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仮面ライダーW最終回によせて

2010-08-30 | 特撮
「仮面ライダーW」、ほぼ全国的に昨日最終回を迎えたわけですが
大変満足させていただいたので感想などを。

本来の大筋のストーリーは前回で完結し、
ほぼエピローグといっても良い最終回。
ネットのあちこちで触れられているように
叙述トリック的な仕掛けが入っていた最終回でしたが
(EXEの事件と若菜覚醒は時間が異なる)
一人で戦うヒーローとしての仮面ライダージョーカーの活躍や
最後のフィリップ復活などきっちりまとめてきたなぁ、と。

「クウガ」から始まった平成ライダー、
回を重ねるごとに異色さや奇抜さを打ち出すようになり
ヒーローの王道的展開からずれた部分というのも
多くなっていたように思います。
ちょうど「ダークナイト・リターンズ」「ウォッチメン」以降
アメコミの多くが『グリム&ウェッティ』・・・
暴力的でハードな展開を志向していったような感じで、
「クウガ」のシリアスさ、リアル志向的な面がひとつの枷になっていたような
そんな感覚も感じていました。

そんな平成ライダー10年の歴史を総括した上で破壊してみせたのが
前番組であった「ディケイド」。
丸投げ最終回などほめられたものでない件も多かったですが
10周年のお祭り作品として放送中は十分に楽しんだのも事実です。
そしてディケイドが破壊した後の更地にできたのが
「風都」という新たな舞台であり、「W」という物語であった、と。

「探偵物語」などを下敷きにしながらも、
探偵もの・ヒーローものとしての軸をしっかりと持って
王道をしっかりと描いてきた作品だったように思います。
メインライターの二人(三条陸、長谷川圭一)が
それぞれの色を出しつつも、この「風都」という舞台を愛し、
「W」、そして「左翔太郎」「フィリップ」「照井竜」という
3人のヒーローを愛してくれたことが
作品の根っこが揺るがず、面白い作品になってくれた
一番の要因になっているようにも思います。

情報出始めのときはあの半分こ怪人なデザインに
違和感があったのも事実ですし、
寺田克也デザインのドーパントも
最初のころには若干の違和感がありましたし
(マグマの炎はCG再現でやるべきだったろ・・・)
全話外れなしといいきれるかの自信はないですが
(片桐仁無駄遣いしたよね・・・)
後から見直しても面白い、と思えるし
『平成ライダーっていろいろあるけどどれから見ればいいの?』と
いわれたときに「最初の1本」としておすすめできるレベルの
そんな面白い「仮面ライダー」だったと思いますし
ここ数年の日本のドラマの中でも
面白いほうに入る作品だったと思います。

来週からは小林靖子メインライターの「オーズ」。
基本設定からは今までの平成ライダーっぽさを感じる作品ですが
はたしてどんな作品に仕上がっているのか、が楽しみです。

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