理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

胃痛とつきあう(7) 鎮痛剤

2005-05-21 | 一病息災
~ 2003年 ~

ピロリ菌の除菌を行った後、しばらく薬を飲むのをさぼっているとまた胃が痛みだしました。再検査しましたがピロリ菌はいません。毎年行っている胃カメラ検査でも胃の中はきれいなまま。

そこで、いつもよりきつい胃の薬を処方されました。痛みは少しましになりましたが、副作用のリスクが高いのか、一定期間(確か4週間)しか飲んではいけないことになっているとのこと。元の薬に戻しているとまたよく痛むようになってきます。医者に言うと

「うーん... じゃ、鎮痛剤を出しましょう」

消炎鎮痛剤の飲み薬で胃痛を抑えましょうということです。これには「やばい」と思いました。

それまで飲んでいたのは胃酸の分泌を抑える薬と胃の粘膜を保護する薬、つまり胃酸が粘膜を荒らすのを防いで胃が悪くならないようにする薬ですが、鎮痛剤というのは胃が悪くなった時の痛みを感じなくする薬です。例えばケガをした時なら、治ってきているかどうかは鎮痛剤で痛みが抑えられていても目で見てわかりますが、胃のように痛みや不快感でしか状態を観察できないところに使うと自分で状態がわからなくなり、対処ができなくなってしまいます。

それでもこの時はとにかく痛みをやわらげたかったので、短い期間でしたが鎮痛剤を飲みました。痛みがそれほど劇的には軽くならなかったところをみると、さすがにあまりきつい薬ではなかったのかもしれません。

調べてみると、消炎鎮痛剤は胃粘膜保護の働きを阻害するため、胃が荒れる原因となるようです(下記ページ参照)。状態がわからなくなるばかりか、状態を悪くする方向にも働くことになります。鎮痛剤を飲むというのは危ない選択でした。

[参考ページ]
消炎鎮痛剤と胃薬 (American Heart)