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ブラック・ウィドウ

2021-07-08 | 映画

暗殺者、スパイ、アベンジャー。

シビルウォー」から「インフィニティ・ウォー」の間、
ソコヴィア協定への反乱者として追われていたナターシャ・ロマノフ…
”ブラック・ウィドウ”の今まで語られていなかった戦い。

「過去」を清算しようとする彼女の前に立ちふさがるのは
ヒーロー達の体術をコピーした強敵・タスクマスターに
自分と同様に生み出されたウィドウ軍団。

そして、彼女の前に現れる「妹」、「父」、「母」。
これは「家族」の物語。

配信ドラマという形で新作は作られておりましたが
コロナ禍もあって劇場ではずいぶん久しぶりとなってしまった
MCUシリーズ最新作。1年以上の公開延期なんですね。
ほぼ同時配信(Disney+で明日からプレミア配信開始)ということで
全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)とディズニーの間の係争もあってか
TOHOシネマズなどの配給会社系劇場ではかからない、という事態ながらも
ユナイテッドシネマで見ることができました。

断片的にしか語られてこなかったウィドウの過去を掘り起こし
それを清算することで彼女の物語を「終わらせる」作品となったわけですが
そのストーリーの根底に流れるのは、「キャプテン・マーベル」と同じく
『女性を押さえ付け、コントロールしようとする”悪”』との闘い、というテーマであり
激しく痛快なアクションやカーチェイス、笑えるシーンもありつつも
時事的なテーマについても考えさせられるという
言ってみれば「キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー」以降の
『いつものMCU』としてきっちり仕上げた作品だったな、という感想に。
月曜に見た「ゴジラvsコング」のような悪い意味での凸凹感がない
ものすごく「ちゃんとした」ハリウッド大作のアメコミ映画。
それも悪い意味での、を含まない感じ、という完成度。
(見るのに予備知識を必要とする部分はありますが、
 これ見に来る人は当然今までのMCUは追ってるでしょ?って前提でしょう)

…完全な形で楽しまれたい方は、現在Disney+で配信中のドラマ作品も
(現在進行形の「ロキ」はおいといて)履修しておいたほうがいいかもしれません。
(その一方で「エージェント・オブ・シールド」や「ディフェンダーズ」などの
 マーベルテレビジョンのシリーズは正式に『レガシー(=正史ではない)』扱いが確定した模様…)

コメント
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