セミテから南下して、今度はパルムの町へ。
船に乗れば近道できる。と思ったが、やっぱり甘かった。
ガテアの武器屋と同じだ。許可証がなければ、ここでは船にも乗れない。
それでも港町ならと、市場に期待を賭けた。
手鉤の修理用も兼ねてロープを買い足す。
あと、セーブルが革の服を一揃い買っていた。
アイツが着るには、ちょっと小さい気もするが……。
そろそろ行こうかと考えた時、盛り場の方が騒がしくなってきた。
人混みに寄る野次馬の話を聞くと、酒場の地下で反乱軍が、皇帝軍に捕まったとか。
と、一人の男が人混みから外へ飛び出してきた。
その後を皇帝軍の兵士たちが追いすがる。
俺たち四人は、同時に目配せし合っていた。
まず俺が開戦の狼煙を上げる。
「んだよ、うっせーなぁ!」
そう言って、アジュアを後ろへ突き飛ばす。
アジュアは大袈裟に悲鳴を上げ、兵士の足下に倒れ込む。
計画通り!兵士たちは次々と将棋倒し。
なおもアジュアに突っかかる(フリをする)俺を、
セーブルが止める(フリをする)が、巻き込まれる被害者は更に増える。
トドメにエリュテイアが、きゃあきゃあ叫んでもっと野次馬を増やす。
って、女の子だからって卒倒まで演技するのは、やり過ぎじゃねーの?
最初に飛び出した男が安全に逃げ去ったのを確かめてから、俺たちも逃げ出した。
船に乗れば近道できる。と思ったが、やっぱり甘かった。
ガテアの武器屋と同じだ。許可証がなければ、ここでは船にも乗れない。
それでも港町ならと、市場に期待を賭けた。
手鉤の修理用も兼ねてロープを買い足す。
あと、セーブルが革の服を一揃い買っていた。
アイツが着るには、ちょっと小さい気もするが……。
そろそろ行こうかと考えた時、盛り場の方が騒がしくなってきた。
人混みに寄る野次馬の話を聞くと、酒場の地下で反乱軍が、皇帝軍に捕まったとか。
と、一人の男が人混みから外へ飛び出してきた。
その後を皇帝軍の兵士たちが追いすがる。
俺たち四人は、同時に目配せし合っていた。
まず俺が開戦の狼煙を上げる。
「んだよ、うっせーなぁ!」
そう言って、アジュアを後ろへ突き飛ばす。
アジュアは大袈裟に悲鳴を上げ、兵士の足下に倒れ込む。
計画通り!兵士たちは次々と将棋倒し。
なおもアジュアに突っかかる(フリをする)俺を、
セーブルが止める(フリをする)が、巻き込まれる被害者は更に増える。
トドメにエリュテイアが、きゃあきゃあ叫んでもっと野次馬を増やす。
って、女の子だからって卒倒まで演技するのは、やり過ぎじゃねーの?
最初に飛び出した男が安全に逃げ去ったのを確かめてから、俺たちも逃げ出した。