cero "Contemporary http Cruise"
コロナウイルスのパンデミックによるイベント延期/中止の嵐が世界中を吹き荒れ、
多くの人たちの感情を黒く塗りつぶす中、アーティストたちは本来のライブの予定の代わりに
無料で無観客ライブ中継を行ったり、過去のライブ映像を流したりという形で
ファンサービスを行っております。
しかし、それは彼ら並びにスタッフにとっては
身を切ってファンへと還元するサービスにほかならず、
中止/延期のダメージに加えての配信制作費(当然これもタダではないでしょう)まで
被ってしまうということがファンにとっても歯がゆい部分ではございました。
(いや本当にNUMBER GIRLの配信投げ銭とかしたかったわ)
そして仙台でのライブ/アフターパーティが延期となったcero、
その所属レーベルであるカクバリズムは今回「有料配信ライブ」を急遽決定、
60分の配信ライブのチケットを1000円+任意の投げ銭というかたちで販売、という
マネタイズ化を行うことになったわけです。
ライブ配信は13日21:00から。
チケット購入は13日23:59まで。
カード以外にコンビニ決済なども可能(手数料はかかります)、
配信途中の巻き戻し再生はできないけどライブ終了後一週間アーカイブ再生が可能。
サポートメンバーはフル参加、
「POLY LIFE MULTI SOUL」ツアーで磨かれた楽曲に最新曲「fdf」を加えた
セットリストで行われるライブをPCでもスマホでも楽しめる、というライブ、
皆様も見ない手はありますまい。
今の日本のインディーポップシーン・・・にはすでに収まらないライブを
ぜひ一緒に楽しく見つつ、事態の鎮静化、ライブ再開の日を願いたいものです。
そして他のアーティストも、アーティストや事務所などの規模に合わせた
無料公開/マネタイズのバランスをとれるような施策を行っていく契機になってくれると
この騒動が長引いたり、また同様の事態が起こったときの対策としていいんじゃないか、と
今回のカクバリズムの英断に対して思っております。
インディーレーベルの身軽さゆえにできること、ではあるかもしれませんが、
ジャニーズでもLDHでもホリプロやアミューズとかでも
こういう前例が出来れば、同様の立ち回りはできるんじゃないかなぁ、と。