできるのはフジモリ氏のおかげ、ということを語っていた。
熱く語っていた。

戻ります。

今時の世界で問題起こしている共産主義(社会主義・グローバリズム)は、要するに一部のチョー富裕層と特権階級がそれ以外の大多数をいてみれば人間家畜のように支配するという形。CCP・中国がいい例だ。
これは、要するに一種の王政の変形バーションでしょ。
それも、暴政だ。
世界がそっちへ向かっているっておかしい。
退化している。
ホモサピエンスの黄昏。

タキーレも含めてアマンタニも農耕生活だ。
ゆったりのんびり。
私には無理かもだけど、いいなと想う。
進歩や変化や、変革だけがよいわけじゃない。
縄文時代は6千年続いて、大きな争いもなく、その代わり激動・変革もなかった・・。
その生活はチチカカの島々、タキーレみたいだったんじゃないか。

好きな時代に輪廻転生できるなら縄文がいい。(とぶっとんでみる)

チチカカの島々、たまあにふっと思い出す。



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