・アメリカ上院栄養問題特別委員会レポート いまの食生活では早死にする―自分の健康を守るための指針 (今村光一 抄訳・編) リュウブックス
ジョージ・マクガバン議員を委員長とするアメリカ上院栄養問題特別委員会が1977年にまとめた食生活の現状に関する報告書、通称「マクガバン・レポート」を元に、欧米だけでなく日本の食生活についても考察し警告を発する本の改訂最新版です。マクガバン・レポートについてはマクロビ本でよく引き合いに出されるので、どんな内容なのか知りたいと思っていました。
この本が紹介されていたけろさんのブログでのコメントのやりとりで「男性向きの本だ」という話がありましたが、まさにその通りだと思います。あくまで調査結果と現代医学・栄養学の研究成果を元にしていますが、主張していることは「未精製穀物を中心に」「砂糖を減らす」「動物性食品を減らす」など、マクロビオティックとかなり共通しています。引き合いに出される理由がよくわかりました。
この本で挙げられている現代食生活の問題の中では、カロリー源の問題(動物性・砂糖の過剰)にも増してビタミン・ミネラルの不足が克服困難に感じられました。多種類のビタミンやミネラルのうちいずれが不足しても健康に悪影響があるという性質がある(この本では「生命の鎖」という言葉で表現)上に、化学肥料や農薬によって食品中の含有量が減ってきているからです。
マクガバン・レポートに出てこない(と思われる)ものも含めた様々な研究結果についても紹介されています。その中で興味深かったものをいくつか拾ってみます。
・アメリカに移住した人たちは、世代を経ると各ガン(大腸ガン、胃ガン、乳ガンなど)の発生比率がアメリカ人に似てくる
・脂肪を多く摂ると、腸内細菌のうちデオキシコール酸という発ガン性物質を生成する細菌が増える(→ 欧米人のように大腸ガンが増えると考えられる)
・脂肪は肥満の原因となるだけでなくインスリンの働きを直接阻害する性質があり、摂り過ぎると糖尿病の原因となる。逆にでんぷん質にはインスリンの効率を高める性質がある
・20世紀初頭のアメリカ人は今よりもカロリー摂取量が多かったが、肥満などという問題はなかった。今は食事のバランスが悪く、エネルギー代謝効率が低下している(同時に、カロリーだけを指標にしてもダメということを表していると思います)
・マクガバン・レポートによると、アメリカ人の摂取カロリーの24%は砂糖。また北欧三国ではカロリーの60%を脂肪と砂糖で摂っている。20世紀初頭には30%以下だった
食生活について、情緒的・思想的でないものを読みたい人にはオススメの本です。
ジョージ・マクガバン議員を委員長とするアメリカ上院栄養問題特別委員会が1977年にまとめた食生活の現状に関する報告書、通称「マクガバン・レポート」を元に、欧米だけでなく日本の食生活についても考察し警告を発する本の改訂最新版です。マクガバン・レポートについてはマクロビ本でよく引き合いに出されるので、どんな内容なのか知りたいと思っていました。
この本が紹介されていたけろさんのブログでのコメントのやりとりで「男性向きの本だ」という話がありましたが、まさにその通りだと思います。あくまで調査結果と現代医学・栄養学の研究成果を元にしていますが、主張していることは「未精製穀物を中心に」「砂糖を減らす」「動物性食品を減らす」など、マクロビオティックとかなり共通しています。引き合いに出される理由がよくわかりました。
この本で挙げられている現代食生活の問題の中では、カロリー源の問題(動物性・砂糖の過剰)にも増してビタミン・ミネラルの不足が克服困難に感じられました。多種類のビタミンやミネラルのうちいずれが不足しても健康に悪影響があるという性質がある(この本では「生命の鎖」という言葉で表現)上に、化学肥料や農薬によって食品中の含有量が減ってきているからです。
マクガバン・レポートに出てこない(と思われる)ものも含めた様々な研究結果についても紹介されています。その中で興味深かったものをいくつか拾ってみます。
・アメリカに移住した人たちは、世代を経ると各ガン(大腸ガン、胃ガン、乳ガンなど)の発生比率がアメリカ人に似てくる
・脂肪を多く摂ると、腸内細菌のうちデオキシコール酸という発ガン性物質を生成する細菌が増える(→ 欧米人のように大腸ガンが増えると考えられる)
・脂肪は肥満の原因となるだけでなくインスリンの働きを直接阻害する性質があり、摂り過ぎると糖尿病の原因となる。逆にでんぷん質にはインスリンの効率を高める性質がある
・20世紀初頭のアメリカ人は今よりもカロリー摂取量が多かったが、肥満などという問題はなかった。今は食事のバランスが悪く、エネルギー代謝効率が低下している(同時に、カロリーだけを指標にしてもダメということを表していると思います)
・マクガバン・レポートによると、アメリカ人の摂取カロリーの24%は砂糖。また北欧三国ではカロリーの60%を脂肪と砂糖で摂っている。20世紀初頭には30%以下だった
食生活について、情緒的・思想的でないものを読みたい人にはオススメの本です。
この料理はカロリーはいくつか?
と、とても気になさる方もいます。
マクロビではカロリーよりもバランスが大事
なんですよと説明してもなかなか分かって頂けません。
こうした具体的なデータがあると
説明しやすいですね。
勉強になりました。
出張大変そうでしたね(笑)。
私も来月10日間イギリスへ行ってきます。
多分マクロな生活とは無縁になってしまいそうですが。
オーガニックな野菜をメインに食べて、マシに
していきたいです。
私もカロリーって全く気にしないですね。
今まで気にしたことないし、よくわかってないし。
バランスのほうに気を使います。
これってマクロ仲間にありがちな行動でしょうか?(笑)
イギリス旅行、いいですねー。私はイギリスへは新婚旅行で1回と出張で20回ほど(トホホ...)行ったのですが、やっぱり旅行で行くに限りますね。地域ごとにいろんな文化のあるいい国ですし(食べもの以外は...)。楽しんできてください。
マクロビオティックとカロリー計算とは食べものを選ぶ基準が全く違うので、マクロビオティックやる人はカロリーなんか気にしなくなるということなんでしょうね。
はじめまして 京都に住まいしております善右衛門と申します。 なかなかさんのブログからやってまいりました。 勉強になる頁の連続で、ありがたく読ませて頂きます。 どうぞこれからも末永く宜しくお願い致します。
そんなに楽しいのかな?
うらやましいですね。
「早死にしてしまうぞ」と言われたような気がしてコメントしました。
私も3年マクロやっていますが、カロリーと長生きについてはほとんど気にしていません。
自分のことに関しては、よたさんと同意見です。まだ死ねませんが・
でも、子供には自分より長生きして欲しい。
このまま食生活が混乱していけば、子供達が
知らずに何を選択して食べていくのか?
本のタイトルはやや過激ですが、
こういった疫学的な情報の本は必要だと思います。
私は健康で人生を楽しんで早く死にたいです。
子供もまだ小さいですが、私なんかいなくてもちゃんと育つよなあと思ったりします。
ちょっとひねくれているだけですね、すみません。