蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

アップルペイ  (bon)

2017-08-25 | 日々雑感、散策、旅行

 アップルパイではありません。 Apple Pay(アップルペイ)です。

 昨年(2016年)10月に日本でサービスが開始されたiphoneによる「お財布ケイタイ」
サービスです。

 未だガラケー愛用者の身には、やや遠いお話として表面知識だけで、使用感などの実感
が伴っていないので迫力に欠けますが、そのサワリなどを綴ってみたいと思いました。
既に利用されている方々も多いかもしれませんが・・。

          iphone7plus
            (ネット画像より)          

 ネットサイト “アプリオ(appllio)”には、モバイル関連のサービスが詳しく出て
いましたので、もっぱらこちらを参照させていただきながら、以下に要点を列記します。

1、アップルペイは電子マネーが入った財布である。

  Apple Payでは「Suica(スイカ)」と「iD(アイディ)」「QUICPay(クイックペイ)」
 の3つの電子マネーに対応しているといいますから、交通機関や店舗での電子マネー決済
 に使えるのです。 iphoneさえ持っていれば、日常の大体のことが出来るという訳ですね。
  また、対応アプリやウェブサイト上でのオンライン決済にも使うことができるのです。
  現在、「PASMO」や「ICOCA」などには非対応だということです

2、「Suica」以外にどんなカードが登録できるか?

 電子マネー QUICPayに対しては、JCB、オリコカード、クレディセゾン、ビューカード、
 三菱UFJ、ニコス、アメックスなど、ID に対しては、三井住友カード、イオンカード、
 dカード、ライフカード、ソフトバンクカードなど。  この他、プリペイドカードも登録
 できるそうです。

3、利用できる端末は?

  Suicaや街の店舗で使えるのは、iPhone 7、iPhone 7 Plus、Apple Watch Series 2と
 あります。 iPhone 6以降のiPhone、iPad Air 2以降のiPad、Apple Watch 1は、アプリ
 やウェブのApple Pay対応の支払いで決済する際にはOKですが、上述の決済は出来ません。

4、どこで使用できるか?

  Suicaは、交通機関で使用できるほか、店舗での使用は、以下のマークのあるところで
 使用可能とあります。

      利用可能店舗
        (アプリオより)

 

 つまり、どういうことかと言いますと、iphone7/7plusに、上述の電子マネー対応の
カードが登録されていると、例えば、交通機関の改札を通る時に、この端末をピッとかざ
せばよく、飲食店や物販店舗で支払いをする時も、ピッとやればOK。財布の中に、現金や
たくさんのカードを入れておく必要がないということになります。
 Suicaなどでは、オートチャージ機能もそのまま適用できるとありますから便利ですね。

         

 ところで、ネット記事『キャッシュレス化の進展と各国事情』(中川 淳、MS&AD基礎
研究所株式会社、主管上席研究員、2017.7.21)によれば、カード決済の国別状況が、
下図のように示されています。

       

 各国ともカード決済が進展し、キャッシュレス社会への動向が見られますが、先進国
である米国が、ほぼ平均的な位置にあり、日本はかなり低い状況が示されています。
日本は、もともと現金志向が強い文化であるためで、ATM網が発達しており、まるで
「ATM大国」だといっています。
 日本と同様現金志向の強い韓国がかなり高い比率にあるのは、政府がクレジットカード
利用促進策を採用して所得控除等のインセンティブを与えたことが主因であるとみられて
います。 中国は、2002年から銀聯カードによる決済サービスが主流となり、現在では
さらにスマホの搭載されたアプリでQRコード決済、アリペイ、ウィチャットペイが普及
している。とあります。

 偽札問題もあり、先頃インドでも突如高額紙幣が禁止されたように、次第にキャッシュ
レス指向にあります。

 先ごろのテレビで、どこかの海水浴場(日本)で、QRコード決済(つまり、財布を持た
ない、つり銭不要)の実証実験が行われているのを報じていました。

        決済の先進度   
        

 

 話がまたまた、横道にそれますが、30年ほど前に、郵政省が音頭をとって 『世界の
ICカード事情』なる調査に参加して、各国を回りましたが、当時、アメリカといえども
ICカード導入にかなり消極的であったのが印象的です。ICカードのコスト、さらに決済
時点のオーソリゼーションコストが問題でした。ヨーロッパでも実験が行われえていま
したが、スポーツジムなどのエクササイズ記録などへの可能性でしたね。

 しかし当時の話題で、面白かったのは、鉄道各社を乗り継ぐときに、このICカード
記録で、いちいち切符を買わなくても済みそうだ・・というのは、今もって有益な議論
だったのです。

 横道にそれついでに、もう一つ検証してみたことがあります。 上の図から、最終
消費支出に対するカード決済が、日本で大体20%あたりを指していますが、我が家では、
計算違いが無ければ、6割以上、少なくとも半分以上がキャッシュレスなんです。旅行
などは除外していますが、食料品などは生協で銀行決済ですし、最近ネット通販(カー
ド決済)も多くなっているからかも知れません。

            

 本題に戻ります。日本では、通販やネット予約の場合はクレジット決済などが多い
ですが、実店舗での支払いは、まだまだ現金で支払う人が多いのではないでしょうか。

 2020年の東京オリンピックを控えて、経産省は、「キャッシュレス決済の普及による
決済の利便性・効率性向上を図るための対応策」を取りまとめています。(平成26年
6月24日) すなわち、

(1)海外発行クレジットカード等での現金の引き出しが可能なATMの普及
  メガバンク3行に続き、主要コンビニエンスストアATMについても、海外発行クレ
  ジットカード等に対応予定。

(2)地方商店街や観光地等でのクレジットカード等決済端末の導入促進
  商店街振興の補助金等を活用し、地方商店街や観光地等において決済端末を導入
  することにより、クレジットカードの使用環境を整備。

(3) 公的納付金の電子納付の一層の普及
  年金保険料や国税の電子的な納付が可能となるような所要の措置の検討。

 日本もキャッシュレス社会を目指しているのですね。 この、Apple Pay は、大きな
インパクトになるかもしれませんね。

 私の携帯は、まだガラケーですが、カードで、オートチャージ付きのsuicaを利用して
いて、どこに行くにも、いちいち券売機の前で小銭を探すなどの手間は全くなくなり、
とても便利だと感じています。乗り換えの時も、ピッ、ピッとするだけで済んでいます。
お陰様で、料金はいくらかかっているかとかについては、もう頭から離れてしまいました。
 
 
40年ほど前、始めてヨーロッパに行ったとき、ホテルで、“カード支払いでもいいです
か?” といってダイナースカードを出した時、両手を広げて “of course !  you are
very honourable” といって、にこにこして処理してくれました。
 あとで、知人に話すと、それは、現金より信用が高いからだよ・・現金だと、素性が
分からないが、カードは認証されているから・・なるほど! と思ったものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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