タクシーの運転手であるオスマンさんの言うところによると、新疆ウイグル自治区内における石油採掘の会社は全て中国国営のものであるという。彼が珍しく中国の文句をこの時言った。「ああやって石油を掘って全部中国内地に持って言ってしまうんだ。私はあれが一番中国の許せないところだ」と。私はこれまで、オスマンと同乗している時に、中国の事をどう思うか?とか、新疆ウイグル内での教育については中国の事をどう教えているのか?という事を何回か聞いた。彼はあまりそのことに対して積極的に中国批判はしていなかったが、石油問題になったら違っていた。明らかに「金になる資源を中国に吸い取られていて、貧乏なのはヤツらのせいだ」という思いが入っていた。そういえば、タクシーの値段交渉においてもそうだった。彼は「ここはウイグルだ。ウイグル人は約束を守る」と言っていた。これはあきらかに中国に対するあてつけの言葉だったのだろう。つまり「中国人は約束は守らない」と言外に含んだモノの言い方である。
しかし、それにしても簡体字というのは読みづらい。漢字は古くは漢の時代に完成された文字であった。それが古代の日本に輸入され1500年以上の時をこえた現在、本国である中国では簡体字という簡略化された文字に置き換えられ、遠く離れた輸入した日本が、いまだ繁体字という漢の時代のままの漢字を使用し続けている。現在、中国では繁体字が読める人が少なくなってきた。筆談においても繁体字では理解できない人が多い。香港・台湾人などは今でも繁体字を使用しているので、筆談に関しては彼らと行うほうが意志の疎通がやりやすい。
しかしニュースなどで「新疆には石油が出る」と聞いていたが、実際にこの目で見ると、結構広い規模に渡って石油が出ていることがよく分かる。その埋蔵量はいかほどのものなのだろうか?
さて、葡萄園に行ってきたときの看板の写真をここでお見せしよう。国家AAAAA級景区とあり、観光地としてはかなり等級が高いこの葡萄園。おそらくこの観光地など中国国家によって管理、そして売り上げなどが送金されているのだろうが、そんなことよりもこのマークを見て、なにかを思わないだろうか?私はこの看板を見た時に、あれ?この看板のようなデザインをどこかで見たことがあるぞと思ったものである。なんだったけ・・・としばし考えること5秒。そうだ、これだよこれ!
ご存知スターバックスコーヒー。数年前、北京の故宮博物館の中にこのスターバックスコーヒーがあったそうだが、多数の中国人から「故宮に外国の資本のコーヒー屋があるとはけしからん」という声が多数あって、国家によって強制的にテナントを追い出されたという話があった。その後、その場所には中国の資本のコーヒー屋が入ったという。しかし・・・もしもこの葡萄園のマークがスターバックスからデザインの一部をパクったとすれば、彼らの精神構造は屈折しているとしか言いようが無い。私は中国の風景や何も知らない気のいい人民には好感がもてるが、中国政府は「クソ」だと思っているので、この葡萄園のデザインについても完全にスターバックスのパクリだと思っておくことにして、中国政府をクソミソに非難することにする。
さて、中国旅行記ばかりを書いてきたが、チョットこの辺りで一端休憩し、中国帰国後の日本で撮影した写真などをボチボチ紹介するとしよう。
この写真はiphoneで撮影した6枚の写真を、iphone有料アプリのAutoStitchというパノラマ写真加工ソフトを使って作ったパノラマ写真である。このアプリはパノラマ編集がとても簡単なので重宝しております。撮影場所は千葉の某所の駅前にある公共タワーの11階からの眺め。
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