理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

「胃腸は語る」

2005-09-12 | 本の感想
・胃腸は語る―胃相 腸相からみた健康・長寿法 (新谷弘実) 弘文堂

先日講演会レポートを書いた新谷先生の本です。大腸内視鏡(コロノスコープ)による検査・治療の第一人者として、胃や腸の様子「胃相・腸相」と病気(特に生活習慣病)との関係、胃相・腸相をよくする(→健康を保つ)食生活、健康のために摂るべき食品・栄養素の詳細などについて書かれています。

胃相・腸相の話では、食生活がよくないと胃や腸の状態が悪くなること、それが病気を招くことが解説されているわけですが、「胃相・腸相」を掲げているからには、よい胃相・腸相、悪い胃相・腸相がどんな状態なのかをビジュアルでもう少し詳しく書いてあった方がよかったと思います。講演会の時のようにビデオで見せることは無理としても。

あとの章はわかりやすい内容でした。食べ物だけでなく、水の飲み方についてもある程度詳しく書かれているのは勉強になります。さらに、ガンを中心とする主な病気と食生活について。個人的には「胃のピロリ菌(胃・十二指腸潰瘍の原因とされる)を安易に薬で除菌するのは危険」というのが耳の痛い話でした。何年か前に薬で除菌しましたので。

各食品や栄養素の話はかなり詳しくなっています。「今の食生活では早死にする」を読んだ時にも感じたことですが、ビタミンやミネラルの摂取不足には特に気をつけなければならないと思いました。

先日の講演で詳しく説明のあった酵素については、研究が進んだのが4、5年前からだそうで、この本はその前に書かれているからか、ほとんど記述がありません。

食生活の指針だけでなく、病気別・栄養素別に少し細かい話を読みたい人にはおすすめの本です。全体的な考え方をサッと知りたいとか酵素(エンザイム)に関することを読みたい場合は、先生の「病気にならない生き方」(私はまだパラパラと見ただけですが)の方がいいかもしれません。

6 コメント

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うん、良かった (hallick)
2005-09-12 07:53:42
この本は、新谷先生の処女作ですので、熱気が随分感じられる本でした。

その頃から、新谷先生は栄養学の勉強を始めたように思われ、栄養素の摂取量

は書かれていましたが、rice-addictさんがおっしゃるように、酵素栄養学までは

入っていなかったと思います。



何にしても、腸検査を受けた有名人の名前が、フルネームでズラ~ッと

並んでいるのですから、読み込んでしまいますし、「私も検査してもらおうかなぁ」

と考えてしまいましたねー。(笑)

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Unknown (cocomelo)
2005-09-12 08:26:13
胃腸がウイークポイントの私も、この本が気になっていました。ぜひ読んでみたいと思います。リンク、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
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> hallick先生 (rice-addict)
2005-09-12 22:44:03
確かに、有名人がたくさん出てますね。あのナベツネ氏が新谷先生にガンを発見してもらっていたとは。こういうのを読むと、腸の検査をしてもらいたくなってきます。
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> cocomeloさん (rice-addict)
2005-09-12 22:55:04
新谷先生の本、今は結構数が出ているので、どれを読むのがいいか迷ってしまいます。この本は後半は結構細かい話になりますが、勉強になります。「病気にならない生き方」の方も買ったのでそろそろ読まねばと思っています。
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ブックマークさせていただきました (zaiz_japan)
2005-09-21 14:41:09
 こんにちは。いつも拝見しております。

この度、ブログにリンクを張らせて頂きました。

宜しくお願いします。
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> zaiz_japanさん (rice-addict)
2005-09-22 00:54:51
リンクありがとうございます。今後ともおいしそうな料理と考察の記事、楽しみにしております。自分の料理のウデがついていかないのが難点ですが(^-^;)。
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