兵庫県の但馬空港上空から
スカイダイビングをした。
大変貴重な体験だったと思うけれど、
人生に1度きりでよいと感じた。
いざ始まってしまえば、
高度4000mから
自由落下で45秒ほど、
パラシュートによる降下が5分弱。
想像していたよりかなり短い時間で
地上まで到達する。
<経過>
①地上で、ものの5分ほど必要最低限の講習を受ける。
(上空の姿勢の練習と着地時の両足の所作のみ)
②地上からセスナ機で約20分かけて
上空4000mまであがる。
乗員は、機長、単独でのスカイダイバー3名
2人組のスカイダイバー2名(自分とインストラクター)
の計6名。
かなり高度があがってから、初めて自分とインストラクターが
金具で連結され、二人羽織のようにくくりつけられる。
③先陣で前述の3名が次々と飛び降りる。
④セスナの端で足を宙ぶらりにしたまま1分ほど呼吸を整える。
⑤インストラクターの「Ready set go」の合図で飛び出す。
直後3秒ほどジェットコースターの落下時の内臓が浮く感覚を
味わう。完全に死ぬと感じる。
⑥その3秒ほどの、重力加速と空気抵抗がつりあう所まで
加速した後は、線を引いたように、全く感覚がなくなる。
落ちているのか、浮いているのか定かでない、
自分には完全に空中の一点に固定されているように感じられた。
この段では大変不思議な事に、全く恐怖はない。
⑦45秒ほどの自由落下ののち、パラシュートが開く。
⑧ここへ来てやっと、強烈な向かい風が治まり
インストラクターと会話が出来るようになる。
ゆったり旋回などしながら、5分弱で地上付近に達する。
⑨この間、景色を見たり会話したり出来るが、
足元を見ると、今自分が宙吊りで空中に居ることを
再認識して怖い。しかし遠くに目をやれば
兵庫の山並みが彼方まで見渡せ、さして気にはならない。
むしろ、パラグライダーの動きに酔ってしまい、
空中でかなり気分が悪くなり、
早く地上に降りないかとそればかり考えていた。
⑩地上にランディング。インストラクターが着地するため、
足を上げるよう指示されるが、筋力が無いのでほとんど上がらない。
速度は少しスピードを出した原チャリくらい。尻もちをついて、
なだれこむようにランディング。
下手に足をバタつかして着地しようとすると
足をくじいてかえって危ないように思われた。
・地上に戻ってからも30分弱くらいは酔いが残っていて
気持ちが悪かった。
・セスナ機がかなりボロく、上空で飛行機自体がくたびれそうで
不安になった。
・上空飛ぶ直前まで
片方の扉が取り払われた機体に乗っているので
風が猛烈に吹き込んで、また気温が低く
かなり寒かった。恐怖と寒さから逃れたい気持ちが半々だった。
・パラグライダー部分の酔いは、かなり個人差があるらしい。
パラシュートで下降しながら、
やっぱり人間は地上で生きる生き物だと
つくづく思ったし、
高い所が好きな人、内臓が浮き上がる感覚が好きな人には
向いているものだと感じられた。
空の高い所から、自由落下するという感覚は、
今までの人生で体験したあらゆる事象のうち
どのジャンルにも属さず
表現の難しい、独特の感覚というより仕方がない。
従って、スカイダイビングの感覚は
ある意味では臨死体験のようなものかと結論づける。
体験した者しか実感することが不可能で、
体験した人も、他に例えようがないジャンルの事柄なので
自分の中でも、うまく消化ができないもの、
そういうものかと感じた。
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いいなぁ!!
実は自由落下してる間、最初の3秒以外、あんまり覚えてない。