理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

胃痛とつきあう(8) NUD

2005-08-12 | 一病息災
~ 2004年夏 ~

この年の春に横浜での単身生活が解けて大阪へ帰り、仕事の方は楽になったのですが、胃の不快感や痛みは続いていました。

夏に恒例の胃カメラ検査を受けました。通算10回目、もう慣れたものです。結果はその前の年と同じで、十二指腸潰瘍の再発はなく、胃の中もきれいでした。それなのになぜいつまでも痛むのか?

この時はすでにマクロビオティックの存在を知り、食生活を変えることで胃の方も根本的に治さないといけないのではないかと思っていたので、検査の結果を聞いた時に医者の先生に「結局、どうすれば治るんでしょう?」と尋ねてみました。

開口一番「うーん、決め手がないんですよね」。その後の話を要約すると、

・この症状はNUD(Non-Ulcer Dyspepsia: 非潰瘍性消化不良)と言われるものである
・原因はストレスだと考えられるが、じゃあストレスをなくすために仕事をやめましょうかというわけにもいかないから、決め手がない
・当面は胃酸を抑える薬を飲みながら様子を見るしかない

とのことでした。

下の参考ページの解説に照らすと、私の場合は主として「潰瘍症状型」(潰瘍がなくても空腹時痛や胸焼けなど潰瘍症状を訴えるタイプ)で少し「運動不全型」(いつまでも胃の中に食物が残っている感じがするタイプ)も入ったNUDということになりそうです。対策としては「ストレスを避ける」「食生活を改善」そして「胃酸分泌抑制剤、粘膜保護剤を飲む」となるわけで、実際そういう薬を毎日飲んでいました。

でも、これでは出口が見えません。先生も言われた通り、普通に仕事をして生活している限りストレスをなくすことは不可能ですから、「原因はストレス」と言われた瞬間に打つ手がなくなってしまいます。食生活を改善するといっても具体的にどうすればいいのかは教えてくれません。その状況で薬だけ漫然と飲み続けるのでは治りそうにありません。

というわけで、いずれは薬をやめて、食事療法などの別の方法でちゃんと治さないといけないなと思ったのでした。

[参考ページ]
NUDと慢性胃炎 (港町内科皮膚科)