Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

海外旅行の情報を旅行記として綴った記録。EOS5Dとiphoneで撮った写真をあげております。

THE 入国審査

2014年12月08日 23時42分17秒 | ハワイ旅行記2014

約70年以上前の本日、すなわち1941年12月8日は日米開戦の日である。場所はハワイの真珠湾。真珠湾といっても東京湾のような大きな湾ではなく、水深が12メートルそこそこの浅く、そして小さな湾である。その湾の中に「フォードアイランド」という面積約173ヘクタールの島がある。帝国海軍が奇襲をしたのはまさにこのフォードアイランドに停泊する戦艦や巡航艦、そして駆逐艦に航空機である。真珠湾攻撃の内容については、後にアリゾナ記念館の記事の中で触れることにして、話題を変えよう。

まずは、恒例のハワイ旅行に関する費用の面と、手続きについて簡単に記そうと思う。時差は19時間。日本時間から1日引いて5時間を足せばハワイ時間になる。出発したのは8月5日の21:10。ハワイ時間だとこれが1日引いて5時間足すので8月4日の26:10である。すなわち8月5日の2:10ということである。航空会社は大韓航空。KE9051便であった。さすがに夏休みのまっさかりのしかもお盆間近のチケットは高い。4泊6日の旅行で可能な限りやすいツアーを探したのだが、燃油サーチャージ込みで16万円くらいかかってしまった。(2014年8月現在) そしてアメリカに入国するときには、まえもってESTAの申請をしておかねばならない。これは2001年のニューヨークテロの後、アメリカの入国検査はいっそう厳しくなり、ESTAというネット上の申請が義務化されたということだ。このESTAは旅行代理店でも手数料さえ払えばやってくれるが、個人でも申請は可能である。申請は15$かかるのだが、これを旅行代理店でやってもらうと申請費とは別に手数料が3200円もとられるわけである。今回私は兄の結婚式に出席するためのハワイ行きである。しかも、兄の友人の航空券の手配も仰せつかっている。そうなると、この手数料3200円は友人の数だけ発生するわけで、15$とは別に取られるなどバカバカしい。ネットで申請してみると、クレジットカード決済ではあるが、べつに難しくもなんともない。名前とパスポートナンバーくらいを入力すればすぐにすませられる仕事だ。

さらに旅行会社の旅行保険も代理店で手配できるが、これも自分で旅行保険をみつけて個別に手配したほうがオトクである。そもそも、最近のクレジットカードは旅行保険が付いているものも多く、初年度年会費無料というゴールドカードもあり、極端な話をすれば、海外旅行をする直前にそういうクレジットカードをつくっておき、旅行から帰国したらそのカードを退会すれば、旅行保険にお金をかける必要などないのである。

さて、今回はうちの嫁もハワイに行くことになったので、全て手荷物にできるかどうかが心配の種であった。私がこれまで一人で海外に旅行をしていたときはトランクケースなどという邪魔でかさばるモノはもったことがないのだが、嫁は持っていくという。そこで、トランクケースをもっていくにしても、どのくらいの大きさまでなら手荷物扱いになるのかを調べる必要にせまられた。結論からいうと、縦・横・高さの長さ(cm)を足した値が115以下であれば、それは手荷物として機内に持ち込んでよいというものであった。重量も10キロという制限がある。しかしこれはANAとかJALの例であり、航空会社によって、その制限もまちまちである。実際私がのった大韓航空の場合は、もっと規制がゆるかったと思う。合計150以下とか、重量も20キロまでというくらいの制限だった。

 飛行機に乗ること6時間半。ついにハワイのオアフ島のホノルル空港に到着する。まっていたのは厳しい入国審査であった。ヨーロッパでは入国審査などは殆ど顔パスで通れるのだが、アメリカではそうはいかない。パスポートを出して、機械で指紋をとられて、旅行目的とか滞在日数とか滞在するホテルとか、何回くらいアメリカにきたことがあるかとかを聞かれるのである。普通のひとは、これを切り抜けたら晴れて入国できる。しかし、私はそうはならなかった。係員が「おまえはまて!あっちの部屋に行け」と、別室に送られてしまった。別室に送られた理由は、このときはわかなかった。帰国後に知ることになった。その理由は20年前に日食ツアーで南米のチリに行ったときの出来事であるらしい。そのツアーに参加したメンバーのほぼ全てが、米国に入国するときに別室行きになっていたと後日私は父から聞いた。父もこのツアーには参加しており、今回のハワイ入りよりも前に米国に入国したときにはやはり別室に連れて行かれた。真相はこうだ、1994年11月に南米チリの皆既日食ツアーは、成田からシアトル、フロリダを経由してチリに行くのだが、どうやらその時の添乗員がフロリダで出国手続きをやっていないにもかかわらず出国してしまったらしいのである。なんだそりゃ!?である。ホントかよ?でもある。しかし私を別室に連れて行って、私に尋問してくる係員の内容は、それが真相であるという確信を私に与えたのである。

係員曰く「お前は海から米国に入国したことがあるか?」「シアトルにいったことはあるか?」「東海岸のほうに行った事はないか?」などである。シアトルには二回ほどある。1回目はシアトルで降りて、二回目はチリの日食ツアーの乗り換えで。東海岸は「ない」と答えたが、フロリダは東海岸といえなくもない。海から米国に入国したことがあるか、という質問もどうもチリ日食ツアーの出国手続きのミスと関連性が高そうだ。ということで、別室で質問されたり待たされたりで45分くらい消化してしまった。せっかく手荷物で固めてきたのに思わぬところで時間を食ったのである。