サラリー
サラダ
青菜に塩
手塩にかける
塩梅
敵に塩を送る
思いつくだけでこんなにあります。
まだまだ、ありますね。
サラリーマンの「サラリー」はラテン語の「salarium(塩の)」が語源。古代ローマで、軍人や役人に「salarium」と呼ばれる現金が支給されたが、それが塩を買うためのお金、として支給されたんだとか。
サラダのサラ、塩をかけてある野菜。
敵に塩を送る・・・上杉謙信が武田謙信に塩を送った逸話。
子供を愛情いっぱいに育ててることを『手塩にかける』・・・あの方は、手塩にかけて一人息子を育てた、みたいな使い方。
青菜に塩をかけると、シンナリすることから、元気がなくなっているときのたとえ。
塩梅(あんばい)・・・広く使われている言葉。いい塩梅にできた、いいあんばいに仕事が進んでいる・・・等々。
調べてみると
>ほどよく並べ、ほどよく処分すること。政治を補佐し事を処理すること。
羹(こう)(スープ)を作るときに、塩(しお辛さ)と梅(酸っぱさ)をほどよく調和させ、味加減をすることから、物事をほどよく調和・加減することをいい、臣下が君主を助けて善政を行わせることをいう。
ということらしい。
古来、塩に冠することわざや慣用句は、西洋・東洋問わず多い。
それだけ、塩が大事。命に関わる食べ物だってコト。
その昔、グリーンランドに旅した。
そのときに乗った氷山ウオッチのボートの先住民族さん(エスキモー)に招待されたことがある。
理由は、兄が札幌に住んでいるので、日本には特別の親しみがあるから。
はあ・・・・・どのときに、いっしょに招待されたのはデンマーク人のご夫婦。
ホテルに帰って、彼のタイ人の奥さんに言われた。
あなたは、フルボード(食事付き)なんだから、ホテルでご飯を食べた方がいい,何が出てくるか分からない。
夫は行くが、私は行かない・・・助言に従った。
翌朝、朝食の席で夫さん(デンマーク人・コペンの工科大学の先生だった)から聞いた話。
まるっと、1頭のアザラシが出てきた。(もちろん生)
で、内臓を取り出して、それを勧められたという。
あなたが来れば、あれはあなたの食べ物(笑)
彼は、予め、村に一軒しかない雑貨屋で、冷凍の肉を買っていって、自分はこれを食べる、調理させてくれ、それは(アザラシの内臓)あなたたちが食べてくれたらいい、といって断ってセルフの料理を食べて過ごしてきたらしい。
彼の話だと
内臓は一番のごちそう、お客さんに出すのはもてなし。その理由、内臓には、塩は含まれている、またビタミンやミネラルも含んでいるから。とても貴重な部位だってコト。
なるほど、なるほど。
塩って、健康を左右する、命に関わるってコトがこのアザラシ食いの話からもよく分かった。
懐かしい思い出。
タイ人の奥さんは、顔をしかめて、行かないでよかったでしょ、という顔をしたが(笑)
(余談ですか、こんな話をしてコミュニケーションしていた自分にびっくりだ。ちなみにほぼたどたどしい中学英語、周囲の方々が日本人はアタマいいけど?英語ができない、っていうことをよく理解した上で話してくださっていたと思う、それとひとり旅しない(といわれていた)日本人が変わったところに一人で来ているって好意的視線もあったかな、もう25年以上前の話ですけど)
話を元に戻します。

宮崎の旅で持っていた本、左側・・に「減塩が病気をつくる(石原結實先生)」あがった。
『塩分は身体に悪い」という固定概念が戦後生まれた。しかし、『減塩』で免疫力が落ちて、癌にかかりやすくなる。
塩分の取り過ぎで高血圧になるという点のみで塩を悪者氏にて減塩、減塩、結果、1957年には、36,9度もあった日本人の脇の下体温35度から36,2度まで低下。癌にならない身体は、体温36,4度とよく言われているが、それ以下の人が多い。癌が増える,という流れ。また減塩は鬱や自殺との関連もあるとか(そういえば、東北は自殺が多い、減塩と日照時間との関係?)
アメリカの調査では「食塩摂取量と死亡率に明確な相関性はない」という結果も出てきているとか。

これ、記事の最後の1ページ。(ぼけててすみません _(_^_)_)
私たちの遠い先祖は海にいました。
血液はその『記憶」を持っています。
極端な減塩は、健康を害する。
減塩神話から目覚めましょう!
良質の塩(お値段高め、昔ながらの製法で作られた、ミネラルや雑味の多い塩)を摂取しましょう。
ちなみに私の愛する伊豆大島『海の精・干し塩」は、天日乾燥した塩。
ホントに美味しい
マイルドでミネラルたっぷり、上等のお酒を飲むときは、この塩が肴です。
ただ、昨今の値上がりで、以前の倍のお値段となっていて、泣けます・・・しかし、『海の精・干し塩」からは離れないぞ。
そうそう、魔除けや浄化に塩を使う。
つまり、塩がそれだけのパワーを持っているってことでもある。